大学院特定課題研究所一覧

CSR研究所

大学院特定課題研究所一覧

2020年8月12日更新

研究代表者 大学院政策創造研究科教授 高尾 真紀子
主たる研究分野 企業および行政等の社会的責任のあり方の研究
研究概要 近年の民間企業の不祥事件の多発、行政組織の杜撰な業務執行による国民信頼の失墜など、今ほど企業および行政組織の社会的責任が厳しく問われている時代環境はない。
このような社会背景の下、大学に求められる役割は極めて大きいと言えよう。
大学は、社会の中立的かつ中核的立場に位置づけられており、かつ、高等教育・研究機関として、外部との共同研究、受託研究、受託事業(研修や教育)等を推進することが期待されている。こうした観点から、大学におけるCSRに関する受け皿組織をめざして、特定課題研究所「CSR研究所」を設置する。
本研究所は、各研究員の活動拠点であるとともに、民間企業および行政組織などの多面的な事例研究を通して、それぞれの社会的責任のあり方に関する各種の問題提起を行うことをその目的としている。こうした取組みを通じて、企業および行政組織と社会との望ましい関係構築に向けて、積極的なリーダーシップを発揮することができればと願っている。
法政大学大学院CSR研究所の研究課題は、以下の通り。
 
  1. Compliance・企業倫理分野~法令等の遵守、贈収賄、政治献金、不正競争防止、消費者重視、ステークホルダー・マネジメントなどに関する事項
  2. Corporate Governance分野~取締役(会)、監査役(会)の機能強化、独立した社外取締役の登用、株主総会の活性化と株主・投資家への説明責任などに関する事項
  3. 上記各項目に対応した企業の内部統制に関する課題の究明
  4. 経済活動分野~消費者重視、顧客満足、リスクマネジメント、ブランド戦略、IR、人権一般(基本的人権の尊重、不合理な差別の禁止等)、安全・衛生、製造物責任、 公正な取引、サプライチェーン・マネジメントなどに関する事項
  5. 労働分野~結社の自由、差別撤廃、労働時間等の適正な運営、従業員の能力開発(教育訓練、多様性と機会均等)、児童労働・強制労働の禁止などに関する事項
  6. 地球環境分野~環境対策(原材料、エネルギー、水、有害物質、廃出物・廃棄物など)、乱開発防止、動植物保護、環境方針、環境マネジメントシステムなどに関する事項
  7. 情報開示・報告書分野~環境報告書、社会・環境報告書などに関する事項
  8. サステイナブルな地域づくりへの取組み
  9. 消費者志向経営、倫理的消費の推進に関する事項
  10. その他のCSRに関する事項
また、法政大学大学院CSR研究所の主な活動内容は、以下の通り。
  1. 民間企業および行政組織などのCSR事例研究→先進的な成功事例(ベンチマーク分析)、失敗事例の要因分析など
  2. 刊行物、インターネット等を通じた情報発信
  3. 公開セミナー等による広報活動
  4. 研修等によるCSR広報活動
  5. 認証&コンサルテーション、会員間調査・研究活動成果の情報交換
  6. 実態調査の実施

など。

研究員  

大学院
特任研究員

白井 信雄  山陽学園大学地域マネジメント学部 教授
吉田 正博  一般社団法人永続的成長企業ネットワーク 代表理事
殿崎 正芳  元 信州大学非常勤講師
小宮山 浩志 株式会社米匠代表取締役、長野県米穀小売振興会会長
金子 鋭一
前田 亮一   ビーンズ地域総合ケアセンター
柿野 成美  公益財団法人消費者教育支援センター 専務理事 主席主任研究員
河野 道子  
菅野 雅子  ビジネス・ブレークスルー大学大学院 経営学研究科 専任教員
太細 譲士  法政大学大学院政策創造研究科 博士後期課程
中山 哲   法政大学大学院政策創造研究科 博士後期課程
金山 峰之  
川口 真理  一般財団法人日本産業協会 事務局長
竹内 夏奈  
田村 夏子  ヤフー株式会社 SR統括本部CSR推進室
設置期間 2018年4月1日~2021年3月31日
設置場所 新一口坂校舎内 高尾研究室