お知らせ

ゼミ・研究室紹介:GIS(グローバル教養学部)グローバル教養学科 イヨ・シャオジャ准教授ゼミ

  • 2022年08月31日
お知らせ

イノベーションと起業家精神をテーマにビジネスの分析力を磨く

イノベーションとアントレプレナーシップ(起業家精神)をテーマに、企業が実際に行った戦略をケーススタディーとして学び、分析する力を育んでいるイヨ准教授ゼミ。

「春学期は主に論文や書籍を通じて基本的な概念や理論を学び、秋学期は自分が興味を持った企業を個々に探究し、分析した成果をプレゼンテーション形式で発表しています」と紹介してくれたのは小堀さん。「研究テーマが幅広いので『イノベーション』と『起業・ベンチャー』というカテゴリテーマを設けて、一年ごとに交互に学んでいます」と語ります。2021年度のテーマは「イノベーション」。ゲストスピーカーとしてAmazon Japanの方を招き、臨場感のあるイノベーション戦略を聞く時間も設けられました。

ビジネス変革の例を調べる個人研究で「電気自動車」に着目したのは田中さん。「1800年代には既に開発されていたと知って驚きました。維持費用が安価なガソリン車に一度は市場を奪われましたが、排出ガスの削減を目指すために価値が見直され、復活したのです」と歴史から得た学びを自分の糧にしています。

M&A(合併買収)の事例研究として「ピクサー(現ピクサー・アニメーション・スタジオ)が、ウォルト・ディズニー・カンパニーの傘下に入った結果、ビジネス的にどのような影響が出たのかをまとめました」と語るのは若松さん。「背景を調べてみると、初めて知ることも多く、ビジネス分析の面白さに気付きました」と学びの奥深さを語ります。

「ケーススタディーを通じて学生の問題を発見し解決する能力、応用力を高めたい」と語るイヨ准教授。授業では、活発な議論が繰り広げられることも多く、先生との距離が近いことで、相談もしやすいといいます。

4年次の最後にはゼミでの学びの集大成として、卒業論文か、特定の企業を対象とした分析レポートを書きます。多くの学生は、卒業後に自分が勤務する予定の企業を対象に、業界分析や経営戦略、財務などに関するレポートをまとめています。

ゼミ生たちは自らのキャリア形成に意欲的で、起業や大学院進学などの将来を見据えています。大学院進学を視野に入れて「より深くビジネスを学びたい」と語るのは北舘さん。

「社会に出るときには、まず自分が興味のある企業に就職して、グローバルな営業力やマーケティングスキルを身に付けたいです。十分なキャリアを積んでからはMBA(経営学修士)の取得も考えています」と未来を前向きに語ります。

(初出:広報誌『法政』2022年5月号)

※今回はオンラインで取材しています。

  • 上段左からイヨ・シャオジャ准教授、小堀琉生さん、若松辺梨さん、下段左から田中聖音さん、北舘遥さん *全員グローバル教養学部グローバル教養学科4年生

  • コロナ前には、課外授業として実際の企業を訪れて話を伺う「企業訪問」も実施。2018年には六本木ヒルズにあるGoogle Japanの本社を訪問

  • 2020年1月には、ANA(全日空)を訪れ、飛行機の格納庫も見学した

  • 2022年度の最初の対面授業では、久しぶりにゼミ生が集まった ※撮影時のみマスクを外しています