2020年度

6月

2020年度

6月28日(日)

サンデーモーニングに出演した。公職選挙法違反で逮捕された前法務大臣夫妻、トランプ大統領についての本、そして東京と世界の感染拡大の話題である。非常に重要なテーマだと思ったのは「風をよむ」で扱った地球温暖化による永久凍土の変化だった。人口増加や温暖化を原因とする、食糧増産を目的とした森林開発が、新たなウイルスを人間界にもたらしている。しかしそれだけでなく、永久凍土が解凍されることによって、そのなかに閉じ込められていたウイルスや細菌も、表面に出てくることになる、という。都市封鎖によって二酸化炭素の排出がおさえられているが、それはすぐに戻ると言われている。戻ってしまう前に、温暖化を少しでも遅らせる生活を定着しなければならないだろう。どうやら世界はもう、元へは戻らない。これからも新しいウイルスが蔓延する世界に暮らしていくことになるだろう。

6月25日(木)

危機対策本部会議、学部長会議、学部長懇談会を開催した。

6月24日(水)

常務理事会、臨時理事会、評議員会を開催した。

6月23日(火)

「週刊朝日」から取材を受ける。本学におけるコロナ対策の経緯や、入試への対応、これからの大学のありかたなど、複数の総長・学長の意見を聞き、記事にしてくださるとのことだ。

その後、宗派を超えた会である「全日本仏教会」が、「仏教とSDGs」というテーマを、女性の視点から考えるオンライン・シンポジウムを開催したいとのことで、イーパーセル社長の北野譲治さんから打診とご説明があった。私からは、平塚らいてうと仏教の関係についてお話しした。仏教組織が女性の問題に正面切って取り組むのはあまり聞いたことがない。興味深い企画だ。北野さんの主催で以前、全生庵というお寺で佐高信さんと対談をしたことがある。北野さんは臨済宗を学び坐禅も日常化しておられるかただ。珍しい。かつての企業経営者は茶の湯や能などの造詣が深い方々がいたが、今はあまり見かけない。北野さんに関心をもつ人は多く、高杉良さんは実名で小説にしている。

6月19日(金)

外部企業の株主総会に、社外取締役として出席した。広い会場にあいだをあけて椅子を置く方法による開催であった。熱気は薄くなったが、株主の指摘はたいへん興味深いもので、良いやりとりとなった。

6月18日(木)

今年度の「朝日教育会議」と「HOSEI ONLINE」の打ち合わせをWEB上でおこなった。朝日教育会議は朝日新聞社主催の大きな催しもので、2018年度に開催した「アバターforダイバーシティ」は書籍化された。昨年2019年度の「グローバリゼーションforダイバーシティ」では、為末大さんと湯浅誠さんの出会いの場を作ることができた。どちらもさったホールがいっぱいになったが、今年は無観客でおこなうことになる。オンラインを活用して、動画も使い、コロナ後のこれからの大学を、思い切り翼を広げて考える企画にしたい。

6月17日(水)

常務理事会、役員ミーティング、危機対策本部会議を開催した。すでに15日から事務の窓口を順次あけている。22日からは、対面で実施することが必要な授業をごく一部、開始する。感染予防には徹底的に取り組む体制をとる。

6月16日(火)

2020年度から開始した新たなHOSEI2030タスクフォース「男女共同参画推進アクションプラン作成・施策化タスクフォース」の打ち合わせ会をWEB上でおこなった。徹底的にデータをそろえ、行動計画(アクション・プラン)を立てて、今後も長く継続していかれるようにする。とても楽しみなタスクフォースである。

6月12日(金)

学校長会議をWEBで開催した。その後、多摩キャンパスで多摩将来計画委員会主催の特別レクチャー「小堀哲夫先生と多摩キャンパスを歩く・語る」に参加した。小堀先生とは、今年度から本学のデザイン工学部教授に就任なさったかたで、本学工学部(現デザイン工学部)出身の建築家である。日経ニューオフィス経済産業大臣賞、建築学会作品選奨、BCS賞、グッドデザイン賞など数々の賞を受賞し、建築家に与えられる二大建築賞、AIJ(日本建築学会)の日本建築学会賞とJIA(日本建築家協会)の日本建築大賞 (JIA grand prix) をダブル受賞した。同年内のダブル受賞は史上初だという。

小堀先生は大学の空間デザインに深い関心をお持ちで、実際に下関にあるミッション系の梅光学院大学では、CROSSLIGHTという空間を実現した。小堀さんは大学の空間デザインは、教師と学生の関係や学生同士、教員同士の関係、そして大学と地域の関係を変えていく重要なものだ、と位置付けている。その考え方に私は深い関心をもった。2015年に訪れたデンマークのロスキレ大学で、「ハウス」と呼ばれる複数の空間が、学生の拠点であると同時に、そのなかで複数の教員とともに議論と実践を組み合わせたPPL(The problem-oriented project learning)が実現されている様子を目の当たりにしたからだ。近代の教室空間が、多数の生徒学生の一斉教育をおこなうために作られた特殊な空間であることも、江戸時代を通じて知っていた。では、新型コロナ後の「これからの大学」をどう考えるのか。多摩キャンパスにおいて、空間から変える「これからの大学」構想は可能か。それを考えるツアーとミーティングがおこなわれたのである。この日、小堀先生が多摩キャンパスにおいでになることを知って、多摩で小堀先生と7月1日公開予定のHOSEI ONLINEの対談を実施することにした。そこでこのツアーとミーティングにも出席させていただいた。ツアーも対談も、大学を考えるとても興味深いものだった。「学生の居場所をつくる」――これがもっとも大事なことなのだ。

6月11日(木)

HOSEI2030推進本部会議、キャンパス再構築特設部会(拡大)、学部長会議をWEBで開催した。HOSEI2030推進本部会議は、今年度の初回であった。長期ビジョンHOSEI2030の理念・方針に変更はないこと、しかしながら新型コロナ下での業務や授業を体験した後には、優先順位や重点の置き方を見直したり、不足を補ったりする必要は出てくるであろう、ということを皆さんにお伝えした。

6月10日(水)

常務理事会、理事会、危機対策本部会議をWEBで開催した。本日から図書館が限定的な開館をおこなった。15日からは事務の窓口を順次、開いていく。ほとんどの授業は今後もオンラインで実施されるが、22日から実習、実験などを含む対面を必須とする少人数の特定の科目については対面で実施できることとなった。その際の詳細なルールや配慮について話し合った。

6月09日(火)

日本私立大学連盟(私大連)の第三回の常務理事会、理事会がWEBで開催された。この日は文科省から、今後の学生支援についての説明もあった。2020年度の国の第二次補正予算は10日に衆議院で、12日に参議院で可決成立する見込みで、私大にはどの程度の予算が見込まれるか、の説明であった。

6月08日(月)

日本私立大学連盟(私大連)の記者懇談会が開催された。私大連では、一貫して新型コロナウイルスの影響による困窮学生や大学のオンライン授業等の支援について国へ要望してきた。この日は、これらの要望を含めて改めて学生の学びの保障を求める政策パッケージ「社会変化に対応する私立大学の教育政策の提言-新型コロナウイルス感染症の拡大による学生の学びの保障と変化する国際社会を見据えて-」と、「9月入学に関する意見」を記者の方々に配布してその主張を伝えた。前者では、学生への支援の継続とともに、これからの大学のさらなるICT化への支援、衛生管理への支援、大学設置基準における定員管理や校舎面積規定の緩和などについての要望をしている。約40人の記者たちが集まり、テレビニュース用の撮影もおこなわれた。また、その後、長谷山彰会長(慶応義塾大学総長)、曄道佳明副会長(上智大学学長)そして私大連常務理事である田中優子が文部科学省の伯井高等教育局長と面会し、提言書をお渡しして私立大学の主張を説明し、理解を求めた。とりわけ、入試時期の延期は、多くの生徒が受験する私立大学においては容易ではなく、すでに準備に入っていること、9月入学論議でおこなわれたように、現場を知らないまま安易に延期が議論されることになると大きな混乱が起こること、そしてこのような状況下では定員管理の緩和が必須であることを、お伝えした。​​​​​​​

6月04日(木)

HOSEI2030推進本部会議の打ち合わせを、WEBでおこなった。

6月03日(水)

WEBで常務理事会を開催した。その後、やはりWEBで危機対策本部会議を開催。慎重に、少しずつ入構を緩和していくプロセスを決める。

6月02日(火)

「東京アラート」が発動される。緊急事態宣言が解除され緩和の段階に入ったばかりだが、感染者が増加した。