| 氏名 | 研究科・学部 | 専攻・学科 | 学年 |
|---|---|---|---|
| 若宮 綾乃 | キャリアデザイン学部 | キャリアデザイン学科 | 2 |
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身近なゲームである、オセロ、チェス、ドミノの三つを舞台として、白と黒の駒が展開する一つのストーリーです。争いが平和へと変化を遂げるにはどのような過程が必要かを表現しています。
私は、争いは大きなものでも小さなものでも、「平和になる」、あるいは「和解する」ためには対話や協力といったコミュニケーションが欠かすことのできない要素であると考える。この作品は、オセロの「対立」、チェスの「対話」、ドミノの「協力」の三つのパートで構成されている。オセロでの膠着状態は次パートのチェスまで尾を引くが、ある白のポーンが黒のポーンの攻撃を受けて倒れこむ。とどめを刺しに行く黒のポーンであるが、黒のナイトが止めに入る。その様子を見た互いのキングは相手へと歩み寄って対話し、協力関係を結ぶのである。ドミノのパートでは、今まで交わることのなかった白と黒の駒が協力してドミノを運び、「平和」が作り上げられた。
3DCGアニメーションの制作にはBlenderを使用した。オセロとチェスのボードや駒はそれぞれモデリングし、独立させることで、駒自身が意思を持っているかのように細かい動きをつけることが可能であった。そのようにして、駒同士が戦ったり、駒がドミノを持ち上げて運んだりなど、ストップモーションでは難しい動きを表現することができた。
また、オセロの戦いが激しさを増す起点となった、効果音とともに上下から互いのコマの画像がスライドする場面と、オセロ盤からチェス盤への場面転換は、Blenderでレンダリングした画像を使用してPowerPointで制作した。BlenderとPowerPointで制作した動画をDaVinci Resolveで編集してつなぎ合わせ、タイトルやテロップを追加した。