た行

谷本ゼミ

た行
ゼミテーマ
  • 科学を哲学する
担当教員
  • 谷本 勉

ゼミ概要

日本を代表する科学哲学者である大森荘蔵を取り上げる。彼の独特の知覚一元論的哲学を手がかりにして、科学的知識と日常的知識、物と心、思考と感覚、等さまざまな二元論的構図の持つ問題を明らかにし、解決の道を探る。とりわけ、環境世界と人間の関わり合いを明快に見通すための拠点を築くことを目指している。

ゼミ詳細

平成26年度から始まったゼミであり、現在3名の学生と教員で構成されている、非常に小規模なゼミであり、全てはこれから作り上げていくことになる。発表機会が多いことは、すこししんどいが、いいことだろう。教員との距離が近いことは、少しうっとうしいが、いいことだろう。
看板のテーマは「科学を哲学する」ことだが、目下のテーマは、「見る」ことと「考える」ことの関係とか、「わたしの<こころ>」と「他人の<こころ>」の関係とか、いわゆる大森哲学の不思議世界に分け入るための準備として、「わたし」の問題の考察に向けられている。例えばある日の話題はこんな具合だ。
「どうか今少しあなた方の心を開いて私もあなた方同士の間のアニミズムの中に入れて戴きたい。それによってあなた方の人間性もより豊かになろうというものです。」
(「17.ロボットの申し分」、『流れとよどみ』)

ゼミで読んでいる本

ゼミで読んでいる本