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【Research Highlight】より良い休暇の在り方を模索し、誰もが働きやすい環境の実現に貢献(キャリアデザイン学部キャリアデザイン学科 梅崎 修 教授)

  • 2025年11月11日
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企業への取材や歴史研究を通して休暇の実態を調査・分析!より良い休暇の在り方とは?キャリアデザイン学部キャリアデザイン学科/法政大学大学院地域創造インスティテュート梅崎教授にインタビューしました。

労働経済学を専門とし、近年は「休暇学」を研究対象のひとつとしている梅崎教授。現在は通常の休暇だけでなく、ワーケーションのような新しい試みや、オフィスにおける休憩時間であるランチ・おやつタイムがもたらす効果についても調査しています。「コロナ禍を機に働き方が大きく変化し、新たなプロダクトやサービスを生み出す力が重要になった今、日本企業はクリエイティビティに優れた人材を確保・育成することに苦労しています。クリエイティビティを育むには、質の高い休暇が不可欠です」と語ります。

「休暇は『接続』と『切断』という二面性を有しています。友人と交流するような過ごし方は接続系の休暇で、新しい刺激が創造的な状態を生み出す効果があります。一方、一人で趣味に没頭して過ごすような切断系の休暇には、自分とじっくり向き合い、内省を促す効果もあります」と説明する梅崎教授。企業への取材や歴史研究を通して、こうした休暇の実態を調査・分析し、より良い在り方を社会に発信することを目指しています。さらに、良い休暇を過ごすための工夫やオフィスデザインの研究について掲載。キャリアデザイン学部1・2年生を対象としたキャリア教育「さし飯体験プログラム」(企業の方と1対1でのランチ)も紹介しています。

「私は、現在、休暇学やオフィスデザイン、キャリア教育の研究に没頭しています。目指すのは、誰もが働きやすい環境の実現です。これまでは調査や分析が中心でしたが、今後は蓄積してきた知見を基に、社会実装にも取り組みたいと考えています。企業と協働し、理想の人事制度やオフィスの在り方を形にすることが、現在の目標です」と研究で実現したい未来を語ります。

より良い休暇の在り方を模索し、誰もが働きやすい環境の実現に貢献する梅崎教授のインタビュー、ぜひご覧ください。

(掲載先:広報誌「HOSEI」2025年10・11月号)

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