お知らせ

どこからでも見られる時代に現場の空気感を

  • 2020年11月30日
お知らせ

スポーツ法政新聞会編集長
社会学部メディア社会学科3年
磯田 健太郎 さん(Isoda Kentaro)


磯田さんが編集長を務めるスポーツ法政新聞会では、さまざまな舞台で活躍する本学卒業生から在学生への応援メッセージ「♯コロナに負けるな法大生!」を企画し、たくさんの反響がありました。

皆さんは大学スポーツを見たことがありますか。かつては国内のスポーツイベントでも上位に入るような盛り上がりを見せていた大学スポーツですが、娯楽が多様化した近年ではなかなか光が当たらないカテゴリーであるように感じています。私も大学に入学するまでは、全く現状を知らなかったというのが正直なところです。

スポーツ法政新聞会へ入った理由は、文章をまとめたり、戦術や戦略を考えたりすることが好きだったからです。また、スポーツに携わる仕事がしたいと考えていたこともあり、将来のために経験を積もうと思ったことも理由の一つです。

実際に活動を始めると、毎回の取材が発見の連続でした。試合後の取材は、自分が感じたことを、選手と答え合わせをするような独特の感覚があります。大舞台で活躍してきた選手の言葉からは、私の経験からは到底得ることができない新しいことを学ぶことができました。平日は大学の授業、週末は取材や新聞の編集に追われ、担当競技となったスポーツは一から学びました。いつしか選手たちのストーリーを伝えられることに、誇りを感じるようになりました。

このコロナ禍で何かできることはないかと知恵を出し合って企画したのが『※#コロナに負けるな法大生!』です。在学生と体育会所属の学生、そして卒業生との架け橋になりたいと考え、多くの卒業生にご協力をお願いし、在学生への応援メッセージをいただきました。

SNSではたくさんの反響がありました。大学スポーツの普及、そして体育会と一般の学生の距離を少しでも縮めることができたのなら幸いです。

感染予防のため、スポーツの試合を見に行くことは簡単ではなくなりましたが、インターネット配信などによりどこでもスポーツ観戦を楽しむことができる時代です。だからこそ私たちに求められているのは、現場の熱量や、空気感を伝えることだと切に感じています。

多くの人々の記憶に残るような大学スポーツの今を、余すことなく伝えていきたいと思います。

(初出:広報誌『法政』2020年11・12月号)

このメンバーで『スポーツ法政』新聞を制作