か行

金藤ゼミ

か行
ゼミテーマ
  • 地域の持続的成長のためのビジネスモデル
担当教員
  • 金藤 正直

ゼミ概要

本研究会では、地域で活動している地方自治体、企業(公企業や私企業)、研究機関、金融機関などによる連携事業(産業クラスター、産学官連携、農商工連携、6次産業化など)のためのマネジメント・システムに関する問題およびその解決策を、事業テーマごとに編成されたチームで論理的に考え、説明していく能力(論理力と社会性)を習得することを目的としています。

(1)春学期

チームを編成した後、著書、論文、報告書、地方自治体および企業のホームページなどを参考にしながら、各チームが定めた研究・調査テーマで取り組むべきポイントを明らかにし、検討していきます。

真面目にやるときはやる、遊ぶときは遊ぶとメリハリのあるゼミの様子

真面目にやるときはやる、遊ぶときは遊ぶとメリハリのあるゼミの様子

(2)ゼミ合宿

2017年度から毎年、夏休みにゼミ合宿を実施しています。ここでは、ゼミ生の交流だけではなく、ゼミ活動に関連する現地の施設見学や事業関係者の方々へのインタビューを通じて、現地の諸問題を発見するとともに、その解決策も考えていきます。 

(3)秋学期

秋学期には、春学期に検討した研究・調査のポイントに基づいて、諸文献の内容を整理しながら、研究・調査テーマをさらに深く考察していくだけではなく、関連施設(アンテナショップや工場)の見学や事業関係者へのアンケート・インタビュー調査などを通じて、現場(現地)の現状分析も実施していきます。また、こうした研究・調査の成果は、秋学期末に、レポートあるいは論文としてまとめるとともに、事業関係者に提案していきます。その中で、フードロス(食品ロス)チームは、2016年度に、将来展開すべきフードロスの削減方法を農林水産省に提案しました。

農林水産省訪問時の様子(農林水産省食料産業局Facebookより)

農林水産省訪問時の様子(農林水産省食料産業局Facebookより)

書籍の紹介

書籍名

地域再生のための経営と会計-産業クラスターの可能性-

編著者

二神恭一、高山貢、 高橋賢

出版社

中央経済社 (2014年4月16日)

この著書には、地域再生や地域活性化のために産業クラスターを有効的に進めていく方法が、経営学および会計学の視点から書かれています。内容については、産業クラスターの概念・意義やマネジメント技法、また、それに基づく地域主導型の食料産業クラスターの事例(熊本県の米粉開発プロジェクト、大分県の食料産業クラスター、青森県板柳町のりんご産業振興事業)と青森県の農業やその関連事業の現状に関する分析結果が示されています。ゼミナールでも、国内外の地域の現状や課題を明らかにしたり、産業クラスターだけではなく、産学官連携、農商工連携、6次産業化などの連携事業を持続的に成長させる要因や事業展開の方法を検討していくために、この著書を参考にしています。

地域再生のための経営と会計