キャリアセンター利用案内

キャリアセンター長からのメッセージ

キャリアセンター利用案内

 

 大学は、学生=次代を担う若者を社会に送り出すという重要な使命があります。多くの学生は大学・大学院で「学ぶ」という過程をいったん終了して、学びを社会に活かすために仕事に就きます。かつて法政大学には、学生の「就職」を支援する専門の組織がありました。大学を出る時に円滑に就職ができれば、生活の基盤を持つことができ、就職先で様々な経験をすることで自然とキャリアが形成されました。変化が少ない安定的な社会構造の下では、大学の「就職支援」が重要だったのです。

 

 ところが、ここ20年くらいで、先がある程度見通せるという状況は様変わりしました。5年後、10年後がどのようになっているのか予測が難しい不透明な社会構造を背景にして、これからのキャリアを自分で考えなくてはならない時代になったのです。大学の出口の「就職」がうまくいけばよいという時代は終わり、卒業・修了後が一人一人の力で自立・自律できるようになることを支援することの重要性が高まりました。「就職支援」だけでなく、就職も含めた「キャリア支援」へと大きく舵を切ったのは、こうした社会の変化が背景にあります。

 このような時代に生きることは不安もあるでしょう。しかし見方を変えれば、途中で軌道修正をしながら自分らしくキャリアを形成することができるようになったといえます。学ぶ→働く→引退する、という単線的な生き方ではなく、社会に出ても学び直しをしたり、それによって自分の仕事を別の角度からとらえ直したり、仕事と家庭のバランスを考えたり、と自分の人生を自らの力で設計する自由度が高まっていると考えてみませんか。

  自分らしいキャリアを自分が設計するためには、知識や経験、スキルも必要になります。社会のことを知る、仕事の変化を知るという外の社会への理解と同時に、自分の強み・弱みや大事にしていることを知るという自己理解も重要です。大学には、そのための資源がたくさんあります。何よりも正課授業を通して幅広い教養を身に付けるとともに専門性を深めることは、キャリア形成の基本となります。ここで身に付けた学びの姿勢は、変化する社会への対応力を高めるはずです。法政大学は「正課教育こそキャリア教育の根幹である」という原則に立ち、大学生活を通じて皆さんのキャリア形成支援を行っています。

  大学におけるキャリア教育の意義は、単位取得などで近視眼的になりがちな正課教育を将来と紐づけて捉えなおすこと、充実した大学生活を送るための動機づけを提供すること、そして、就活という点に気を取られ狭くなりがちな視野を広げ生き方や働き方を俯瞰して考える機会を提供することだと考えています。キャリアセンターもこのキャリア教育の一端を担っている組織です。キャリアセンターのプログラムを活用して、自身の「キャリア形成」に主体的・自律的に向き合ってみてください。

キャリアセンター長 武石恵美子