2023年度キャリアチャレンジ

都市の自然を支える保護区の現場から実践的に学ぶ

2023年度キャリアチャレンジ

実施期間:2023年度夏期休業期間内の7日間
受入団体:公益財団法人 日本野鳥の会
実施場所:都立東京港野鳥公園(東京都大田区)、横浜自然観察の森(横浜市)

学習目的:
・都市内の自然環境保全と自然観察/教育を主目的とした公園のネイチャーセンターを中心に、施設運営、公園内の環境管理、ビジターへの普及活動等の日常業務を実践的に学ぶ。
・それを通して、今後の持続可能な社会を進める上での重要なセクターとしてのNGOが果たす役割と、都市内の自然環境の保全管理と普及教育のあり方、行政・企業そして社会とNGOとの連携可能性について現場の視点から考える。

  • 干潟の環境整備作業

  • リヤカーで活動資材を運ぶ

  • レンジャーによる園内解説

  • 野鳥観察調査を行う

  • ビジターセンターから塩入の池の野鳥観察

参加者の感想:

活動を通して最も身近な首都圏での自然環境保全活動の現状を、身をもって知ることができた。さらに実際の現場でレンジャーや職員の方々、ボランティアの方々と一緒に活動をしたことで、多くのことを学ぶことができた。また野鳥の観察や干潟での活動では普段は触れることの無い生き物を観察でき、知識が参加前と比較しても深まったのを実感している。全体を通して自身のキャリアを築いていく上で今回の体験は貴重であり、学びが多いものであった。特にレンジャーの方の自然への向き合い方や付き合い方には学ぶところが多かった。自然保護といっても多くの関わり方があり、正解があるものではないだろう。これはどんな仕事でも同じであり、まずは目の前のことを一つひとつ真摯に行っていく。そして自身の得た知見を周りの人に積極的に共有していく。これらの姿勢は自身のキャリアを築いて行く上で大切にしていきたいと思う。就職活動でもこの体験を軸にして、課題を解決できるような取組をしていきたいと思う。(3年生)

キャリアチャレンジは私にとって就職活動の面、自然や生き物への理解・興味が深まったという面で非常に有意義であったと考える。今回学んだレンジャーの知識は自分の進路を考えるうえで、自然や生き物の知識や興味は自分の生活を豊かにするうえで生かしていきたい。レンジャーから学んだ「興味を持つことが知識を得る近道だ」ということを意識して歩んでいきたいと思う。またキャリアチャレンジの中で自然に対して「ボランティアという関わり方もある」ということも知ることができたので、それも考慮しつつ進路や人生設計を考えていきたい。(3年生)

今回のキャリアチャレンジを通じて、レンジャーは「環境教育、環境調査、環境管理」の三つの側面を整え、来園者がより自然に触れ合う機会を提供していることや、自然の壮大さと、自然と持続的に共存していくために知ることの大切さ、そしてゼミのグループワークなどでディスカッションを行う際、机上の話で終わるのではなく、好奇心の火種を絶やさず現場に向かうことで知識を実践知へと変化させていくことの重要性を学んだ。また、社会人になった際にも指導いただいたレンジャーのように、豊かな経験と深い優しさを持ち、挑戦する気持ちや自然を愛する気持ち、そして知識を深め続けることを忘れないようにすることを改めて心に刻むことができた。(4年生)