2019年度

3月

2019年度

3月29日(日)

TBSのサンデーモーニングに出演した。前日には首相の会見もあり、新型コロナ一色である。20日からの連休で人出があったことから、感染確認人数が多くなるのは4月3日あたりから、と予想されている。さらにこれから起こることとして考えさせられたのは、途上国での感染爆発だ。番組のなかでは、ユヴァル・ノア・ハラリの考え方も紹介された。ハラリは『TIME』で、「もしこの感染症の大流行が人間の間の不和と不信を募らせるなら、それはこのウイルスにとって最大の勝利となるだろう。人間どうしが争えば、ウイルスは倍増する」と書いている。途上国の医療体制を他の国々が支えることは、世界の感染を収束させる上で極めて重要だ。国内では、中小企業や非正規の人々など、弱者に皺寄せが行くだろう。鍵は相互信頼と支援だ。政治判断がそこを誤らなければいいが。

3月26日(木)

常務理事会と、3種類の常務理事会懇談会を開催した。授業支援システム、オンデマンド等による授業の実施について、リソースの提供や方法の提示などを早急に示す方針だ。

3月25日(水)

日本学生支援機構奨学金返還免除候補者選考委員会を開催した。東京で感染者が増えている。東京都は、週末の不要不急の外出を自粛するよう要請。

3月24日(火)

本来は学位授与式の日であるが、コロナウイルスの影響拡大を考慮して中止にした。そのコロナウイルス関連の危機対策本部会議を開催した。その後、ボアソナード・タワー26階にある特別室に、博士号を授与した方々、各学部、研究科の総代の方々に、自由参加で来ていただける機会を作った。それぞれの方にお祝いを述べ、一緒に写真を撮るなどした。多くの方が来て下さったが、集まらないよう、広い場所に2、3人ずつ来ていただき、距離を置いてお話しした。

学位記を教室で配布した学部では、10名程度の入室となるよう学生証番号で時間を区切り、人の集中を避け、入口・出口を決めて一方通行とし、入室時には消毒液による手指消毒を指導。教室は前列のみ着席可として学生同士が対面できないよう配慮し、窓、扉を開放し換気に努めた。会場内でアンケートを記入し完成後、マスクをした教職員へ提出し、教職員は卒業生へ学位記を渡したという。

3月19日(木)

HOSEI2030推進本部会議、拡大キャンパス再構築特設部会、学部長会議を開催した。学事日程の変更(授業開始日の延期)を学部長会議で決定。春学期の学年暦はこれ以上変えないが、21日以降も教室授業が難しいと判断された場合の授業方法について様々な提案と議論があった。

まだ開館していないHOSEIミュージアムのコア・スペースにおいて、ミュージアム開設にともなう大学広報用の動画を撮影した。WEB上のHOSEIミュージアムは3月23日に開館する。コア・スペースの開館は延期し、4月21日の授業開始日に合わせて開館することを決めた。オープニング・レセプションは秋まで延期となりそうだ。

3月18日(水)

常務理事会と危機対策本部会議を開催した。この日、このところ検討してきた、4月新学期の授業開始時期を2週間後ろ倒しして4月21日からとする提案を決めた。ガイダンスや学生証交付、健康診断など1週間でおこなう予定であったが、1日から20日まで実施とすることで、混雑を避けることとした。次の日の学部長会議で提起して議論に付し、正式に決定するつもりである。

3月17日(火)

日本私立大学連盟理事会。本来、総会も開催されるはずだったが、中止となった。

3月13日(金)

新入生向けのメッセージ動画の収録をおこなった。今年のメッセージ動画は、入学式の補助的な役割ではなく、中止にせざるを得なかった入学式式辞の代わりになるものである。しかしあまり長いものは動画に相応しく無いので、例年通りの長さにした。一方、入学式当日は式辞全体を文章としてもHPに掲載する。

NHKの「知恵泉」という番組の取材を受けた。樋口一葉の生き方を現代の働く女性たちが共感をもって受け取れるような番組にしたいということだ。私が書いた『樋口一葉「いやだ!」と云ふ』は、確かに一葉という明治の女性が、極めて限られた就業状況の中で自分の生き方を貫こうとしたことや、格差社会の中で貧困に向き合ったことなどを書いている。小説家としてだけではなく、一人の人間として見ることも必要だと、改めて感じた。活躍期は20歳から24歳。ほぼ学生たちの年齢だ。

3月12日(木)

HOSEI2030推進本部会議の打ち合わせ会議をおこなった。

3月11日(水)

常務理事会、理事会、危機対策本部会議を開催した。

3月10日(火)

昨年11月7日、本学市ヶ谷キャンパスの屋外階段で、飛び降りようとしていた学外の方を抱きかかえ助けた学生たちがいた。国際文化学部3年の4人の学生たちである。彼らは一方でその方を抱きかかえながら、もう一方で守衛室に連絡し、防災センターの職員、警察官、消防署員がかけつけるまで、その方に話しかけながら持ちこたえた。その4人の学生たちへ感謝状を贈呈した。彼らの話を聞いて分かったのは、彼らが異変に気が付く前に多くの学生たちがその横を通りかかったことだった。彼らも最初は「工事関係者だろう」と思ったという。通り過ぎた学生たちもそう思ったのだろう。しかしそう思いながらも「変だ」と感じたその感性は、思い込みにとらわれない、外に開かれた観察力と感性だと思う。その気づきからその現場を立ち去るまで、約100分かかっていたことも知った。授業が始まるので移動しようとした時に見かけ、その方が消防隊員に運ばれていった時にはその授業は終わっていたのである。授業に出たいと思いながらも、何を優先させるべきか、彼らには明確だった。誰かの役に立ちたいと思いながら外に開かれた姿勢を持っていることの大切さを、私も改めて深める機会となった。4人の学生たちには、その意味でも感謝したい。

3月06日(金)

外部企業の会議に出席した。その後、法政大学付属三校の校長たちとの学校長会議を開催した。付属三校はすでに卒業式の縮小と休校期間をそれぞれ決めている。
この日、ホームページ上で、入学式の中止を広報した。

3月05日(木)

グローバル戦略本部会議、学部長会議。その後、学部長懇談会を開催した。懇談会は2時間半に及んだ。

3月04日(水)

常務理事会を開催した。危機対策本部会議を開催した。大学の校医である鈕培先生にも列席していただいて、医学的見解も伺いながら長時間討議した。入学式の中止を決定した。同時に学位授与の方法の基本方針などを決める。

3月03日(火)

今年も、本学教職員の定年退職者慰労会を開催したが、飲食をともなう会合を中止しているため、例年は昼食を囲みながらの懇談の場が昼食前に終わった。慰労にならなかったような気がして、たいへん申し訳なく思う。
その後、HOSEI2030運営会議を開催。さらにその後、日本私立大学連盟の常務理事会が開かれた。私立大学の情報公表の方法など重要な議論があり、だいぶ時間を超過する。