た行

高橋ゼミ

た行
ゼミテーマ
  • Aゼミ:文化人類学の視点から文化を探る
  • Bゼミ:文化人類学的エスノグラフィーの基礎を学び、文化を探る
担当教員
  • 高橋五月(文化人類学)

ゼミ概要

  • Aゼミ
    Aゼミは3、4年生で構成されていて、内容は主に卒論研究に向けた準備です。高橋ゼミの「核」は文化人類学的視点ですが、学生が取り組む卒論研究テーマは多種多様です。その為、ゼミでは自分の研究テーマだけでなく他のゼミ生が取り組むテーマに関連する文献講読や意見交換にも積極的に参加します。自分とは異なる研究テーマに取り組むゼミ生と意見交換することで自分の視野が広がる楽しさを味わうこともゼミの醍醐味です。
  • Bゼミ
    身近な社会問題や文化的営みに注目し、「当たり前」と思っていたことに疑問を見出し、新たな謎を発見する。そして、その謎についてエスノグラフィーという調査手法を用いて探求するというのがこのゼミの趣旨です。調査対象者の方々の話を聞き、彼らの日常生活の一部を観察させてもらうというのは、簡単なようで難しく、しかし刺激的で面白い研究方法です。しかも、(少し大げさかもしれませんが)エスノグラフィー的視点は日常に面白さを見出すことができ、人生を豊かにします。自然科学のように「正解」がない学問ですが、モヤモヤを楽しみながら、頭と体を使った知の探求を一緒に楽しみましょう。
  • 神楽坂のカフェでミニフィールドワーク

  • ゼミ風景

文化人類学と何ですか?エスノグラフィーとは何ですか?

  • 文化人類学とは、人間のかかわる様々な文化的側面について現地調査をとおして探究する学問分野です。調査は異文化を対象にすることもありますし、身近な文化を対象とすることもあります。研究テーマもさまざまで、宗教、儀礼、ジェンダー、家族、開発、ファッション、食文化、メディア、環境保全、観光、災害、動植物との関係、またその他にも興味の数だけ存在します。そうした色々なテーマをもとに、実際に人々の活動を観察することをとおして、「当たり前」だと思われがちなことについて改めてその意味について考察し、新しい、もしくは異なった視点を見出すことが楽しい学問です。高橋ゼミではAB共に研究テーマは自由です。
     
  • エスノグラフィーとは、文化人類学で用いる質的調査手法です。調査現場で実際に人に話を聞き、行動や空間を観察し、その社会・文化背景を考察、分析し、記述するというのが大きな流れです。エスノグラフィーは、もともと文化人類学者が発展させた調査手法ですが、現在では社会学などの分野でも用いられることが多く、企業などが商品開発やマーケティングに用いることもあります(例、資生堂、Airbnb、Metaなど)。実際に現地で調査することは簡単なわけではないですが、楽しく、学びの多い経験となると思います。高橋ゼミではBゼミでエスノグラフィーの基礎を学び、Aゼミではエスノグラフィーの実践を深めます。

履修条件はありますか?

  • Aゼミ(文化人類学の視点から文化を探る)
    文化人類学に興味がある3、4年生。ただし、高橋Bゼミを履修済みである必要があります(もしくは、高橋A・Bゼミを同時履修できる3年生も入会可能)。
     
  • Bゼミ(文化人類学的エスノグラフィーの基礎を学び、文化を探る)
    文化人類学やエスノグラフィーに興味のある2、3年生はどなたでも入会できます。
    将来的に高橋Aゼミに入会したい場合も、まずはBゼミにてエスノグラフィー基礎知識を習得してください。Bゼミ履修者は希望者全員が次年度からAゼミに参加可能です。
    Bゼミのみ履修希望(将来的なAゼミ入会を希望しない方)も大歓迎です。毎年半数程度がBゼミのみ履修しています。

卒論テーマ

・ホスピタリティ再構築~現代社会に存在する「ホスピタリティ」とホスピタリティ~
・メディア演出による甲子園球児の「儚さ」と「美しさ」―映像人類学の「共有」の視点から―
・記憶の資源化 ―東日本大震災の記憶を語る人―
・コロナ禍におけるエンターテイメントのあり方
・「女子会」において「女子」はどのようなプロセスで「女子」になっていくのか?
・なぜ若者はレトロに惹かれるのか
・推し文化を紐解く
・実像化していく虚像 ~主観的なコミュニケーション~
・ベトナム仏教寺院「大恩寺」における支援の実践と溶け出す関係性 ―彼らなりの営みから問い直す多文化共生と支援―
・ツイッターシニシズムの台頭
・Z世代の「今時の結婚観」を形成する要因
・Instagramから見る若者文化とは
・人は酒の席に何を求めるのか 〜香川県の地域の居酒屋の役割とは〜
・「WE LOVEとよた」が地域にもたらすものとは -愛知県豊田市における地域への愛着醸成についての研究-
・コロナ禍におけるライブエンターテインメントの変化からみるライブエンターテインメントが人々から求め続けられる理由
・アンビバレンスな日本人 −「Cultural Appropriation」から紐解く日本の違和感 −
・新大久保の「Living Together」から学ぶ多文化共生とは
・「パワースポット」からみる現代における宗教の在り方