お知らせ

人生というステージに、自分らしく煌めく

  • 2020年01月22日
お知らせ

生命科学部生命機能学科4年
戴 節明 さん(TAI Chieh-Ming)


台湾からの留学生、戴 節明さん(生命科学部生命機能学科4年)。研究や音楽活動など、さまざまなことに全力で取り組んでいます。

「やらない後悔より、やる後悔」。いや、むしろやって後悔することはそれほどない。という思いで、興味あることの全てをやり尽くすことが、私の人生の要素である。

「自分の音楽が多くの人の力になれるミュージシャンになりたい」という夢を持って日本に留学。得意な語学を生かしながら、バンドドラマー、シンガーソングライターやコンポーザー(作曲家)として音楽活動と学業を両立させている。音楽大学へ進もうかと悩んだ時期もあったが、「生物の研究をしたい!」という思いも強く、2年次から希望者が研究室へ配属されて専門的な学びができる法政大学生命科学部生命機能学科に進学することを決めた。

「無から有を生み出す」ことが好きで、それは音楽にも研究にも通じる。今はコレラ菌のアミノ酸応答システムについて研究している。

私の研究では、解明されていないことがほとんどで、泥沼にはまり、思い通りの結果が出なくて悩むこともある。それこそ新しいことを解明したとき、何よりも大きな達成感を得られる。―新曲が完成したときも、同じ喜び。

大学生活の楽しみのもう一つは、いろいろな人と出会えること。法政大学にはさまざまな国の留学生がいて、海外のことに興味を持つ日本人も数多くいる。学科、年齢、国籍を超えて、みんな自然と友達になれる。人と関わることが好きで、外国の言葉や文化に興味を持ち、多くの人に母国である台湾のことを知ってもらいたいと思う私にとっては、すごくうれしい環境である。

現在、研究と音楽活動以外にも、ビジネス通訳、トラベルガイドのリポーターやライター、プロ野球の広報関連で文章を作る仕事もしている。理学系の学びと、文学や語学を生かす活動、そして音楽や芸術のことは一見まったく関係ないかもしれないが、身に付けた能力や、異なる領域で学んだり感じたりしたことは、全てクリエーター活動のひらめきになるし、きっと将来の糧にもなると信じている。

アーティストになりたい! 芸能界に進出したい!10カ国の語学ができる人になりたい!(現在6カ国語)。関係があるようでないような、多くの目標を持っているが、とにかく輝く存在になりたい! 自分の才能を信じ、「やりたいことがあれば、迷わずにやろう!」という信念で、ユニークで彩りのある人生をこれからも送り続ける。

(初出:広報誌『法政』2019年11・12月号)