2025年度第21回デジタルコンテンツ・コンテスト

インタラクティブ部門・入選 広告を消すだけのゲーム!

2025年度第21回デジタルコンテンツ・コンテスト
氏名  研究科・学部  専攻・学科  学年 
宮崎 蒼空 情報科学研究科 情報科学専攻 M1
  • 使用ソフト
    Untiy 2022.3.1f1、Canva、Microsoft PowerPoint、ibis Paint
  • 開発・制作・動作環境等
    Windows 10
  • 使用素材
    静止画:pro.foto、Adobe Stock、いらすとや、写真AC、パブリックドメインQ、ICOOON MONO、マッスルプラス、Canva、OKUMONO、あっきー2号、むろこ
    音楽:効果音ラボ、甘茶の音楽工房、魔王魂

作品要旨

次々と現れる広告を素早く消していく単純明快なミニゲーム。ゲーム内に登場するのは知人から提供されたユニークな、あるいは”本物”の広告。ミスなく広告を消し続け、ランキング上位のタイムを目指す。

作品解説

本作品は、画面に次々と現れる広告をすべて消すまでの速さを競う、タイムアタック形式のミニゲームです。昨年度の大学文化祭にて「来場者や出展者など、関わるみんなで祭を盛り上げる」という独自のコンセプトを掲げ、ゲームの主役である「広告」を学生や学内サークルから募集しました。多くの方々が制作に参加してくださった、まさに参加型のプロセスを経て完成した作品です。
UIは、多くの人が慣れ親しんだスマートフォン型を採用することで、直感的に遊べるよう設計しました。さらに、「広告の押し間違い」という誰もが経験する現象をペナルティ機能としてゲームに落とし込んだ他、オンラインランキング機能も搭載しました。単純なクリックゲームに留まらない、プレイヤーが既視感を覚えながらも熱中できる奥深さを実現しています。
なお、当時の文化祭では個人に加え「企画実行委員会」「小金井オープンキャンパススタッフ」「小金井漫画研究会」「総合藝術研究会Palette」といった多くの団体から広告をご提供いただきました。本コンテスト版では著作権を遵守するため、その中から出典元が明確なフリー素材のみを厳選して採用しております。

デジタル技術の使用箇所・方法

ゲーム開発
ゲームエンジン(Unity): ゲームの基本骨格の構築、UIの表示制御、入力処理、ペナルティ機能やタイマーといったゲームロジックの実装など、作品全体の開発に使用しました。プログラミング言語にはC#を用いています。
グラフィックツール(Canva、ibis Paint): 作品内に登場する広告、アイコン、ロゴ、UIのフレームやすべてのボタン類のデザイン・制作に使用しました。特にロゴ、UIは「シンプルさと視認性の高さ」というコンセプトに基づき、0から作成しました。
サーバー・ネットワーク技術
オンラインランキング機能:Microsoftが提供するゲーム向けサービスである「PlayFab」を利用し、オンラインランキング機能を実装しました。これにより、自前でサーバーやデータベースを構築することなく、高速かつスケーラブルなランキングシステムを実現しています。
サーバー・ネットワークの使用技術
PlayFab Leaderboard:プレイヤーのスコア(クリアタイム)を送信・記録し、全プレイヤー間での順位付けを行う中心機能として使用しました。Unity側からAPIを呼び出すだけで、安全にスコアの更新やランキング上位のデータ取得が可能です。
PlayFab SDK for Unity:Unityプロジェクトに導入し、ゲームクライアントとPlayFabのサーバー間の安全な通信を確立するために使用しました。スコア送信などのHTTP通信がカプセル化されているため、セキュアな通信を効率的に実装することができました。