・プロジェクトの目的
本プロジェクトは、規格外野菜の新たな販路創出、食品ロス削減、生産者(農家)の収益向上を同時に実現することを目的としています。市場に出回らず廃棄されてしまう規格外野菜を大学食堂で活用することにより、持続可能な流通の仕組みづくりに取り組んでいます。また、学生の野菜摂取不足を補うために、気軽に手に取れる価格とメニューを工夫し、社会課題の解決と学生の健康づくりという2つのメリットを生み出すことを目指しています。
・取り組みの経緯
本チームでは、これまで食品ロス削減や持続可能な食料システムに関する研究を進めてきました。学内外のイベントやフォーラムの参加や農家へのヒアリング調査により、規格外農産物の流通課題について理解を深めてきました。その成果として、2025年1月に学食で初めて規格外野菜を活用したメニュー販売を実施し、売れ行きや学生の反応から一定の手応えが得られたため、今回の販売を正式な取り組みとして実施することとなりました。
・販売する商品の紹介
今回使用する規格外野菜は、サツマイモ・里芋・小松菜の3種類です。形や大きさにばらつきがあるものの、品質や安全性には問題ありません。販売メニューは大学芋小鉢(1日50食/150円)です。大学芋は規格外のサツマイモを食堂で加工した商品で、学生にとって身近に食品ロス削減へ貢献できる機会になるように、手頃な価格を設定しています。また、学食の各メニューに添える付け合わせとして里芋・小松菜を使用しています。
【販売場所】カフェテリアつどひ
【販売期間】12月11日(水)~12月17日(火)[計5日間]
【販売時間】11:00~13:30
・金藤研究会フードロスチームの学生の想い
私たちは、規格外野菜が廃棄されてしまう現状を変えたいと考えています。形が不揃いでも、味や栄養は正規品と同じです。にもかかわらず市場に乗らず、農家の手間や想いが報われないケースが多くあります。今回の販売を通じて、「美味しい」「安い」というポジティブな体験から規格外野菜への理解が広がること、若い世代が食品ロス削減を身近な行動として捉えてくれること、さらに農家にとって継続的な販路確立につながることを願っています。学生が主体となり、社会課題の解決に向けて実践的に取り組む本企画を、ぜひ多くの方に知っていただき、共に持続可能な未来をつくる一歩にしていきたいと考えています。

規格外野菜を使った芋レシピ販売します(ポスター)
フードロスチームのメンバー集合写真
千代田区食品ロス削減フォーラムでの活動の様子
関大×法政 SDGsアクションプランコンテストの様子