本学は「自由と進歩」の精神に基づく教育目標と学位授与の方針を実現するために、多様な教養科目と各学部の特色を活かした高度な専門科目を展開し、日本社会の課題解決に貢献する教養ある市民の育成に取り組んできた。今後はさらに、先に述べた大学全体の教育目標と学位授与の方針を実現するために、次のような教育課程編成・実施の方針を定立し、全学的に推進する。
1 「自由と進歩」の精神を理解し「自由を生き抜く実践知」を身に付けるために自校教育を継続し、大学憲章を学ぶ教育に発展させる。
2 主体的、自主的、能動的な姿勢が身に付き、一定の思考力、判断力、表現力を獲得するために、少人数の初年次教育と専門分野のゼミ教育及びそれに準ずるさまざまな少人数教育を拡大するとともに、相対的に多人数の授業においても主体性、能動性を身に付けることができるよう教育上の配慮を行う。
3 論理的分析的思考力を身に付けるために、リベラルアーツ及び「法政スタンダード」を担う共通科目を整備し充実させる。
4 日本語、外国語、メディア・リテラシーの能力を獲得し、広い人間理解を身に付けるための教育科目をさらに充実させる。
5 複数の言語を用いて自己の意見を表明し、他者に配慮しながら積極的に意見交換することができるよう、教育における国際交流を促進する。
6 「持続可能な地球社会の構築」に貢献できるよう「SDGs+プログラム科目」を設置する。
7 ビッグデータやAI等の知識・技術を通じて社会の課題を解決する力を身に付けるために、数理・データサイエンス・AIに係る科目を設置する。
8 日本と世界の多様な文化、歴史、社会、技術を総合的に学び、世界のどこにおいても日本と世界に関して多面的、客観的に理解し発信することのできる能力を持つことができるよう、共通科目を設置する。
9 新型コロナウイルス感染症の影響によりオンライン教育が一気に普及したことを受け、コロナ後を見据え、その効果的な側面を最大限生かした、新しい大学教育を実践してゆく。
10 学修ポートフォリオの導入により、学生が自ら学びの軸を選択し、目標を立てて達成度を確認できるようにする。
11 セメスター、クォーター、コースナンバー制度、GPAのさらなる活用によって、単位互換の国際通用性を高め、さまざまな留学機会を活用し、世界で生き抜く能力を養えるようにする。
12 各学部のカリキュラム・ポリシーによる専門科目は、上記の方針と整合性を保ちながら、独自の編成と方針を持つ。
13 附置研究所などの学内における研究機関と学部・研究科における教育・研究との連携を強化する。