人々を熱狂させるeスポーツの魅力に触れ、見いだした新たな夢。 アナウンサーからeスポーツキャスターに転身した、株式会社ODYSSEYの代表取締役社長の平岩康佑さんにインタビューしました！
eスポーツの領域に足を踏み入れたきっかけは、韓国で開催されたeスポーツ大会。「プレーヤーと観客がゲームに熱狂し、歓声を上げる様子に圧倒されました。その光景を見てeスポーツの潜在市場の大きさを実感し、退職を決意しました」と平岩さん。アナウンサーの肩書きを捨てる選択にも、「eスポーツ実況で先駆者になりたいという思いが強く、ためらいは微塵もなかった」といいます。
eスポーツ実況の要は、徹底的な事前準備！大会前は種目となるゲームを最低100時間プレーするほか、キャラクターの種類や技の特徴、対戦する選手の成績などを調べ上げた資料を作成しているとのこと。「選手の素晴らしいプレーや奇跡的な展開を瞬時に言葉にして、観客の皆さんに伝えることに醍醐味を感じます」と平岩さんは語ります。
平岩さんの主体的に行動する姿勢は、大学時代から変わりません。 「自分自身でキャリアを切り開くために、2年次にアメリカ留学を決意。そこから英語の勉強に取り組み、TOEICのスコアも大幅に伸ばしました。留学後の3年次には自主マスコミ講座に参加し、他学部の学生たちとの議論にのめり込んでいましたね。個性豊かな仲間と切磋琢磨した経験は大きな財産になっています」
2021年に市場規模1000億円を突破し、今後ますます発展が見込まれるeスポーツ。平岩さんはその裾野を広げるために、「子どもたちや学生が気軽に立ち寄って観戦できるような、eスポーツ専用のスタジアムを作りたい」と語ります。壮大な夢がかなう日はそう遠くないかもしれません。自身の好奇心を大切に生きる平岩さん。今後の益々のご活躍に期待です。
（掲載先：広報誌「HOSEI」2023年12・1月号）
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