大学院特定課題研究所一覧

育成年代スポーツパフォーマンス研究所

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2026年6月11日更新

研究代表者 井上 尊寛  スポーツ健康学部 准教授
主たる研究分野 スポーツ科学、スポーツデータサイエンス、スポーツマネジメント
研究概要

 本研究所は、スポーツ科学、競技パフォーマンス研究およびスポーツマネジメント研究を横断的に統合し、育成年代競技者を対象とした longitudinal research platform の構築を目的とする研究拠点として設立する。
近年、スポーツ分野では、GPS・トラッキングシステム、映像分析技術、生体情報測定技術等の発展に伴い、競技パフォーマンスを多面的かつ定量的に把握することが可能となっている。一方で、育成年代競技者における発育発達過程、競技パフォーマンス形成過程、コンディション変動、トレーニング負荷への適応過程等を、同一環境下で longitudinal に継続観察した研究は依然として限定的であり、競技者育成モデルや育成方針の科学的根拠については未解明な部分も多い。
 本研究所では、競技パフォーマンスデータ、身体組成データ、コンディションデータ、トレーニング負荷データ等を継続的・統合的に取得し、育成年代競技者における発育発達過程およびアスリート形成プロセスを多面的に分析する。特に、ゲームデータ、フィジカルデータに着目しながら、走行距離、スプリント回数、最高速度、加減速回数等の活動量指標に加え、疲労度、睡眠状況、身体各部位の痛み・違和感等のコンディション指標、さらには身体組成や成長関連指標を longitudinal に蓄積することで、競技パフォーマンス形成に影響を与える身体的・心理的・環境的要因を統合的に分析する研究体制を構築する。
また、本研究所では、同一環境下における継続的活動そのものを研究基盤として位置づける。育成年代競技者を対象とした longitudinal research においては、活動環境・トレーニング条件・使用機材・指導環境等の変化が競技パフォーマンスデータおよびコンディションデータに影響を与えることが想定される。そのため、本研究所では、継続的かつ安定的な研究環境の中で longitudinal data collection を実施し、研究の内部妥当性および継続性を確保することを重視する。
 これにより、競技パフォーマンスの定量化、育成年代競技者の成長曲線分析、タレント育成過程の検討、育成指針の科学的検証等を行い、アスリート形成プロセスの理解を深めるとともに、トレーニング環境やコンディショニングに関する科学的介入の可能性を検討する。また、競技パフォーマンス研究のみならず、スポーツ組織における育成指針の策定、データに基づく組織的意思決定、競技者育成システムの構築等に資する研究を推進し、スポーツ科学研究とスポーツマネジメント研究を接続する新たな研究領域の構築を目指す。
 さらに、本研究所は、単なる研究プロジェクトではなく、授業・ゼミ・卒業研究・修士研究・博士研究等と接続した教育研究インフラとして機能することを目的とする。本研究所で構築される競技パフォーマンスデータおよび研究環境は、大学院生および学部学生の研究活動にも活用され、卒業論文、修士論文、博士論文等の研究基盤として活用されることを想定している。また、スポーツ健康学部における授業科目や実践科目において、実際の競技パフォーマンスデータを活用した分析教育や指導実践教育を行うことで、スポーツ科学分野における実践知教育の発展にも寄与する。
本研究所では、運動生理学、スポーツ心理学、コーチング科学、データサイエンス、スポーツマネジメント等の多領域を横断した統合的研究を推進するとともに、スポーツ現場、競技団体、スポーツ組織および研究機関との研究連携を通じて、研究成果の学術的還元および教育研究活動への活用を図る。また、競技パフォーマンスデータを基盤とした研究を通じて、育成年代スポーツに関する実践的知見の蓄積およびスポーツ科学研究の発展に寄与することを目指す。

研究員 笹澤 吉明 スポーツ健康学部 教授
瀬戸 宏明 スポーツ健康学部 教授
島本 好平 スポーツ健康学部 准教授
木村 新  スポーツ健康学部 専任講師
ネメシュ・ローランド スポーツ健康学部 専任講師 

大学院
特任研究員

 
設置期間 2026年6月11日~2031年3月31日
設置場所 多摩キャンパススポーツ健康学部354教室