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今回は、法政大学ソーシャル・イノベーションセンター所属の学生団体「たまぼら佐野川プロジェクト」の瀬間翔瑛さん(経済学部)と荻野依那さん(現代福祉学部)を取材。多摩キャンパスの周辺エリアである神奈川県相模原市の佐野川地域を拠点とし、農家の方々の協力を得ながら、土地整備からお茶の栽培、収穫、販売までを行っています。
高齢化・過疎化の影響で、耕作放棄地が増加していた佐野川地域。地元の方からのお声がけをきっかけに土地整備を10年ほど前に開始し、2023年からようやく佐野川茶の販売ができるように。「土地整備や茶摘みには体力が必要で、大変な面もあります。しかし、困難を乗り越え、商品となったお茶がお客さまの手に渡った時の達成感は計り知れません」。プロジェクトの参加者は40人ほどで、収穫時期には毎週畑を訪れ、自主的に活動を続けているそうです。
佐野川茶を育てている農家は3軒しかなく、地元の農家さんと協力して佐野川法政茶を栽培しています。「私たちが畑に行けないときは、代わりに作業をしてくださることも。普段は寡黙な方々ですが、『ありがとうね』と感謝されると温かい気持ちになります」。おいしい一杯を求めて農家の方々と協力する日々を送っています。
プロジェクトではお茶の栽培・収穫だけでなく、自分たちで販売も。地域のマルシェやイベントに積極的に参加しています。最近は学内の他団体とのコラボレーションも行い、朝食を抜きがちな学生に対して、「100円モーニング」というイベントを実施。メニューを開発し、佐野川茶のお茶漬けや佐野川茶ラテを提供したそうです。
「フットワーク軽く」をモットーに、さまざまな団体と連携し、お茶の魅力を伝えている佐野川プロジェクト。「佐野川地域の人々との関わりを大切に、活動を積み重ねていくつもりです」と今後への意欲を語ってくれました。
(掲載先:広報誌「HOSEI」2025年4・5月号)
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