た行

高田ゼミ

た行
ゼミテーマ
  • 自然環境と人間との共生の未来を探求する
担当教員
  • 高田 雅之

トピック

2021年度のサブゼミ活動の成果の一部をご紹介します

<学生からのメッセージ>
私たちは「都市緑地の魅力発信」をテーマに、都心キャンパスに通う法大生に都市緑地の良さを知ってもらいたいという想いで製作したのがこのパンフレットです。
ここに掲載されている緑地は全て市ヶ谷キャンパスから30分以内で行くことのできる緑地なのでぜひ足を運んでみてください!初めてのパンフレット製作で戸惑う事も少なくありませんでしたが、納得のいくものが作れて本当に良かったと感じています。
緑地ごとに異なる良さがあり、違いを見比べるのも面白いと思います!ぜひこのパンフレットを手に緑地巡りをしてみてください!目指せコンプリート!!
 

ゼミ概要

自然環境や生物多様性について理解を深めることと、それらの視点から人間の暮らしや文化、地域社会、国際問題、都市、経済活動、他の環境問題などとの関わりについて課題設定し、グループワークを通して答えを探す学習に挑みます。
目指す学習理念は以下の3つです。

  1. 自然の魅力を感じられる力をつける→フィールドワーク力を持つ
  2.  人と自然の共生の姿に学ぶ→アイデア・ヒントを得る
  3.  人と自然との軋轢を考える→思考力・討論力を養う

室内での学習と討論を重ね、また野外での学習を行うなど、様々なアプローチによって問題解決への豊かな発想力を養い、多様な知識の習得を目指します。

地域の視点から自然と人の共生を考えるゼミ(金曜3限ゼミ:Aゼミ)の特徴と活動概要は、以下の動画と冊子をご覧ください。

国際的な視点から自然と人の共生を考えるゼミ(金曜4限ゼミ:Aゼミ)の特徴と活動概要は、以下の動画と冊子をご覧ください。

さらに「緑豊かで生物息づく持続可能な都市に向けて」をテーマとした単年度で参加可能なゼミ(木曜2限:Bゼミ)を開講しています。以下の冊子をご覧ください。

ゼミ詳細

2つのAゼミ(2~4年の3年間受講)では「教室での座学(グループ学習)」のほか、「週末を利用した野外学習」「サブゼミ(課外時間)を利用したプロジェクト活動」の主に3つの活動を行い、これらを組み合わせて多彩な切り口から実践的な学習に取り組んでいます。
ゼミ活動の中心はチームプレーです。そのためには受け身や流れではなく、個人学習の意欲と、自分で自分を動かす積極さがとても大切です。
ゼミ学習をとおして「スキル」と「教養」はもちろん、「多くの知識と思考の引き出し」「難題に対する自分の意見」、さらに興味の幅を広げる「フィールド経験と感性」を得てもらいたいと思っています。

(1)教室での座学

毎回の冒頭15分間、当番を決めて最近の気になる環境問題の話題を紹介し、課題を投げかけて短時間でグループ討論を行う「時事ネタ」を行い、知識と思考力を培っています。
自然環境に関わるテーマを毎年4つほど設定し、情報をコンパクトにまとめるファクトシート作成、グループ討論による提案成果のプレゼンテーション、賛成と反対の二手に分かれてのディベート、難題に挑むミッションインポッシブル課題、個人プレゼンによるTED課題、レポート作成などによって学習を深め様々なスキルを高めていきます。
これまで取り組んできたテーマは、「ウナギは食べ物か野生生物か」「風力発電とゾーニングを考える」「災害と生態系を考える」「外来種は本当に悪か」「バイオミミクリ」「島の魅力を発掘し光を当てる」「世界遺産を発掘し推薦する」「絶滅した動物の再導入」「象牙の違法取引はなくせるか」など様々で、これからも新しいテーマに挑んでいきます。 

(2)野外学習

現場の自然や景観に触れ、またその地域で活動する人々の話を直接聞くことで、理屈を超えて自然と共生することの難しさと大切さを実感します。概ね月に1回、週末を利用し、目的に応じて都内または近郊の自然地などを訪ねます。以下はその一例です。

  • 三番瀬干潟(千葉県)~市民団体による干潟生物調査への参加
  • 恩田の谷戸(横浜市)~都市に残された里山で田植えと稲刈りを体験
  • 銀座ミツバチ(東京)~銀座のビルの屋上でミツバチを育てるプロジェクトを見学
  • 清水山公園(東京)~都内に残された雑木林で春だけに見られる花々を観察
  • 渡良瀬遊水池(栃木県)~湿地を守る国際条約登録地を自転車で巡る
  • 猿島(神奈川県)~東京湾に浮かぶ無人島の自然と歴史を散策

野外学習では世話役を決めて、事後学習を行います。その他に夏休みや春休みを利用し、遠出して自然公園、世界遺産、離島などを訪ねる合宿を行い、日頃の学習をさらに深めつつ、ゼミの仲間たちとの貴重なひと時を過ごします。 

 

  • 水元公園(東京都葛飾区)緑地の歴史と役割について学習(2017年5月)

  • 三番瀬干潟(千葉県市川市)市民団体の干潟環境調査に参加(2017年5月)

  • 駿河台での探鳥会活動(東京都千代田区)三井住友海上火災保険㈱の緑地にて

  • 銀座芋人活動に参加し大学の屋上でサツマイモを収穫(2018年11月)

(3)プロジェクト学習

企画立案から情報収集、成果のまとめと発信に至るまで、学生自らの手で全て取り組むことを狙いとして、都市の自然を題材としたテーマに分かれてプロジェクト活動を行っています。
テーマは「野鳥の観察調査」「生き物に関わる文化」「緑地の自然」「里山と都市農業」「水辺の環境と生き物」「東京湾と川」などです。サブゼミという課外時間を利用し、それぞれのテーマで自発的に創意工夫や試行錯誤をしながら、キャンパスを飛び出して学外と関わる活動を行っています。その一環で、三井住友海上火災保険㈱と一緒に企業緑地で毎月探鳥会を開いたり、大日本印刷㈱が開発したスマホの寄り道アプリYORIPのコンテンツを作成するなど、企業とのコラボの機会もいただいています。またNPO法人銀座ミツバチプロジェクトが呼びかける、都心で育てたサツマイモを使用して地方で焼酎を作るという「銀座芋人」活動にも参加しています。
さらに千代田区より「千代田学」の補助をいただき、学生目線で都市の自然の魅力をより高めるためのSNS発信や提案に向けた活動も行いました。