法政⼤学⼈間環境学部は、Zoomを利用した高校生向け連続講義「持続可能な社会SDGsの実現に向けて」を開催します。
国際連合は、人間、地球及び繁栄のための行動計画として、17の目標と169のターゲットを掲げました。これが、持続可能な開発目標(SDGs)です。持続可能な社会の実現に向けて、今、私たちに求められていること、すべきこと、できることは何なのでしょうか。SDGsに掲げられている様々な分野について大学で研究をしている学者と一緒に、人間、生物、地球、そして宇宙の将来について考えてみませんか。
全3回の連続講義ですが、本講義は連続受講だけでなく、単日での受講でも可能です。
高校生だけでなく、保護者の方、高校の先生にもご参加いただけます。
18:30-19:15 「貧困や格差をなくすためには?」 武貞 稔彦(専門:国際開発学)
極度の貧困に苦しむ人の数は、世界全体で減少しているとはいえ7億人を超える。国際社会や一国内での格差も拡大していると言われる現在、必要な取り組みについて俯瞰的に考えてみたい。
<教員紹介>開発と環境のバランスを考えるため、途上国援助の現場で14年勤務後、大学院に進学。研究者/大学教員として第2の人生を送っている。これまでにない未来の作り方を学生と共に探求中。
19:30-20:15 「地球温暖化のウソ・ホント」 松本 倫明(専門:宇宙物理学・宇宙天気)
地球温暖化をはじめとする地球環境問題は複雑な要因が作用して複雑である。このため地球温暖化の現象を誤解することが多い。この授業では地球温暖化を正しく理解するためのポイントを解説したい。
<教員紹介>数値シミュレーションを用いて宇宙物理学を研究。おもに星や惑星の誕生を研究してきたが、最近は太陽活動が惑星の環境に与える影響も研究している。
18:30-19:15 「Night Soilから考える環境の歴史と未来」湯澤規子(専門:地域経済学・歴史地理学)
近世・近代日本の農業において重要であったNight Soilの世界を知り、環境の歴史と未来について国際比較の視点を加えて議論する。
<教員紹介>筑波大学人文学類でフィールドワークの魅力にとりつかれ、歴史・人類学研究科に進学して博士号を取得。「現場を歩く」研究者として文部科学省の研究員、明治大学講師、筑波大学准教授を経て現職。
19:30-20:15 「Communication」 ストックウェル エスター(専門:応用コミュニケーション学)
多様な文化や歴史を持つ人がお互いを尊重しながら共存するために、文化を一般的文化と特定の文化の特性から理解し、最終的には異文化間でも適応できる能力を養うことを目指したい。
<教員紹介>オーストラリアのUniversity of QueenslandとRMIT universityで国際journalism とApplied Communications 研究して博士号を取得。その後、University of Queensland, Bond Universityを経て現職。
13:30-14:15 「歴史に学ぶ持続可能な社会―江戸の町を事例に」 根崎 光男(歴史学)
17世紀後半-19世紀後半、世界最大の都市であった江戸の町を事例に、日々の暮らしのなかで生まれた危機意識から持続可能な社会を追い求めた人々の実像を探り、その達成のむずかしさも合わせて示したい。
<教員紹介>法政大学文学部に入り、古文書が語る歴史の奥深さに魅了され、歴史研究に目覚める。同大学大学院に進み、博士号(歴史学)を取得。博物館学芸員を経て、本学に勤務、そのかたわら自治体の諸委員を務める。
14:30-15:15 「科学と政策」 藤倉 良(環境システム科学・国際環境協力)
オゾン層保護、気候変動、生物多様性に関連する国際合意文書の策定過程を例にとり、科学研究と政策が相互に進化してゆく場合もあれば、そうはならない場合もあることを示したい。
<教員紹介>化学者になりたくて東京大学理学部、大学院修士と進学し、インスブルック大学で理学博士号を取得。しかし夢かなわず、環境庁(現環境省)の行政官に。その後、九州大学、立命館大学と渡り歩いて現職。
参加を希望される方は以下のGoogleフォームよりお申し込みください。各回先着300名です。参加費用は無料です。
対象:高校生、高校生の保護者、高校教員のみなさま
▶ 第1回「SDGsとはなにか」参加申込 https://forms.gle/tr9D3JoSDEGpua3W8
▶ 第2回「SDGs in English」参加申込 https://forms.gle/aP8gGoWfBF2wfXKe7
▶ 第3回「その先の社会へ」参加申込 https://forms.gle/VzBrKHgPgeQDHbdeA
※人数が埋まり次第、登録フォームは入力できなくなります。
人間環境学部担当
E-mail:jkankyo★hosei.ac.jp (★を@に変えて送信して下さい)