沖縄文化研究所とボアソナード記念現代法研究所の2研究所の事務運営を担当しています。法政大学には12個の附置研究所があり、それぞれの研究所で特色ある研究を行っており、大学の組織でありながら研究所独自の持ち味をそれぞれが強く持ち合わせながら運営されているのが特徴です。各研究所には事務スタッフが複数名おりますが専任職員の配属は私1人であるため、研究所の施設・設備の対応から事務スタッフの人事関係業務、研究所全体の予算管理まで責任をもって取り組む必要があります。研究所に所属している教員はもちろんですが、他部局の職員さんへ連絡をとることも多いためコミュニケーション力と幅広い大学の規程や仕組みに関する知識が必要な担当です。
大学は研究機関としての側面も持ち合わせているため、研究支援も大学職員として重要な業務の1つです。学生と接する機会はないので一般的にイメージされる大学職員とは異なる業務ではありますが、大学全体の研究力向上につながるよう日々取り組んでいます。

島嵜 やよい(研究開発センター市ヶ谷事務課)
現在の研究所担当の前は、科研費担当をしておりました。科研費は科学研究費補助金の略で、文科省の所管である日本学術振興会が運営する幅広い学術研究を対象とする研究費のことです。この科研費の使い方は各大学に任されていることも多く、大学で運用方法を検討する必要があります。私が担当していたときに、科研費専用のコーポレートカードの導入を提案し実施しました。コーポレートカードを利用することで、大学の口座から直接引き落としができるため、先生方が研究費を使って物品などを購入する際に立替払いの必要がなくなります。導入にあたり口座のお金の動かし方の仕組みや使用時の申請方法など決めなければいけないことが数多くありましたが、形にして導入できた時はとても嬉しかったです。また、間接的にでも先生方から立替払いをしなくて済むのがうれしいという声が聞こえてきたときにはとてもやりがいを感じることができました。
法政大学には転職して入職しましたが、前職も大学職員をしておりました。私が就活生だったときは、自分がなにをしたいのか、どうしていきたいのか決めきれず、かなり多くの業種・職種を受けて最後の最後までどこに就職するか悩んだ記憶があります。その中で大学職員を選んだのは「異動をすると転職するほど業務が変わる」と説明会でお話があったからです。あれだけ長い時間悩んだのにも関わらず、最後はこの言葉を信じて楽しそうだなと思い決めました。
1つの会社で長く働けるのがもちろん理想ですが、私もそうですが法政大学には転職組も多数います。あまり固く重く考えすぎず、将来を考えてこんな働き方がしたいな、というフィーリングで決めるのも手段だと思います。人生は長くその時々によって考え方も生き方も働き方も変わるので、まずはやってみたいことにチャレンジしてみてください!そのやってみたいことに法政大学の大学職員という選択肢が入ってもらえたらとても嬉しいです!