大学院特定課題研究所一覧

スラリー工学研究所

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2024年4月1日更新

研究代表者 生命科学部教授 森 隆昌
主たる研究分野 スラリー全般(セラミックス,電池材料,食品,化粧品など)
研究概要  微粒子が液体中に懸濁・分散したスラリーは,セラミックスや電池材料をはじめとする材料,食品,化粧品,医薬品など非常に広範な産業分野で利用されている.スラリー中の粒子分散状態は製品の特性に大きな影響を及ぼすため、スラリー中の粒子分散状態の評価及び制御に関する研究が行われてきたが、製品特性を高いレベルで制御することは難しく、多くの関連企業が現在も試行錯誤によってスラリー条件を最適化している。さらに近年では,スラリーの種類は多様化し,スラリーを構成する粒子が単成分ではなく多成分であることも珍しくなくなっており,スラリー評価・制御は重要度・難度ともに高まっている。
 このような現状においてスラリー工学研究所はこれまで10年間の活動を通して、スラリーを出発として材料を作製する上では,スラリー中の粒子分散状態だけに着目したのでは製品特性を完全に制御できず,その後の成形過程で粒子濃度が増加することに着目し,粒子濃度変化に伴う粒子の分散状態の変化及び粒子の充填特性を評価することが製品特性の制御につながることを明らかにしてきた。そこで、このような独自の視点に基づいたスラリー評価・制御の研究をさらに発展させることで,多様性を増すスラリーの評価・制御に関して広く適用可能な汎用性の高い技術を構築することを目指して活動を継続する。本研究所の特徴的な取り組みである企業の技術者向けの実験付きセミナーを継続し,得られた研究成果の社会への普及を目指すとともに,より多くの共同研究・受託研究を通して,モデル系ではない実スラリーの制御に真に貢献できる研究成果をあげるよう活動していく。
研究員

明石 孝也 生命科学部 教授
渡邊 雄二郎 生命科学部 教授
小鍋 哲 生命科学部 教授

大学院
特任研究員

椿 淳一郎 名古屋産業科学研究所 上席研究員
佐藤根 大士 兵庫県立大学工学部 准教授

設置期間 2024年4月1日~2029年3月31日
設置場所 生命科学部環境応用化学科環境粉体工学実験室
(小金井キャンパス東館E4001)