2013年度

私に出来ること、出来ないこと −2 年目の思い−

2013年10月21日

2013年度

私は去年に引き続き今年も 8 月 19 日~23 日まで NPO PARSIC さんにお世話になりながらボランティアとして参加させていただきました。活動場所は宮城県石巻市北上町です。去年と比較して時が止まっている面もありましたが、一歩ずつ復興に向かって進んでいる面もあると感じました。例えば、NPO、PARCIC が運営している農園があるのですが、去年は野菜の栽培方法や、野菜の販売方法についても試行錯誤しており、模索しながら運営をしているという印象を受けました。今年農園を訪れると、畑が拡大していたり、手伝うメンバーが増加していたり、販売方法が確立してきたりしていて復興に向かって一歩ずつ前進しているという印象を受けました。
それだけでなく被災地が復興に向かい前進することに伴って住民のニーズも変化してきていると感じました。例えば、住民の方にお話をお伺いしたところ去年は生きることに精一杯だったが、今年は仮設住宅ではなく新しい家が欲しいと強く思っているとおっしゃっていました。それにより、被災地では住宅再建に向けた相談対応をするボランティアのニーズが高まっているそうです。このように被災地では復興に伴い被災者のニーズも変化しています。それなのに、私がボランティアとして出来る事は去年と同様であることに無力感を抱いてしました。NPO や住民の方々が復興しようと模索しながら頑張っているのに対し、私がボランティアとして出来ることが変らないことに正直、「ボランティアだけれども住民の方にとって邪魔ではないだろうか」と疑問を抱きました。
しかし、住民の方から「ボランティアの方が来てもらえてと助かる」「また来てね」と言っていただくととてもうれしかったです。それだけでなく、NPO の方からも「ボランティアとして参加することで東北のことを忘れてないよという想いを伝えることにもつながる」と言っていただき私はボランティアとして参加する意味があると思いました。
今回の活動を通じ自分の無力さを感じる一方で、私には被災された方と会話したり、子供達と遊んだりして一緒に楽しむことが出来ると私にも出来る事があると改めて気づきました。私に出来ることと出来ないことがあることに気づけたことだけでも意味のある FS でした。これからも微力だけれどもボランティアとして出来る事があるという気持ちを大事にしたいです。  
5 日間という短い期間の中でも、学ぶことが山ほどあり、とてもよい経験になるとともに、自分の未熟さ、知識不足を痛感しました。一緒にボランティアしたみんな、スタッフの方々、機会をくださった先生方、本当にありがとうございました。この経験を今後の生活に活かしたいと思います。

  • わかめ漁の作業所にて

  • プレーパークで遊ぶ子供たち