た行

高田ゼミ

た行
ゼミテーマ
  • Aゼミ:自然環境と人間との共生(地域環境の視点/国際的な視点)
  • Bゼミ:緑豊かで生物息づく都市に向けて​​​​​​​
担当教員
  • 高田 雅之

ゼミ概要

自然環境や生物多様性について理解を深めることと、それらの視点から人間の暮らしや文化、地域社会、国際問題、都市、経済活動、他の環境問題などとの関わりについて課題設定し、グループワークを通して答えを探す学習に挑みます。
目指す学習理念は以下の3つです。

  1. 自然の魅力を感じられる力をつける→フィールドワーク力を持つ
  2.  人と自然の共生の姿に学ぶ→アイデア・ヒントを得る
  3.  人と自然との軋轢を考える→思考力・討論力を養う

室内での学習と討論を重ね、また野外での学習を行うなど、様々なアプローチによって問題解決への豊かな発想力を養い、多様な知識の習得を目指します。

地域の視点から自然と人の共生を考えるゼミ(金曜3限ゼミ:Aゼミ)の特徴と活動概要は、以下の動画と冊子をご覧ください。

国際的な視点から自然と人の共生を考えるゼミ(金曜4限ゼミ:Aゼミ)の特徴と活動概要は、以下の動画と冊子をご覧ください。

さらに「緑豊かで生物息づく持続可能な都市に向けて」をテーマとした単年度で参加可能なゼミ(木曜2限:Bゼミ)を開講しています。以下の冊子をご覧ください。

トピック

2024年度のサブゼミ活動の成果の一部をご紹介します

<学生からのメッセージ>
私たちは「都市緑化」をテーマに、企業の都市緑化や環境への取り組みの評価基準であるSEGESや実際に都心にある緑地施設について認知してもらいたいという想いで本冊子を制作しました。
この冊子は、都市緑化機構への訪問を行い、お話を聞いたうえで実際にフィールドワークとして緑化マップを訪れて私たちの理解と学びの成果としてまとめたものです。
普段何気なく訪れる施設にも数多く緑化されている場所があります。それぞれの場所に違った良さがあり、非常に魅力的な場所になっています!
この冊子を見て是非色々な施設の緑地を訪れてみてください!

<学生からのメッセージ>
私たちは「動物園における最強の展示とは」というテーマで、環境教育/動物福祉/飼育員の安全/動物の健康管理/観光 の5つの観点から考えました!
実際に動物園に行ったり、アンケートをとるなど様々な方法で調査しまとめました。
これを見れば動物園の見方が変わるはず!ぜひご覧ください!

2021年度のサブゼミ活動の成果の一部をご紹介します

<学生からのメッセージ>
私たちは「都市緑地の魅力発信」をテーマに、都心キャンパスに通う法大生に都市緑地の良さを知ってもらいたいという想いで製作したのがこのパンフレットです。
ここに掲載されている緑地は全て市ヶ谷キャンパスから30分以内で行くことのできる緑地なのでぜひ足を運んでみてください!初めてのパンフレット製作で戸惑う事も少なくありませんでしたが、納得のいくものが作れて本当に良かったと感じています。
緑地ごとに異なる良さがあり、違いを見比べるのも面白いと思います!ぜひこのパンフレットを手に緑地巡りをしてみてください!目指せコンプリート!!
 

関連リンク

・サブゼミ緑地班(金曜4限ゼミ)のホームページ https://ryokuchi2024.wixsite.com/my-site-15

ゼミ詳細

2つのAゼミ(2~4年の3年間受講)では「教室での座学(グループ学習)」のほか、「週末を利用した野外学習」「サブゼミ(課外時間)を利用したプロジェクト活動」の主に3つの活動を行い、これらを組み合わせて多彩な切り口から実践的な学習に取り組んでいます。
都市の自然をテーマとしたBゼミでは「教室での座学(グループ学習)」のほか、「授業時間内に行うフィールドワーク」の主に2つの活動を行い、現場を見て感じて考える学習に取り組んでいます。
ゼミ活動の中心はチームプレーです。そのためには受け身や流れではなく、個人学習の意欲と、自分で自分を動かす積極さがとても大切です。
ゼミ学習をとおして「スキル」と「教養」はもちろん、「多くの知識と思考の引き出し」「難題に対する自分の意見」、さらに興味の幅を広げる「フィールド経験と感性」を得てもらいたいと思っています。

(1)教室での座学

Aゼミでは毎回の冒頭15分間、当番を決めて最近の気になる環境問題の話題を紹介し、課題を投げかけて短時間でグループ討論を行う「時事ネタ」を行い、知識と思考力を培っています。
自然環境に関わるテーマを毎年4つほど設定し、情報をコンパクトにまとめるファクトシート作成、グループ討論による提案成果のプレゼンテーション、答えのないテーマを深く掘り下げるディープ課題、賛成と反対の二手に分かれてのディベート、難題に挑むミッションインポッシブル課題、個人プレゼンによるTED課題、レポート作成などによって学習を深め様々なスキルを高めていきます。
近年取り組んできたテーマは、「ペットの向こう側」「インフラの光と影」「再生可能エネルギーは自然共生or Not?」「持続可能な漁業は実現できるor Not?」「企業の生物多様性の取り組み事例集づくり」「永遠のライバル?経済vs.環境(ディベート)」「OECMとTNFCを学ぼう」「システム・ダイナミクスで考える野生動物との共生」「世界自然回復7つのフラッグシップ地域の今/これから」「フカヒレ全面禁止か否か(ディベート)」「野生動物のペット全面禁止か否か(ディベート)」など様々で、これからも新しいテーマに挑んでいきます。 

Bゼミでも毎回の冒頭には当番を決めて「ワンスライドトーク」を行って、提起された問題に対してショートディスカッションを行い様々な問題を考える力を養っています。
グループワークでは半期に数回行うフィールドワークと組み合わせて、「丸の内仲通りを通してエリアマネジメントを学ぶ」「海外事例に学ぶ-都市・自然・人の新しい関係の仕組み」「都市の自然と人の健康との関係事例集作成」「エコロジカルネットワークとまちのトポロジー」「グリーンインフラとその関係価値を考える」「都心における緑を生かした再開発を学ぶ」といったテーマに取り組んでいます。

(2)野外学習

現場の自然や景観に触れ、またその地域で活動する人々や、都市の自然を管理する企業などの話を直接聞くことで、理屈を超えて自然と共生することの難しさと大切さ、都市における自然の効用と機能を実感します。ABゼミともに半期に数回週末を利用し、以下を訪ねたり活動に参加しています。

三番瀬干潟(千葉県)~市民団体による干潟生物調査への参加
恩田の谷戸(横浜市)~都市に残された里山で田植えと稲刈りを体験
清水山公園(練馬区)~都内に残された雑木林で春だけに見られる花々を観察
葛西臨海公園東なぎさクリーン作戦(江戸川区)~普段は立ち入れない地区に船で上陸し清掃活動を通してプラスチックごみの実態などを学びます
 

 

  • 水元公園(東京都葛飾区)緑地の歴史と役割について学習(2017年5月)

  • 三番瀬干潟(千葉県市川市)市民団体の干潟環境調査に参加(2017年5月)

  • 駿河台での探鳥会活動(東京都千代田区)三井住友海上火災保険㈱の緑地にて

  • 銀座芋人活動に参加し大学の屋上でサツマイモを収穫(2018年11月)

  • 恩田谷戸(横浜市青葉区)で市民団体と稲刈り(2024年10月)

  • 後方に見える葛西東なぎさ(東京都江戸川区)でクリーン作戦に参加(2024年6月)

(3)プロジェクト学習

企画立案から情報収集、成果のまとめと発信に至るまで、学生自らの手で取り組むことを狙いとして、都市の自然を題材としたテーマでプロジェクト活動を行っています。

継続して行っているテーマとしては「駿河台の野鳥モニタリング」「都市と地方を結ぶ銀座芋人活動」「植物と魚を水循環で育てるアクアポニックス」「皇居お濠の水鳥調査」などがあります。

駿河台では三井住友海上火災保険㈱と一緒に企業緑地で毎月探鳥会を開き、ボアソナードタワーのテラスではNPO法人銀座ミツバチプロジェクトが呼びかける、都心で育てたサツマイモを使用して地方で焼酎を作るという「銀座芋人」も行っています。その他、葛西臨海公園での親子を対象としたイベントのサポートも毎年行っています。

さらに2016~2018年には千代田区より「千代田学」の補助をいただき、学生目線で都市の自然の魅力をより高めるためのSNS発信や提案に向けた活動も行いました。2022年には東武トップツアーズ㈱とJA東京中央会とコラボして、産官学連携の都市農業の魅力発掘のための活動も行いました。以下の冊子はその時に作成したものです。