人間環境学部が独自に連携する自治体、NPO等の団体に研修派遣するインターンシップ型の科目です。自分で研修先を見つける科目である「インターンシップ」とは異なります。「フィールドスタディ」は、原則として現地実習は4日(国内)ですが、「キャリアチャレンジ」の研修期間は、7 日~14 日(土日を含む)です。またフィールドスタディ」は、原則として教員が引率しますが、本科目は学生自身が現地に行き、受け入れ団体の研修プログラムに参加します。現地実習は夏期休暇中と春期休暇中に行い、授業実施期間に学内で事前研修と事後研修を行います。
山梨県小菅村で10泊11日の山村研修を行いました。役場職員さんの職務体験や小永田神楽の準備片付け、白糸の滝の見学をさせて頂きました。また、地域おこし協力隊の方から人口規模に応じた地域経営の方法を伺ったり、DMO会議で小菅村の地域資源を活かしたまちづくりを考えたりしました。
都市につながる多摩川源流での暮らしに誇りと責任をもち、自然と共生しながらふるさとを守り次世代に継承する。その難しさや大切さを実際に肌で感じて学ぶことができた研修でした。
(3年 鈴木佑理)
川崎市中原区役所地域振興課で10日間のコミュニティ行政研修に参加しました。職員の方々や町内会長さんをはじめ、地域に関わるNPO団体等の多くの方々にお会いしてお話を伺い、武蔵小杉駅周辺の現状とこれからについて考えました。最終日には「こすぎの大学」にて市民の方々に向け、私たち学生が想像する10年後の武蔵小杉について発表しました。
研修中は住民の目線に立つことを忘れずに自治体職員としてどのように地域に貢献できるのかを考える、非常に充実した日々でした。研修中お世話になりました、地域振興課の林職員と工藤職員に深く感謝申し上げます。
(3年 濵田和佳・3年 田村紗南)
千葉県香取市佐原地区のNPO職員として9日間の研修をさせて頂きました。佐原地区にある重要伝統的建造物群保存地区を用いたまちづくり観光の手法や、小野川沿いにある商店へのヒアリングを行いました。ヒアリングを通して、年2回開催される、かの有名な佐原の大祭に対する佐原の人々の熱い想い、昔から受け継がれるシビックプライドを実感することができました。また、商店の奥様方からなる「おかみさん会」主催の夕涼みのイベントの準備や運営のお手伝いをさせて頂き、とても密度の濃い充実した研修を経験することができました。
(2年 篠田未来・2年 吉田 琴)
労働金庫中央機関グループでは、労働組合、ろうきん、また意外と知らないクレジットカードや年金のことなどについて様々なレクチャーをしていただき、多くのことを学ぶことが出来ました。銀行が協同で成り立っているその現場で、熱意を持って働く人々に出会うことが出来、とても濃い2週間となりました。
ワーカーズコレクティブ風車では、ご飯会や風車市(バザー)に参加させていただき、ありのままで働ける場づくりが実践されている現場を目にすることが出来ました。障がいや病気などを抱えていても、それを乗り越えるのではなくそのままの自分で働く、そんな考え方を持ちあたたかい環境をつくっている人々に心から尊敬の念を抱きました。
(3年 上野萌夏)
日本労働者協同組合連合会東葛地域福祉事業所で2日間、またろうきん中央機関グループで10日間の業務体験を行いました。前者では、東葛病院でのリネンの回収や補充作業、会議の傍聴、周辺の事業所の見学をさせていただきました。ろうきんでは、労働金庫連合会、労働金庫協会、日本労働者信用基金協会の3つの団体で業務を体験させていただきました。ATMの動作テストの見学、営業への同行やCSR事業の見学体験、若手職員研修の見学などを行いました。
2つの団体での業務を体験したことで、初めは全く知らなかった協同組合についての理解が深まりました。相互扶助という協同組合の精神を学び、その精神を、業務を通じて実現しようとする人々の熱意を目の当たりにしたことで、組織の在り方や仕事への向き合い方について再考する機会を得ることができました。とても充実したプログラムでした。
(3年 長内麻亜玲)
ワーカーズコレクティブHarmonyで3日間、また株式会社オルター・トレード・ジャパンで8月から12月までインターンに行かせていただきました。前者は生活クラブのデポーで、肉の量り売りや、デポーを運営しているメンバーの方々の会議にオブザーバーとして参加させていただきました。後者は海外の農家の方々と民衆交易を行い、バナナやチョコレートなどの食品をパルシステムや生活クラブに提供する会社です。今回はエコシュリンプというエビをどうしたら日本の人々により多く利用してもらえるか、生活クラブ東京八王子南デポーで試食を行いながら組合員の方にアンケートに協力していただき、結果を分析、考察しました。
どちらも食品に関するインターンになりましたが、食品添加物、遺伝子組み換えの食材を使わない、農薬を使わずに育てるなど、安心して食べられることへのこだわりや、生産者の生活を第一に考えた貿易を知り、買うことは選択することであるということを学ぶことができました。
(2年 鯨井千惠)
様々な活動の中で改めて実感したのは、木材製品が五感を通して色々な形で楽しむことが出来る点です。木育ワークショップで遊ぶ子ども達が松ぼっくりや端材で何か作ることに夢中になったり大人たちもその香りや優しさにリラックスできたり様々な用途があるツールであると感じました。そしてその製品を通して木材の故郷である奥多摩やそれを生業とする人々とをつなげることが出来れば素敵だと思いました。
インターンシップ全体を通して企画をイチから考え実行することの難しさや楽しさ、子ども達の創造力の可能性など様々なことについて学ぶことが出来ました。今後は、環境学習の在り方、さらに大人と子どもの両方が日常的に環境について考えることのできる場づくりについて学び、模索していきたいです。
(2年 新井 里菜)
今回のインターンシップで私は企画、準備、運営を一から行うという大学生活ではなかなかない貴重な体験をさせていただきました。企画を行うにあたっての重要なことや物事に対する考え方などこれまでの自分では学ぶことはなかったであろうことを学ぶことができました。サークルやゼミといった自身の今後の活動に取り入れていきたいと思いました。
(2年 吉田 高逸)
法政大学人間環境学部は、持続可能な社会のあり方を多様な学問領域から実践的に学んでいく学部です。生活クラブ生協協同組合は、数ある生活協同組合の中でも、食、エネルギー、福祉、労働などさまざまな領域において先駆的な活動を行っています。このキャリアチャレンジでは、「サステイナブルな暮らし」に向けたさまざまな実践を行っている生活クラブ生協を通じて、非営利・協同セクターの現在を学ぶことを目的としています。
2018年2月から3月にかけて、首都圏の生活クラブ生協(東京、神奈川、埼玉、千葉)で、協同組合の実践を学びました。4つの生活クラブ生協は、生活クラブ生協の運動理念は共通していますが、それぞれの単協の特徴もあります。参加者は、食・農・エネルギー・福祉などに関する生活クラブの実践を現場で学びました。4つの生活クラブ生協で学んだ内容については、最終発表のファイルをご覧ください。