2022年度第18回デジタルコンテンツ・コンテスト

動画部門・入選 夜顔

2022年度第18回デジタルコンテンツ・コンテスト
氏名  研究科・学部  専攻・学科  学年 
須永 悠暉
深美 利光 
情報科学部 ディジタルメディア学科
コンピュータ科学科
2
  • 使用ソフト
    Ableton Live、 CeVIO AI(可不)、 blender、 Adobe After Effects、Adobe Premiere Pro、Adobe Illustrator、Vroid
  • 開発・制作・動作環境等
    Windows 10
  • 使用素材
    静止画:Textures、Poly Haven
    動画:VideoBaseー動画素材ー

作品要旨

この作品は、音楽と映像を一から作成したミュージックビデオ作品です。デジタル技術が広く普及した現代において、音楽や動画の作成といったクリエイティブ活動が、もはや一部の選ばれた人間によるものではなく、誰もが挑戦できるものであることを伝えることを目的に制作しました。

作品解説

『夜顔』は、音声合成ソフトの歌唱によるオリジナルの楽曲と随所に3DCGを使用した映像からなるミュージックビデオ作品です。映像中に登場する少女は、日常にやや退屈を感じながら人間関係の中で疲弊する現代の若者像を投影しています。日中のシーンでは、そのような日々の気だるげな雰囲気を表現することを目指しました。その一方で、夜のシーンでは抑圧された感情が解放された様子を楽曲の盛り上がりとともに表現しています。そのような感情の動きは3Dモデルの表情変化にも表れています。都市の風景やサイネージは写実的な表現を逸脱しないことに注意を払いつつも、煌びやかでビビッドな色使いとしました。鮮やかな光の表現は少女の感情の昂ぶりを反映していることに加え、テクノロジーへの期待や称賛を表しており、これは本作品の制作における一貫したテーマであるデジタル技術によるクリエイティブの大衆化に通じています。

デジタル技術の使用箇所・方法

映像中の背景は、Blenderを用いてモデリングからマテリアル、アニメーションの設定をまで全て行いました。また、少女のキャラクターはVRoidで作成したものをBlenderに取り込み、表情などのモーションを付けました。それらをBlender上で構成し、カメラワークの設定、コンポジットを行い、AfterEffectsでグリッチやフィルターなどのエフェクトを加え、最後にPremireProで編集し完成させました。