お知らせ
人間環境学部に合格されたみなさんへ
お知らせ
皆さん、この度は誠に合格おめでとうございます。また人間環境学部を志望して下さり、ありがとうございました。学部長の武貞です。どうぞよろしくお願いします。
皆さんは、合格の喜び、大学生としての新しい生活への希望をお持ちでしょう。また同時に、将来の仕事や人生への不安も持っているかも知れません。
人間環境学部は、持続可能な社会の構築に貢献するという、大きな目標を持っています。一見、大きな社会の問題に人生を捧げるようなことが期待されていると思われるかも知れません。しかし、私たちはそういう大望を抱く人だけではなく、将来の仕事や生き方、家族のこと、身の回りのことにさまざまな不安を抱えている人にこそこの学部で学んで欲しいと思います。
核のない平和な世界や貧困のない世界、気候変動に対処できる世界はもちろん必要です。しかし同時に、多様な人々が自分たちの望む人生をおくることができる社会を作ることも同じくらい、場合によってはそれ以上に重要です。むしろその延長に、平和な世界や、貧困や環境問題のない社会が待っていると思うのです。
コロナの前から、何とは明確に言えないけど、私たちの社会には変化が必要だと思われていました。コロナ禍でさらにその必要性が明確になりました。一方、どのような仕組みを作れば、変化を実現できるのか(例えば夫婦別姓のような問題一つとってもそうです)はまだうまく見つけられているとは言えないでしょう。「持続可能な開発目標(SDGs)」でうたわれる、「誰一人取り残されない社会」を作るということは、そういう小さな社会変革の積み重ねだと言えるでしょう。
人間環境学部では、さまざまな学問分野、仕事の経験、バックグラウンドを持った教職員と学生が集い、持続可能な個々の人生が可能になるような社会のあり方を考えます。それを実現するために必要な知識、方法、経験、知恵、そう言ったものを共に創り出すことを目指しています。コロナ禍のため、オンライン授業の拡充や、現地訪問の機会の縮小など、さまざまな変化を強いられています。しかしそういう状況にあっても自分たちのコントロールできるものを見出し、他者と協働して大きな可能性を見出すチャンスもあると考えています。
4月から皆さんと「共に創る」学びの場でご一緒できることを、とても楽しみにしています。感染の再拡大などさまざまな不安もありますが、ぜひ健康に残りの高校生活を過ごし、たくさんの希望を抱えて大学生活をスタートしてください。皆さんを心から歓迎します。改めておめでとうございます。
人間環境学部オープンキャンパススタッフからのメッセージ