2022年度キャリアチャレンジ

都市の自然を支える保護区の現場から実践的に学ぶ

2022年度キャリアチャレンジ

実施期間:2022年度春期休業期間内の7日間
受入団体:公益財団法人 日本野鳥の会
実施場所:都立東京港野鳥公園(東京都大田区)

学習目的:
・都市内の自然環境保全と自然観察/教育を主目的とした公園のネイチャーセンターを中心に、施設運営、公園内の環境管理、ビジターへの普及活動等の日常業務を実践的に学ぶ。
・それを通して、今後の持続可能な社会を進める上での重要なセクターとしてのNGOが果たす役割と、都市内の自然環境の保全管理と普及教育のあり方、行政・企業そして社会とNGOとの連携可能性について現場の視点から考える。

  • 干潟に石を積んで環境整備を行う

  • 湿地における枯ヨシの除去作業

  • レンジャーから園内の自然についてのレクチャー

  • 淡水池での野鳥調査の実践

参加者の感想:
「環境管理」、「環境調査」、「環境教育」などの仕事は作用しあっていると感じた。1つは、「守る」だけでなく、その活動は本当に効果があるのか、続けるべきなのかしっかり「調べる」ということ、次に教育を通じて自然や鳥について知ってもらうことで、自然環境や鳥の「ファンを作る」こと、そしてそれが「守る」ということに繋がっている。それを橋渡しするレンジャーがいるからこそ、鳥や自然環境に興味を持つ人が増え、もっと知りたい、もっと守りたいという思いが生まれ、自然環境を守ることにつながっているのではないかと感じた。また、都内で自然環境を守っていく場として公園が非常に大きな役割を占めていること、プラスチックゴミ問題、外来植物、野良ネコやアライグマによる問題など、人間活動によって自然環境が受ける問題を体感することができた。(3年生)

湿地の枯れたヨシの除去作業、外来植物の除去作業、展示物の作成などを実習から多くを学ぶことができた。野鳥が来やすい環境を整備するための公園の管理など、レンジャーの仕事は野鳥関係だけではなく、教育、生物調査、干潟の保全、接客業務など非常に幅が広いことを実感した。訪問者に対して生き物全般にいかに興味を持ってもらえるかを意識しながら仕事をすることが大切であり、今後の生活で活かしていこうと思った。(2年生)