2014年度

私たちにしかできないこと

2014年度

今回この石巻フィールドスタディに参加させていただいて、一番感じたのはボランティアってなんだろう、ということです。

私は今回初めて東北を訪れました。
そこで北上町を見て、みんな日々の暮らしをちゃんと送ることができていると感じました。
それは震災前のものとは全く違うだろうし、不満もあったりすると思いますが、皆さんちゃんと日常を送っていました。
けれどもし、今している生活を当たり前だと思っていたら、何か特別な手伝い、ボランティアに求めることなんかないと思います。
あそこに今暮らしている人々に私たち学生ボランティアが物理的にできることなんかほとんどないと感じました。
では、私たちボランティアがやらなくてはいけないこととは一体なんだろう?と、とても悩みました。

鵜の助さんでワカメ漁の道具のお掃除をお手伝いさせて頂いた日、最後に社長さんがお土産にわかめを下さり、その時に「いっぱい宣伝してね。できればSNSとかじゃなくて口で直接話してほしい」とおっしゃっていました。

また、野菜の販売のお手伝いをさせていただいたおばあさんに「私たちみたいな学生ボランティアに今何かしてほしいことはありますか??」と聞いたら「特にない」と言われてしまいました。やっぱりそうなんだな、と思っていたら、そのおばあさんが続けて「けどこうやって皆さんが私たちのために来てくれることが本当にうれしい」とおっしゃってくださいました。

その言葉を聞いて、このFSに参加して本当によかったと心から思いました。
私が感じたことは私にしか伝えることはできません。
この石巻FSで見聞きし道たこと感じたこと、思ったことを忘れないこと、そして伝えていくこと、それは私たちにしかできないとても大切なことだと思いました。
特に大切だと思ったのは、このFSで感じたことを忘れないことです。
現地の方から聞いた一つ一つのお話、表情、そこから自分が感じたこと、考えたこと、それらは私にとってとても大切なものになりました。
何もしなければ記憶はどんどん薄れていってしまいます。
なので、この大切なことを忘れないためにも、私はこれからもこのFSでのことをたくさんの人に話していきたいと思います。