さ行

杉戸ゼミ

さ行
ゼミテーマ
  • 自然環境と災害
担当教員
  • 杉戸 信彦

ゼミ概要

本研究会では、自然環境(地形や地震、土地条件、土地の歴史など)について、災害という側面を重視しながら、主に自然地理学的な観点から考えていきます。ご存知のように自然界は時として災害をもたらしますが、その姿はわれわれの理解と考え方で大きく変わってきます。自然環境への理解、あるいは災害を考慮した日常からの取り組みは、個人のQOLあるいは社会の持続可能性を考える鍵のひとつといってもよいでしょう。本研究会が、自然環境をベースとした地域社会のあり方を前向きに見つめなおすきっかけとなるよう願っています。

ゼミ詳細

研究会A・Bとも、時の話題の紹介や文献講読、課題演習などを行うほか、野外実習を実施しています。また研究会Aでは個人研究を、研究会Bではグループ研究をそれぞれすすめます。キーワードは、自然環境、自然災害、地形環境、地震、津波、土地条件、土地の歴史、土地利用、プレート境界、活断層、長期予測、ハザードマップ、災害の歴史、インフラ、防災教育などです。テーマや学習素材は皆さんの興味関心に応じて柔軟に検討します。
研究会ですので、皆さんの主体的な興味関心と情熱がベースになります。はじめは漠然としていても構いませんが、学びを積極的にすすめ、意義深いテーマや重要な地域にたどりつくよう期待します。また、調査法や発表法を身につけること、あるいは地図を理解することも目標としています。
腰を据えて調べる時間や、現場での発見あるいは考察を通じ、本研究会が、身近な自然環境への意識と関心を深め、地理学的な視点から物事を読み解くきっかけ、すなわち分布を把握し比較を行いながら地域性とメカニズム、歴史的変遷を考える機会となるよう願っています。
必死なのに何をやっているかわからない、ということは多々あります。しかし、一見無駄に思えるそんな時間も含め、将来の自分を支えるバックボーンになっていくと思います。意欲をもって前向きに取り組んでください。
三浦半島の南端、城ケ島の野外実習では、海岸の地形や地層、断層、また潮間帯生物群集などをじかに観察し、地形の成り立ちと1923年大正関東地震に伴う地殻変動、相模トラフの巨大地震をはじめ、土地の歴史を現地でさまざまな視点から読み解いていきます。

等々力渓谷(東京都名勝)の野外実習では、武蔵野礫層、地下水、植生などを実際に観察しながら地形の成り立ちと自然環境を考えます。同時に、渓谷周辺の古墳、また少し離れますが大森貝塚も訪ね、古墳や貝塚が「なぜそこにあるのか」を、当時の自然あるいは社会環境を考慮しながら現地で検討します。