2024年度実施フィールドスタディコース

デザインと哲学を軸にめぐる金沢─伝統と革新の対話

2024年度実施フィールドスタディコース

2024年度FS「デザインと哲学を軸にめぐる金沢─伝統と革新の対話」
担当教員:金光秀和、吉永明弘

実施時期 3月3日月曜日~3月6日金曜日(3泊4日)
実施場所 金沢市(兼六園、鈴木大拙館、柳宗理記念デザイン研究所、金石町家(仮)、
金沢21世紀美術館)

学習目的
・都市におけるミュージアムのあり方を学び、伝統と革新について考える。
・工芸やデザインの観点から伝統産業の現状を学び、今後のあり方を考える。
・金沢が生んだ鈴木大拙の思想を学び、西洋と東洋の伝統について考える。
・地方都市の現状を学び、今後のあり方を考える。
・地方都市を体験し、自らの「感じること」と「考えること」を省察する。

参加者の声(無記名アンケートからの抜粋)

・今回はFSに参加させていただきますありがとうございました。3泊4日、ほぼ初対面の人と過ごすということに若干乗り気ではなかったのですが、いざ始まってみるとみなさん本当に温かくて面白い人ばかりで、とても楽しく過ごすことができました。私は普段、美術館や博物館に行く機会が多くはないのですが、今回鈴木大拙館や21世紀美術館を訪れて学芸員の方のお話を聞く中で、自分が知らない世界に触れることができました。また、展示物に対して他の人と意見を交わしあったり複数人の前で発表したりする経験はかなり新鮮であり、緊張したのですが自分の伝えたいことを言葉にすることや他の人との考え方の違いを知ることの大切さを学ぶことができました。そして、まちあるきの活動を通して金沢の町や人、建物が大好きになりました。今回観光名所はほとんど行かなかったのですが、自分の中で十分金沢の魅力を知れたのではないかと思います。

・自分で行った旅行では絶対に行かないようなところに行けたり、現地の方のお話を聞くことができて貴重な経験でした!楽しかったです!

・金沢は歴史的な街並みと現代的な文化やアートが融合した、私が今まで出会ったことの無いマチでとても興味深かったです。今回のFSで私が最も豊かな学びだと感じたことは、アート鑑賞の方法です。鈴木大拙館や21世紀美術館を通して、キャプションや事前情報を入れずにまずは自分自身で絵画に向き合い思索する面白さを体験しながら学ぶことができました。今後もアートだけでなく、様々なものに触れるなかで取り入れていきたいと強く思います。また、自由時間が多くあったことで自分と向き合うことができ、学習視点と観光者としての感じ方両方を同時に味わえた貴重なFSでした。とてもとても楽しく有意義な3泊4日でした!ありがとうございました!!!!!

・FS参加前には、金沢とは単なる田舎と自分の中で定義していたが、今回の活動を通して、古くからの伝統と、アートな革新の融合する唯一無二の存在であると感じた。特に興味深く感じたことは、地元民の方々のイメージである。東京と遠く離れたこの地域では「オシャレ」は遅れていると考えていたが、実際は独自のアートセンスが服装にも現れていて、洗練されていた。このように、独断のイメージとは異なる地域文化について、より詳しく知りたいと感じるトリガーとなった。
 

  • 哲学ウォークに関するグループワークの様子

  • 鈴木大拙館にて、学芸員の方の説明を受けている様子

  • 金石町家(仮)にて撮影した集合写真

  • 金沢21世紀美術館にて行われたワークショップの様子