2022年度実施フィールドスタディコース

津軽とつながる、津軽をつなげる―アフターコロナの奥津軽FS

2022年度実施フィールドスタディコース

実施時期:2023年3月2日~5日
実施場所:青森県五所川原市、つがる市など
協力機関:企業組合でる・そーれ、五所川原グリーンツーリズム協議会など

学習目的:
・「食」を中心とした六次産業化、コミュニティカフェによるまちづくりを学ぶ
・コロナ禍における観光や地域のくらしについて、現地の方から学ぶ。

  • 五所川原市の夏の祭で使われる立侫武多について、製作者の方のお話を聞く。

  • 3年ぶりの開催となった本FS。コロナのあいだに地元の観光業やコミュニティカ フェはどう変化したのか。現地の方に講演していただいた。

  • 農家民泊は出来なかったが、数時間滞在し、家族のように迎えていただいた。

  • 五所川原市の隣町・金木町は文豪・太宰治の出身地として名高い。太平洋戦争末 期に太宰が家族とともに疎開していた家を訪問。

  • 中泊町でハウス農業を営む佐藤イネ子さんのお話を聞く。

  • 企業組合でる・そーれのコミュニティカフェで津軽の伝統の味の晩ご飯をいただく。

  • つがる市で、古民家を改装したレストラン「風丸食堂」を訪問。津軽地方の米やリンゴなどを使った料理を提供している。ここでは地域に移住してきたスタッフからお話を聞くこともできた。

参加者の感想:
 今回のフィールドスタディでは今までにない経験や視点を得ることができてとても貴重な機会だったと感じているが、やはり参加してみて自分の足で直接現地に赴いて自分の目で見て直接触れるという行為の重要性をとても深く理解することができたと自負している。
 今までの自分はインターネットやSNS で得たもので満足してしまい、フィールドに直接足を運ぶという行為に対し少しためらいがあり、ずっと避けていた節があった。しかし、少子高齢化やコロナなどの様々な問題を抱える世の中が続いていく中で、地域の連携やまちおこしに興味がわいたことをきっかけに現地を見てみたいと思うようになった。今回のテーマである私たちと津軽とのつながりのキーワードとなる関係人口はこうした多くの問題を抱える環境の中ではとても重要な位置づけになってくると感じている。都市一極集中の現状では他の地域への関心が薄れてしまい、地域の衰退を仕方のないことだとして受け流し、日常化させてしまっている人たちが多いのではないかと常々感じている。そういった現状を打開させるためには外に目を向けなければならないのは私たちの方であるという自覚を持つ必要があると私は考えている。
(1年男子)

 この奥津軽フィールドスタディでは事前学習から四日間の現地実習までの間に、何度も「関係人口」という単語を耳にした。実際に津軽に行くまでは私はわずか四日間で奥津軽とかかわりをもてるのだろうか、という疑問を持っていた。しかし、現地での学習を終えた今、私は津軽の関係人口の一人であると素直に言える気持ちを持っている。
 関係人口になるということは相手の声が直接届く距離にいたかどうかの体験の有無だと考える。相手の表情、空気感、背景、方言から発せられる声は、現地に訪れなければ聴くことは出来ない。これらは書籍、記事、動画、電話、リモート通話ではカバーできない。声を自分自身の五感全てで聞くことで、心が動かされ、今まで持っていた考え方や見方、思い込みが変化した。
 「津軽には何もない」というコメントはフィールドスタディに参加している学生から何度も言われていた。しかし私は津軽に訪れた今、到底そうは思えない。現地で心揺さぶられるものがいくつもあったからである。立佞武多、津軽鉄道、郷土料理、特産品のりんご、斜陽館、新座敷、冬景色など多くの魅力がそこにあったが、その中でも一際輝きを放っていたのは津軽の人達の頑張っている姿である。
 もし私が津軽に生まれ、フィールドスタディで出会った津軽の頑張っている大人たちの姿を見て育っていたとしたら「私も何か力になりたい」と思えるだろう。
(1年女子)

 FS を通じて出会った方々からあたたかい言葉をたくさんもらい、来てよかった、このFS を選んでよかったと何度も思った。五所川原を離れる際は、少々寂しさを覚える程度であったが、何故か新幹線で東京駅に到着した瞬間、五所川原に戻りたいと感じた。
(1年女子)