以下、実際に秋田県を訪れた学生が執筆した現地報告です。
現地での様子が伝わる写真も含まれておりますので、ぜひご覧ください。
秋田県五城目町:伝統と革新から学ぶ地域づくりの未来
2026年8月14日(金)から8月16日(日)にかけて、金藤研究会は、秋田県五城目町千代田区こども交流会(以下、千代田区こども交流会)のメンバーと一緒に、秋田県五城目町を訪問しました。
五城目町は、530年続く「朝市」という伝統を守りつつ、廃校を活用した施設「BABAME BASE」(五城目町地域活性化支援センター)など、挑戦とご縁づくりを軸とした新しいまちづくりで全国から注目を集めています。
今回のゼミ活動では、地域の方々との交流や実地調査を通じて、五城目町の現状や課題、そして、その課題解決のための新たな事業展開の可能性について明らかにすることを目的としました。
【1日目】
東京駅から秋田新幹線と奥羽本線を乗り継ぎ、五城目町へ。
最初に訪れた町役場では、町長や職員の皆さまとお会いし、五城目町の現状について説明をいただきました。
その後、廃校を活用した地域活性化拠点「BABAME BASE」を訪問しました。ここでは、IT企業やデザイナーなど多様な入居者が活動しており、古い校舎が新しい挑戦の拠点となっている様子を視察しました。
夜は「ちよだ五城目交流館」での交流会に参加し、町長や地元の方々と親睦を深めました。
五城目町役場へ表敬訪問
BABAME BASE内の企業紹介の様子
BABAME BASEでの集合写真
【2日目】
2日目は、五城目の文化が凝縮された一日でした。
午前中は、530年続く朝市通りに設置された「千代田区ブース」にて、お茶サロンを運営しながら、ゼミ生による聞き取り調査を実施しました。出店者や来場者の方々に、朝市の役割や今後の期待について直接お話を伺い、歴史ある市場が現代のコミュニティに果たす機能を学びました。
午後は、町民の熱気あふれる地域の夏祭り「きゃどっこまつり」に参加。ここでもブース活動を通じて、多くの町民の方々と交流しました。 夜は浴衣と法被を着て盆踊りに参加し、その後は花火を見物。地域の伝統行事に触れ、町民の皆さんと一緒に夏の風景を楽しみました。
▼ 朝一での様子
▼きゃどっこまつりと花火見物の様子
【3日目】
最終日の午前中は、歴史的な建築物「団欒(まどい)の家高堂」を訪問しました。 ここでは、地域の方々や秋田大学の名誉教授から、五城目町の歴史的特徴についての説明や、地域資源を活かした取り組みの可能性について議論を深め、「町の方々が主役となるまちづくり」の重要性と、その持続可能性について学ぶことができました。
午後は、道の駅「五城目」に行き、地元産品を購入しながら、地域ブランドの形成における「特産品の役割」を体感しました。その後奥羽本線で八郎潟駅から秋田駅に行き、お土産を購入し、秋田新幹線で東京へ戻りました。

団欒の家高堂で町民・名誉教授のお話に聞き入るゼミ生の様子
今回の交流・調査を通して、私たちは以下の点を確認しました。
・「ご縁」をつなぐまちづくりの重要性: 町役場や千代田区こども交流会の方々が、町民と来訪者をつなぎ、町民がさらに別の人へ縁を広げる「ご縁の連鎖」が地域振興の原動力になっていること。
・多様性を受け入れる文化:朝市や祭りなど、町民と来訪者が自然に混ざり合う場が多く、地域の寛容性が新しい価値を生み出していること。
・新たな挑戦を後押しする制度や地域性:起業支援、ものづくり支援、教育留学など、新たな事業への挑戦を支える仕組みが整備され、若者や移住者の活動を促していること。
・地域ブランドは「人」から生まれる:五城目町の魅力は自然や歴史だけでなく、町民の温かさや挑戦する姿勢によって形づくられていること。
・実地調査の重要性: 町役場、交流会、朝市や祭りでの直接対話から、統計データだけでは見えない「町への思い」、「町の未来への課題」をリアルに捉えることができたこと。
五城目町での3日間では、町民の方々との交流を通じて「地域の持続可能性」を考える貴重な機会となりました。 今後もゼミでは、五城目町とのご縁を大切にしながら、地域の未来をともに考える活動を続けていきます。
五城目町および千代田区こども交流会の皆さまには、本当にお世話になりました。
今回のゼミ活動の成果は報告書にまとめ、お世話になった皆さまにお送りする予定です。
人間環境学部公式Instagramアカウントでは、こちらの記事に入りきらなかった現場の写真もたくさん公開しています。ぜひあわせてご覧ください!