名勝・詩跡および都市の成立の経緯を探り、その自然や歴史との関わりについて考察する。
また、近代以前の旅の実態について理解を深める。
春学期は江戸時代に書かれた紀行文を読みます。影印と活字資料を活用して読み進め、「変体仮名」を読む訓練をします。
秋学期は江戸・東京という都市の成立に関する文献を読みます。
過去には以下のようなテキストを読みました。こういった方面に興味のある学生の参加を歓迎します。松尾芭蕉『おくの細道』(影印本)『野ざらし紀行』(影印本)、鈴木理生『江戸はこうして造られた』(ちくま学芸文庫)、久保田淳『隅田川の文学』(岩波新書)、陣内秀信『東京の空間人類学』(ちくま学芸文庫)、和田茂樹編『漱石・子規往復書簡集』(岩波文庫)、復本一郎編『子規紀行文集』(岩波文庫)、柴田宵曲『子規居士の周囲』(岩波文庫)、足利健亮『地図から読む歴史』(講談社学術文庫)
詩歌の鑑賞と実作を通して「ことば」に対する感覚を豊かにすることを目指す。
詩歌の鑑賞に関しては、参加者の希望を聞いて、扱うジャンル(俳句・短歌・現代詩・漢詩・川柳等々)および具体的な作品を決めます。
対象に選んだ作品を一緒に読み、各自の感じたことや考えたことを述べ、語り合うかたちで授業を進めます。
「実作」に関しては、各自に作品を持ち寄ってもらい、合評を行ないます。