大学院特定課題研究所一覧

メディア設計研究所

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2025年12月1日更新

研究代表者  社会学部教授 藤代裕之
主たる研究分野 メディア設計
研究概要

 誰もが発信できるソーシャルメディアの登場により、これまでのテレビ・新聞を中心とした既存のメディア環境を大きく変化させている。インターネットを経由した情報流通は、プラットフォーム企業のアルゴリズムによりフィルターバブルやエコーチェンバーを引き起こし、選挙や災害時の偽・誤情報やフェイクニュースのような課題が民主主義のあり方に影響を与えている。AI(artificial intelligence)の普及やIoT(Internet of Things)の発展により情報流通はますます複雑化し、民主主義国家としての人々の共通認識の構築は困難となる恐れがある。

 本研究所は、このような新たなメディア環境が生み出す社会課題を解決し、人間中心のメディア社会を設計(デザイン)することを目的とする。メディア環境設計研究所成果『アフターソーシャルメディア』(日経BP)を踏まえ、ジャーナリズム、広告、地域メディア、ネットワーク、利用者の環境、UX(user experience)、リテラシーなどのアプローチにより、信頼性の高いニュースや情報の社会流通を促進し、民主主義を支えるメディア環境の構築を目指す。

 研究にあたり、学内外の研究者、メディア関係者、メディアに関心を持つ企業、行政、NPOなどの団体、国際研究機関との連携を行うことで、開かれた実践知のネットワークを構築する。研究員や連携先だけでなく、大学生・大学院生が参加した講義やワークショップを行うことで研究と教育を連動させ、メディア設計の研究拠点としての発展を目指す。

研究員 宇野 斉 社会学部教授
土橋 臣吾 社会学部教授
橋爪 絢子 社会学部准教授

大学院
特任研究員


 
設置期間 2025年11月21日~2030年3月31日
設置場所 社会学部藤代裕之研究室