| 氏名 | 研究科・学部 | 専攻・学科 | 学年 |
|---|---|---|---|
| 後藤 倫太郎 | デザイン工学部 | システムデザイン学科 | 3 |
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自然の音を内包し、また発し続ける存在しない楽器は水中から現れ、溢れる水で音楽を奏でている。「音」の視覚的表現として、民族的な音楽から抽出したイメージを抽象的に表現した。
民族音楽から音を抽出しつくられた楽曲から得たイメージを、デジタル・アナログ・3Dモデリングを用いて思うまま描いた作品です。
民族楽器から奏でられる、電子音にはない有機的な音色から、湖などの水、岩や金属、音の想起させる図形をそれぞれ抜き出して再構成しました。音を伝える水は写真とデジタルイラストで、音を発する冷たい器物は3Dモデルで、音そのものを表す図形たちはキャンバスに描いた手描きの絵で表現しています。自然の持つ冷やかさを表す金属的なテクスチャに空いた穴は音や風の通り道であり、生物や仮面の目のようでもあります。自然や民俗音楽の持つ心地よさと、畏怖するに足る広大さを静止画として表現しました。
Illustratorで作成した形をもとにPhotoshopで写真を切り抜き、歪みツールを用いて流れる水を表現した。また3Dモデルはどれもblenderを用いて作成し、シェーディングも自分で行った。キャンバスに描いた絵は写真としてインポートし、色調補正で全体の調子を整え、ノイズで質感を付与した。