2024年度キャリアチャレンジ

観光地でのエコツアーと自然共生の現場から実践的に学ぶ

2024年度キャリアチャレンジ

2024年度キャリアチャレンジ報告
【観光地でのエコツアーと自然共生の現場から実践的に学ぶ】

実施期間:2024年度夏期休暇(9月2日(月)~8日(日))
受入団体:株式会社 ピッキオ
実施場所:星野リゾート軽井沢内(長野県北佐久郡軽井沢町長倉)

学習目的:
・日本有数の観光地である軽井沢の拠点フィールドを中心に、株式会社ピッキオが提供するインターンシッププログラムに参加し、自然資源の持続的活用のひとつであるエコツアーや環境教育前述の活動を補助することで実践的に研修する。
・それを通して、今後の持続可能な社会に向けた自然資源の活用の在り方、野生生物と共生する地域社会の在り方、さらには民間企業がそれらに取り組むことの重要性を考究し、ひいてはネイチャーポジティブな社会への変革について現場の視点から探求する。

参加者の感想:
今回キャリアチャレンジに参加し、ピッキオの活動について詳しく知ると共に、様々な問題意識をもって考えを深めることが出来たと思う。ピッキオの活動に関しては、大きくネイチャーツアーとツキノワグマの二本柱があった。これは「森の自然を守りたい、伝えたい」という理念を実現するために、継続的な取り組みが必要だということから行われていることである。そのような理念を頭において活動した中で、私たちの思考を変革させる必要があるのではないかと考えることがいくつかあった。加えて、インターンシップ形式の活動に参加したことで、将来の自分の在り方や進み方についても考えさせられた。(2年生)

私は今回の活動を通し、ピッキオが、人々の自然に対する関心をもっと深めるだけでなくそこからさまざまな学びや自然を大切にする気持ちを持ち帰ってほしいという信念を持っていることを知った。クマの課題をはじめとして、人と自然はぶつかることも多い。しかし、私たちが自然から享受している恩恵の大きさを知っているからこそ、軽井沢において、人と自然のより良い共生の在り方を模索し続けているのだと思った。そしてその活動を発信し続ける先駆者になっているのだと感じた。(2年生)

長野県軽井沢町の星野リゾートエリアで運営をされている株式会社ピッキオをフィールドに、ネイチャーツアーや子供が自然に触れる体験に同行させていただきながら、業務内容や自然を通じたビジネスの実態について学ばせていただきました。私が最も学んだことは「教育」の重要性です。中でも、誰を対象にどのような教育を行うのかを明確にした、長期的な教育の重要性について新たに学びました。(2年生)

未知の場所である軽井沢の壮大な森林での活動ということもあり、当初は不安もありました。しかし、ピッキオでのインターンシップを通して、人間環境学部の一員として学ぶべき自然との共生のあり方、野生の動植物の保全の重要性、そして環境教育の必要性を強く実感しました。今後私は、4年次に海外留学し、自然とさらに伝統文化を融合した持続可能な環境づくりについて学ぶ予定です。その際、ピッキオでのインターンシップから得た自然共生への実践知は、大いに役立つと確信しています。(3年生)

ピッキオ軽井沢のネイチャーウォッチングツアーにお客ではなく、ガイド側として参加することで新たな発見を得ることができた。特にネイチャーウォッチングツアーでの返金トラブルは印象的で、人と自然を相手にしながら、全てのお客様に満足していただくツアーの難しさを感じた。ネイチャーウォッチングツアーでの返金対応は稀であると思われるが、ムササビウォッチングツアーではムササビの滑空姿を見ることができなければ、次回使える無料参加権、ムササビの姿を見ることができなければ全額返金対応を行っている。自然を相手にするのだから、必ずしも見たい生物や景色を見ることができないのは当たり前であると思っていたが、ピッキオでの返金対応はお客さん側としては嬉しいことである。しかし、企業側としてはマイナスなことだ。どのようなツアーであればお客様に満足していただくことができ、利益を得ながら自然に還元できるのかを考えることが今後の課題であると感じた。(4年生)
 

  • 森の中でネイチャーツアー

  • カメラで巣箱内のムササビを観察

  • 軽井沢野鳥の森にある拠点施設