お知らせ

譲れないものを探す学生生活に

  • 2020年06月19日
お知らせ

法学部政治学科4年
法政大学応援団第95代団長
堀井 隆太郎 さん (Horii Ryutaro)


歴史ある法政大学応援団。
第95代団長の堀井隆太郎さんより新入生へ向けてのメッセージです。

法政大学校歌の一節にこんな言葉がある。「進取の気象」――この意味をご存じだろうか。「従来の習わしにとらわれず、積極的に新しい物事に取り組んでいく気質」という意味である。

最近では、本当に多くの選択肢があり、特に大学はその選択肢が無限に広がっている。「進取の気象」の精神に則って、君たちにはぜひ多くのことに本気で挑戦してもらいたい。

そして挑戦していく中で、自身の譲れない信念や根の部分を見つけていってほしい。それらがなく、流れに身を任せたままでいると、結局最後は何も残らなくなってしまうのではないだろうか。

一方で、何かを見つけることができたなら、大学時代はもちろん、卒業後も自身の核となり、全ての原動力になるはずである。

われわれ法政大学応援団は、リーダー部、吹奏楽部、チアリーディング部の3部から構成され、日々の活動には「礼儀・節度・闘志」の三原則を掲げている。

本年度は自ら考えて行動することに主眼を置き、東京六大学野球応援をはじめとする各種体育会応援や日々の活動に取り組んでいる。

それらの活動を通じて、私は応援団だけには留まらず、数多くの人と出会うことができた。体育会の勝利のために、誰かのために本気で熱くなることができた。さらに、誰かのために本気で何かをするには、自らを犠牲にしなければならないことも知った。しかし、後から振り返ってみれば、その犠牲は何も苦しいものではなかった。

つまり、「人とのつながり」、「人への熱い気持ち」そして「それらのためには自己犠牲を惜しまない精神」が応援団に入って私がたどり着いた譲れないものだ。

私も3年前に広報誌「法政」4月号のメッセージを読んだ。そのときは応援団に入ると思ってもいなかったし、団長になって、メッセージを寄稿することも想像していなかった。あのとき応援団という未知なる選択肢を選び、挑戦していく中で譲れないものが見つかったおかげで、ここまで来ることができた。

君たちも必ず見つけることができる。君たちはすでに譲れないものを一つ持っている。それは「法政大学」の一員であるということだ。

最後に新入生諸君、入学おめでとう。ようこそ法政大学へ。われわれ応援団は、諸君の挑戦を応援し続けている。

(初出:広報誌『法政』2020年4月号)