大学の教育課程の編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)

各学部

大学の教育課程の編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)

法学部

法学部では、ディプロマ・ポリシーを実現するために、各学科で独自の教育課程を編成している。

法律学科

■カリキュラム編成の方針

  1. 1・2年生に向けて、基礎となる法律学教育の充実や学問的な視野を広げる科目群を展開し、3・4年生には、各志望に適合的な科目を多数開講するとともに、演習による少人数指導等を通して教育の専門性を深めていくことを目指してカリキュラムを編成する。
  2. 系統的な科目履修を可能にすると同時に、科目選択の自由を必要以上に制約しないとの考え方に基づき、ガイドライン型のコース制を採用し、各コースに沿って履修すれば、系統的で総合的な勉強ができるように編成する。

  3. 幅広く深い教養および総合的な判断力を培い、豊かな人間性を涵養するため、専門教育科目と共に市ヶ谷基礎(ILAC)科目をもって学部の教育課程を構成する。
  4. 法曹を目指す学生を対象に法曹コースを設置し、同コース向けの科目を開講し、法科大学院と連携した体系的な教育課程を設けている。

■専門教育科目の構成と特色

  1. 1年次は法学入門、法学入門演習などの入門的な科目や憲法・民法・刑法といった基本科目の履修を中心とし、2年次以降にコースの独自性が出てくるように編成する。
  2. 6つのガイドライン型コースを提示する。
    ① 法律専門職や公務員等を目指す学生に適した「裁判と法コース」
    ② 公務員、マスコミ、教育関係を目指す学生に適した「行政・公共政策と法コース」
    ③公認会計士・司法書士等の専門職や各種企業への就職,企業の法務部担当者等を目指す学生に適した「企業・経営と法コース(商法中心)」
    ④社会保険労務士・労働基準監督官等の専門職や各種企業への就職等を希望する学生に適した「企業・経営と法コース(労働法中心)」
    ⑤ 国際関係・国際業務などに適した「国際社会と法コース」
    ⑥法哲学・法史学・外国法など法的教養を深めるのに適した「文化・社会と法コース」
  3. 3・4年次には、1・2年次までの基本的な科目の履修を踏まえて、選択したコースに即して科目を履修するとともに、多角的観点から分析する能力と柔軟な思考力を一層修練する場として少人数のゼミナール(演習)を履修させる。
  4. 法曹コースの学生に対しては、1・2年次開講科目を中心に憲法・民法・刑法・行政法・商法・民事訴訟法・刑事訴訟法等の科目の履修に加え、法曹コース 独自の講義・演習科目を法科大学院と連携して設けている

政治学科

  1. 政治学の対象はあらゆる社会領域に及ぶまでに範囲が広く、必ずしも初等中等教育において十分な準備を経て入学する学生ばかりではない。そこで必修科目として「政治学入門」を配し、政治学諸領域の導入を図る。
  2. 政治学の対象に係る性質上、その学習および研究には幅広い教養に基礎を置くことが欠かせない。そこで、幅広い教養科目を市ヶ谷基礎(ILAC)科目として配する。
  3. 非常に多岐にわたる政治学の専門領域はさまざまに分類することができる。本政治学科においては、必修、学科基礎、政治学基本、現代政治、歴史・思想、行政・地方自治、選択の科目群に大別し、学生の関心に応じて効果的かつ効率的に学識が得られるように科目を配置する。
  4. 学生の知的好奇心を尊重しつつ現代社会のさまざまに変化する要請に応え得る人材を育成するために、多彩な科目を配置し、学生による履修の自由度に配慮しつつ、科目履修が偏ることなく、履修から得られる知見が綜合化されるよう企図する。

国際政治学科

  1. 国際政治学の対象は範囲が広く、必ずしも初等中等教育において十分な準備を経て入学する学生ばかりではない。そこで初年次必修科目として所属教員のリレーによる「国際政治への案内」を配し、国際政治学の諸分野への導入を図る。
  2. 国際政治学の対象に係る性質上、その学習および研究には幅広い教養に基礎を置くことが欠かせない。そこで、幅広い教養科目を市ヶ谷基礎(ILAC)科目として配する。
  3. 4年間を通じて、実践的な英語力を向上させるために、基礎科目だけでなく、専門科目にも英語力向上を主な目的とした科目を配置する。
  4. 多岐にわたる国際政治学の専門領域はさまざまに分類することができる。本国際政治学科においては、「グローバル・ガバナンス」と「アジア国際政治」の2つのコースに大別し、学生の関心に応じて効果的かつ効率的に学識が得られるように科目を配置する。
  5. 学生の知的好奇心を尊重しつつ国際社会のさまざまに変化する要請に応えるためにコース別科目や選択科目として多彩な科目を配置するとともに、現実とのダイアログができる人材を育成するために、総合講座科目として、グローバル社会の第一線で活躍する実務家たちによるオムニバス形式の科目も開設する。
  6. 国際政治学科の学生が、特定のテーマに焦点を絞って、専門的かつ主体的に学習する機会を持つことができるように、少人数制の演習を履修させる。

文学部

文学部では、各学科のカリキュラムのもと、教育目標と学位授与方針にそって、以下に示す教育課程を編成している。

  1. プレゼンテーションやディスカッション等の能力を涵養するため、各学科の専門科目として「ゼミナール」や「演習」を設置している。
  2. 文章読解・資料調査・レポート作成・ディベート等の基礎的なスキルを涵養する初年次教育として、「基礎ゼミ」等を設置している。
  3. 幅広い知識や教養を涵養するため、市ヶ谷リベラルアーツセンター科目の単位を卒業所要単位に含めている。
  4. グローバルな問題意識を涵養するため、全学科を対象とする「共通科目」や他学科開講科目を設置している。
  5. 課題を発見し検証していく思考力や表現力を涵養するため、「卒業論文」を4年間の集大成として位置づけている。

哲学科

哲学科は、学科の人材育成の目的を達成するために以下に示す教育課程を編成する。

  1. 文章読解、ディスカッション、プレゼンテーション、レポート作成の基礎力を涵養するために、初年次に基礎ゼミを設置している。
  2. 国際的な幅広い知識を獲得し、広い視野でものごとを思考できる能力の養成をはかるために、リベラルアーツ科目を卒業所要単位に含めている。
  3. 専門科目については、哲学科卒業に相応しい学力を段階的に身につけられるようにするために、概論科目・哲学史科目および基礎演習からはじめて、特講科目、演習(ゼミ)を経て卒業論文に至るという発展的な教育課程を編成している。
  4. 視野の広い問題意識を養うために、文学部の「共通科目」、および他学科公開科目の履修を可能にしている。
  5. 学生がみずから問題を発見し、解決してゆく力を養うために、卒業論文を四年間の学びの集大成として位置づけている。

日本文学科

日本文学科は、教育目標と学位授与方針にそって、以下に示す教育課程を編成している。

  1. 1年次においては、大学生の学びに必要とされる能力の習得のため、少人数制による初年次教育科目を設置するとともに、専門教育への導入として、日本の文学・言語・芸能、また中国文学について基本的な知識を修得できる科目を配置している。
  2. 専門性を広く把握すると同時に深く追求するため、文学・言語・文芸の3コースを設置し、学生は2年次からそのいずれかに籍を置き、少人数制のゼミナールに所属する。より正確な読解力、深い思考力・想像力、的確な表現力、問題発見・解決能力を涵養するため、専門分野に関する科目および隣接領域に関する科目を、段階的に、また体系的に履修できるよう配置している。
  3. 教養教育科目(市ヶ谷リベラルアーツセンター科目)の単位を卒業所要単位に含むこととする。センターのカリキュラムに従って履修することにより、さらに幅広い学問分野の知識を得て、柔軟かつ多角的な認識力・思考力・問題解決力等を涵養する。
  4. 4年次においては、ゼミナール担当教員の指導のもと、卒業論文の執筆に取り組む。なお、卒業論文は、日本文学科の教育課程における集大成とし、大学での研鑽の成果を発揮するものとして位置づける。

英文学科

英文学科では、教育目標と学位授与方針にそって、以下に示す教育課程を編成している。

  1. 1年次においては、「演習科目」として、基礎ゼミにおいて導入教育を行ない、同時に、概説科目を配置してさまざまな分野への導入となる「講義科目」を設置している。
  2. 2年次においては、学生各自の基礎的な英語力を向上させるためのSpeakingやWritingなどの実践的な科目とともに、学問への興味をかき立てるように、少人数教育としての2年次演習および専門科目を配置している。
  3. 3年次においては、専門的な知識が深められるように、併設されている専門科目と合わせて少人数制のゼミを配置している。
  4. 4年次においては、学生各自が選んだ研究テーマを卒業論文としてまとめられるように、担当教員のきめ細かな面談指導と添削指導を行なっている。
  5. 上記の1〜4と並行して、4年間の学生生活を通して幅広い英語力の獲得や文化交流ができるように、海外の提携大学への短期・中期の留学制度を設定している。

史学科

史学科では、所定のカリキュラムのもと、教育目標と学位授与方針にそって、以下に示す教育課程を編成している。

  1. 1年次には教養教育に加え、国際的な視野と幅広い知識を身につけるため、日本史・東洋史・西洋史の概説を設置している。
  2. 新入生が大学における多様な授業に十分に適応し、その能力を発揮することが可能になるよう、初年次教育科目として「基礎ゼミ」を設置している。
  3. 2年次以降、日本史・東洋史・西洋史の三専攻に分かれ、演習(ゼミ)を中心とした歴史学の専門的教育に入る。
  4. 自立的に研究できる能力を向上させるため、演習とともに史料の活用や外書の読解能力を実践的に訓練する授業を設置している。
  5. 自分の専攻にとどまらず幅広い学識を得るために履修できる多様な講義科目を設置している。
  6. 4年生は所属ゼミ担当教員の指導のもと、一つの研究課題に取り組み、卒業論文を作成していく。課題を発見し検証していく思考力や表現力を涵養するため、「卒業論文」を学科における学業の集大成として位置づけている。

地理学科

地理学科では、教育目標と学位授与方針にそって、以下に示す教育課程を編成している。

  1. 幅広い知識や教養を涵養するため、市ヶ谷キャンパスのILAC科目の単位を卒業所要単位に含めている。また、1年次には「基礎ゼミ」で、大学での学習方法の基礎・基本を身につけさせる。
  2. 地理学科の専門科目のカリキュラムは、1年次では入門的な科目、2年次以降は地理学の様々な分野の基礎的知識を身につけるため各論科目が配置されている。また、主に3年次以降において、地理学の方法論や研究法を身につける、演習や実習科目が配置されている。
  3. フィールドワークを通じて地域の実態を調査し、その結果をもとにレポートを作成することによって、調査技能、研究方法および文章表現能力を身につける「現地研究」が必修科目の一つとして配置されている。
  4. プレゼンテーションや討論を通して、地理学の研究手法や体系を学び、課題解決能力や卒業論文作成の基礎的能力を身につけるため、演習(ゼミ)が配置されている。
  5. 課題を発見し検証していく思考力や表現力を涵養するため、「卒業論文」を4年間の集大成として位置づけている。優秀な学生が早期に研究活動に専念できるよう、3年次で早期卒業し大学院修士課程へ進学する5年一環プログラムも用意されている。

心理学科

心理学科は、教育目標と学位授与方針にそって、以下に示す教育課程を編成している。

  1. 人の心を研究するために必要な知識・技能を偏りなく修得できるように「認知」と「発達」の二領域を中心とした専門科目を配置している。
  2. 心理学の全領域に関わる基本的な知識・技能を学生が修得することを促すために、選択必修の学科基礎科目という科目区分を設定している。
  3. 1年次に基礎ゼミ、2年次には演習I・II、3年次と4年次には研究法I・IIを配置し、一貫して少人数での演習形式の科目を履修できるようにし、プレゼンテーション能力、コミュニケーション能力を系統的かつ継時的に修得できるようにしている。
  4. それまでに修得した知識・技能を活用して、人間の心について自らが検討する価値のある問題を設定した上で、科学的・客観的に分析し、その研究成果を明瞭に記述する能力を涵養するため、「卒業論文」を4年間の集大成として位置づけている。

経済学部

本学部の学生は、大きく三つの入試区分(一般入試、推薦入試、特別入試)に分かれて入学する(本学部アドミッション・ポリシー(AP))。入試区分ごとに入学時に重視する学力が異なっているが、本学部が自らのディプロマ・ポリシー(DP)に謳う能力を4年間の教育課程において涵養するために、本学部では、教育課程の編成に際して、本学部が掲げる教育目標・育成方針に従い、すべての学科に共通のいくつかの原則をおくものである。

(CP1) バランスのとれた科目区分
カリキュラムを「基礎教育科目」「保健体育科目」「外国語科目」「総合教育科目」「専門教育科目」の区分にて編成する。
(CP2) 学力三要素の均斉成長
「基礎教育科目」「保健体育科目」「総合教育科目」は、入試区分による学力の差異を均整化するとともに、本学部の教育目標を達成するために、すべての学生に共通の科目編成とすることを原則とし、初年次より受講可能なよう提供する。
(CP3) 熟達度別編成
「外国語科目」の内、英語教育については、学生各々の熟達度に合わせた教育が可能なように科目を編成する。

「専門教育科目」では、すべての学科について、次の方針をもって科目編成を行う。
(CP4) ブリッジング
各学科の教育目標に照らしながら、高等学校での知識と学問としての経済学の間の橋渡しを行う科目を初年次に設ける。
(CP5) 積み上げ式
初年次より学年が進行するにつれて、基礎から応用へと積み上げが可能なように科目を配置する。
(CP6) 体系性
各学科の教育目標を達成できるよう、各学科の専門科目を体系的に学修可能なように編成する。
(CP7) 分野・研究テーマ志向型
学生各々が抱く問題意識、あるいは、卒業後のキャリアイメージを、学生が追求可能なよう分野別編成する。

AP、及び、DPにおける各科目区分の役割は、次の通りである。なお、DPとの関係については、補足資料(各学科のカリキュラムマップ)に詳細を示す。

■ 基礎教育科目の役割 [API、APII、DP5、DP9、DP10]
初年次教育の一つとして、大学における学修・研究の仕方についての導入教育を行う。とりわけ、アドミッション・ポリシー(AP)にて求めている能力の内、主に第1カテゴリー「知識・理解、技能(API)」と第2カテゴリー「思考力・判断力・表現力(APII)」の学力を大学における学修・研究に必要な汎用的技能(特に、ディプロマ・ポリシーのDP5とDP9)と、他者との協働作業等を通じてチームワーク力やリーダーシップなど、ディプロマ・ポリシーにおける「態度・志向性」(特に、DP10)の基礎体力づくりを行う。このため、必修とする。

■ 保健体育科目の編成と意義 [APII、APIII、DP9、DP10、DP11]
本学部の育成方針の一つである「心技体の育成」にとって必要不可欠な科目である。したがって、初年次教育として必修とする。
アドミッション・ポリシー(AP)にて求めている能力の内、主に第2カテゴリー「思考力・判断力・表現力(APII)」と第3カテゴリー「関心・意欲・態度(APIII)」の学力を次のように伸ばす。すなわち、主体的に心身の健康保持・増進を図ることや、集団行動、他者とのコミュニケーションを通じ、問題解決力(DP9)、自己管理力やチームワーク、リーダーシップ、倫理観(DP10)、そして、総合力(DP11)等を培う。

■ 外国語科目の構成と特色 [API、APII、APIII、DP3、DP4、DP5]
外国語科目は、第1外国語(英語)と第2外国語を1年次と2年次に配当し、アドミッション・ポリシー(AP)にて求めている能力の内、主に第1カテゴリー「知識・理解、技能(API)」と第2カテゴリー「思考力・判断力・表現力(APII)」の学力をディプロマ・ポリシーが求める汎用的技能(特に、DP5)を学修させるため、必修とする。また、アドミッション・ポリシー(AP)にて求めている能力の内、第3カテゴリー「関心・意欲・態度(APIII)」の学力から、ディプロマ・ポリシーの「知識・理解」、特にDP3とDP4の到達のための関心・意欲を引き出す役割ももつ。

■ 総合教育科目の目的と編成 [API、APII、APIII、DP3〜DP11]
総合教育科目は、本学部の育成方針の一つである「研究・教育両面における学際的拡張能力の涵養」に基づき、アドミッション・ポリシー(AP)にて求めている3つのカテゴリー(API、APII、APIII)の学力を、ディプロマ・ポリシーが求める「知識・理解」、特に、DP3とDP4、そして、DP5からDP9の幅広い「汎用的技能」、さらには「態度・志向性(DP10)」 や「総合的な学習経験と創造的な思考力(DP11)」の能力へと導くために、人文科学、社会科学、そして、自然科学の各分野と、コミュニケーション科目群をバランスよく配置して、初年次より履修できるよう編成する。

■ 専門教育科目の編成と各学科の特色 [API、APII、APIII、DP1、DP2、DP5〜DP9、DP11]
「専門教育科目」に対しては、上記の通り、(CP4)から(CP6)の教育課程編成方針がある。(CP4)は、アドミッション・ポリシー(AP)で求めている第1カテゴリー(API)の学力からディプロマ・ポリシーが求める能力(特に、DP1とDP2)への道案内をしていくとともに、アドミッション・ポリシー(AP)で求めている第3カテゴリー(APIII)を補完するための教育課程編成方針である。初年次教育として、各学科に必修科目として設置する。
また、(CP5)と(CP6)は、アドミッション・ポリシー(AP)で求めている3つのカテゴリー(API〜III)の学力を、ディプロマ・ポリシーの「知識・理解」に謳う能力DP1とDP2、「汎用的技能」の中でもDP7〜9、そして、「総合的な学習経験と創造的な思考力(DP11)」の能力へと最終的に導くための教育課程編成方針である。(CP5)は、より具体的には、1年次に入門レベル、2年次に初・中級レベル、そして、3年次に応用・発展レベルの専門教育科目を配置する教育課程編成方針になる。そして、(CP6)は、学科毎に学科の教育目標に応じて経済学の分野をいくつかに区分けした科目群を明示することを意味する。

□経済学科の特色
現代経済分析、社会経済・歴史、文化・思想、環境、政策、金融、産業といった分野区分によって、1年次から4年次まで積み上げながら学修可能なよう体系的にカリキュラムを組んでいる。

□国際経済学科の特色
いくつかの基本科目において、日本語で学んだのちに英語で学修する積み上げ教育を実施している。また、「国際投資・開発」と「地域経済研究」の分野区分によって、1年次から4年次まで積み上げながら学修可能なよう体系的にカリキュラムを組んでいる。

□現代ビジネス学科の特色
企業と経済の関わり、経済の中の企業といった「企業と経済」を中心に、経済学とビジネス・会計を1年次から4年次まで積み上げながら学修可能なよう体系的にカリキュラムを組んでいる。

社会学部

社会学部では、学士資格に相応しい専門的知識を学修し、幅広い視野と総合的な判断力を身につけることができるように、次のような指針のもと教育課程を編成する。

  1. 4年間一貫教育:大学4年間を一貫した体系のなかで捉える。
  2. 2つの科目群:授業科目を、「総合科目」「学科専門科目」という2つの科目群に体系的に整理する。
  3. 3つの教育段階:2つの科目群を、「入門期」(1年次)、「能力形成期」(2~3年次)、「総仕上げ期」(4年次)という3つの教育段階に沿って段階的に編成する。
  4. 学科別カリキュラム:各学科の「学科専門科目」を、「入門科目」、「学科共通基礎科目」、「学科共通展開科目」、「コース専門科目」に体系化し、集積的な学修を可能にする。「入門科目」、「学科共通基礎科目」、「学科共通展開科目」により、学科での学修に必要な理論と方法を身につけさせる。同時に、専門分野あるいは対象領域によって区分された「コース専門科目」を学修させることで、学生各自の関心を掘り下げさせる。各学科には次のコースを設ける。
    【社会政策科学科】 「企業と社会」、「サステイナビリティ」、「グローバル市民社会」
    【社会学科】 「人間・社会」、「地域・社会」、「文化・社会」、「国際・社会」
    【メディア社会学科】 「メディア表現」、「メディア分析」、「メディア設計」
  5. 少人数教育:「総合科目」「学科専門科目」の学修とあわせ、1年次の基礎演習と2年次以降の専門演習において、少人数での教育を徹底する。

経営学部(2019年度以降入学生)

経営学部(グローバルビジネスプログラムは除く)のカリキュラムは、大きくILAC科目(教養科目)、専門教育科目、連環科目の3つに区分される。

  1. ILAC科目は、主に1・2年次に履修し、幅広く深い教養および総合的な判断力を培い、豊かな人間性を涵養することを目的とし、人文科学、社会科学、自然科学、外国語、保健体育などの各科目群を設置している。
  2. 専門教育科目は、1~4年次に経営学、経済学、情報などの諸分野を基礎から応用まで段階的に学べるよう、以下の科目群を設置している。
    ・専門入門科目(100番台)は主に1年次生を対象とし、組織論入門、戦略論入門、マーケティング入門、ファイナンス入門、経済学入門、統計学入門、簿記入門、情報学入門の8科目で構成され、専門科目を学ぶ上での基礎としての位置づけである。
    ・専門入門科目(200番台)は主に2年次生を対象とし、ミクロ経済学入門、会計学入門、基礎統計学、情報学基礎の4科目で構成され、専門入門科目(100番台)と学科専門科目の橋渡しとしての位置づけである。
    ・学科専門科目は2~4年次生を対象とし、各学科の専門分野の科目によって構成される。経営学科の専門分野は組織、人材、会計、経営戦略学科の専門分野は国際経営戦略、経営史、経営分析、市場経営学科の専門分野は、マーケティング、ファイナンス、情報・技術である。これら3学科の学科専門科目群は、自学科の専門科目群から一定数以上の単位を修得する必要があるが、他学科の専門科目群からも自由に履修できる柔軟で自由度の高いカリキュラムとなっている。
    ・少人数の専門教育科目としては、入門演習(1年次)、演習(2年次以降)、グローバルビジネス/GBP科目群が、また、時事問題に対応したテーマを扱う特殊講義がある。
  3. 連環科目は、主に2年次以降に将来のキャリアに役立つ関連科目として、法律関係科目、総合科目、公開科目などで構成される。

グローバルビジネスプログラムのカリキュラムは、大きく基礎科目、専門教育科目、連環科目の3つに区分される。これらのうち専門教育科目は、主に1年次生が履修する専門基礎科目、2年次生以降が履修する専門科目、主に2年次生以降が履修する特殊講義、GBP科目で構成される。GBP科目はワークショップ、インターンシップ、ゼミなどで構成され、日本企業の経営の実態をより深く学んだり、自ら経験したりする機会を提供する。

国際文化学部

国際文化学部では教育目標と学位授与の方針を実現するため、教育課程の編成ならびに実施方針を以下のように定めている。

  1. (初年次教育の枠組み)国際文化学部生に共通して必要になる「文化を学ぶ考え方」を理解し、情報文化、表象文化、言語文化、国際社会の各科目群の基礎的な枠組みを学ぶために、1年次必修科目として「国際文化情報学入門」を配置する。
  2. (教養教育の仕組み)幅広く深い教養および総合的な判断力を培い、豊かな人間性幅広く深い教養および総合的な判断力を培い、豊かな人間性を涵養するため、専門教育科目と共にILAC(市ヶ谷リベラルアーツセンター)科目をもって学部の教育課程を構成する。
  3. (専門教育の構成と特色)学部の専門教育科目は以下の7つの科目区分から構成される。
    (1)専門教育科目全ての基礎となる「入門科目」
    (2)4つの科目群(情報文化、表象文化、言語文化、国際社会)ならびに基幹共通科目から成り、専門教育科目を学ぶための基本的視野や方法論を身につける「基幹科目」
    (3)文化情報学に必要な視野・知識・技術を習得する「情報科目」
    (4)言語に関する基本的な知識を身につける「言語科目」
    (5)実践的なコミュニケーション能力を養う「メディアコミュニケーション科目」
    (6)4つの科目群(情報文化、表象文化、言語文化、国際社会)ならびにその他の科目から成り、専門性が高い「専攻科目」
    (7)他学部公開科目、グローバル・オープン科目、短期語学研修、国際ボランティア・インターンシップ等から構成され、学部の枠を超えて幅広く学べる「自由科目」
  4. (SA・SJ ならびに事前学習)コミュニケーション能力を高め、異文化への理解と共感を深めるための SA (Study Abroad)プログラムを実施し、語学力と国際的教養を身につけることを目的とした「(SA 先言語)コミュニケーション」等を配置して、事前学習の一助とする。また留学生を対象とする入試を経た学生には、日本の文化を学び内なる国際化や多文化共生について理解を深めるための SJ (Study Japan)プログラムを用意し、事前学習として訪問先の歴史や文化について知識を身につけることを目的とした「世界とつながる地域の歴史と文化」等を配置する。
  5. (文化情報の受発信)ICTを駆使しながら、文字・音声・画像・動画など、あらゆる媒体の情報を入手し、それを新たな文化情報として発信していく能力を身につけるための科目を体系的に配置する。
  6. (演習と卒業研究)上記1.~5.の科目で修得したことを踏まえつつ、専門的・学際的な学習・研究を行うための科目として、少人数制の演習(ゼミ)を設ける。4 年次の「卒業研究」においてその成果を発表する。
  7. (専門性と学際性)4つの科目群(情報文化、表象文化、言語文化、国際社会)から万遍なく履修するとともに、その他の科目も履修することによって、高い専門性を身につけることに加えて、特定の学問分野に限定されない通文化的かつ複眼的な視点と双方向的なコミュニケーション能力を身につけることを目指す。

人間環境学部

人間環境学部では、持続可能な社会の実現に貢献する人材を育てるため、年次ごとに以下の方針で教育課程を編成する。

■初年次教育の仕組み
初年次教育については、春学期開講の「人間環境学への招待」により、学部教育の全体像を理解し、人間環境セミナー、フィールドスタディにより、社会から実践的に学ぶ経験を経て、秋学期には基礎演習によってリテラシー能力を高めながら、自らの専門的な学習の方向性を模索し、2年次からのコース選択・登録と研究会履修に接続するサイクルを形成する。
さらに、学部教育と並行して、初年次から4年次まで市ヶ谷基礎(ILAC)科目により、幅広く深い教養および総合的な判断力を培い、豊かな人間性を涵養する。

■教育課程の編制と特色
持続可能性を包括的に捉えた上で、「人間と環境の共存」、「人間と人間の共生」について専門的に学習することを目的とする「展開科目」では、社会科学・人文科学・自然科学の科目群を学際的に組み合わせて、講義科目を体系的に編成する。
本学部の教育課程の編制は、5つのテーマ領域から成るコース制を中心とする。学生が中心的に学ぶコースを自主的に選択し、学際的かつ総合的な教養と専門性を基盤としながら特定のテーマ領域を探究するカリキュラムにより、T字型さらにU字型の人材を育成することがコース制の目的である。

■学部・学科カリキュラムの構造
初年次教育を経て、2年次より、5つのコース(サステイナブル経済・経営コース、ローカル・サステイナビリティコース、グローバル・サステイナビリティコース、人間文化コース、環境サイエンスコース)から1つのコースを選択・登録し、コースコア科目を履修することで各コースの専門性を深めつつ、コース共通科目およびコース連環科目により、学際的かつ総合的な教養と専門性を獲得する。
また、コース制と連動した研究会を設置し、少人数で集中的な学習を積み重ねてゆく。さらに研究会修了論文とコース修了論文は、卒業に向けて各学生が主体的に研究テーマを探求していく機会とする。
本学部の特色を反映したフィールドスタディおよび人間環境セミナーは、社会との交流・連携を通した最新かつ実践的な知識や、他者に対して共感する力を獲得しながら、自らのキャリア形成のための意識づけの機会となるキャリア教育科目としても位置づける。 さらに、グローバル・サステイナビリティコースのコースコア科目、フィールドスタディの海外コース、SA、グローバルオープン科目、英語学位プログラム(SCOPE)との相互乗り入れ科目等の編制により、グローバルな人材への体系的な教育機会とする。

現代福祉学部

ウェルビーイングを実現するための人材養成という学部・学科の教育理念を踏まえ、下記のような教育課程を編成する。

福祉コミュニティ学科

  1. ウェルビーイングを理解するための幅広い知識を習得するために、総合教育科目としてコミュニケーションスキル、情報リテラシー、視野を広げ論理的な思考力を身につける基礎的科目を置いている。
  2. ウェルビーイングをコミュニティで実現するために必要な専門的知識、専門的スキルを獲得するために、社会福祉・地域づくりに関する専門教育科目を置いている。
  3. 専門教育科目では、ソーシャルポリシー分野・コミュニティマネジメント分野・ヒューマンサポート分野の3つの専門領域において、コミュニティで実際に起きているウェルビーイングの課題を解決する視点および方法を学ぶことが出来る。
  4. 基礎演習、専門演習、実習関連教育など、全学年における個々の学生の特性に応じたきめ細かな少人数教育を通して、ウェルビーイングを実現する人材となる自分の役割を考察する力を養う。
  5. 専門演習、実習関連教育を通して、自らフィールドに出かけ、様々な専門職の役割や地域住民の活動を観察し、実際のコミュニティが抱える課題をどのように解決しているかを学ぶ。
  6. 専門演習では、3年間同一の教員から指導を受け、身につけた知識・スキル・態度を総合的に活用し、自らが立てた新たな課題にそれらを活用し、口頭表現や文章表現によって伝える力を習得するようにしている。

臨床心理学科

  1. ウェルビーイングを理解するための幅広い知識を習得するために、総合教育科目としてコミュニケーションスキル、情報リテラシー、視野を広げ論理的な思考力を身につける基礎的科目を置いている。
  2. ウェルビーイングをコミュニティで実現するために必要な専門的知識、専門的スキルを獲得するために、臨床心理に関する専門教育科目を置いている。
  3. 専門教育科目では、臨床心理分野、教育・社会心理分野、認知・学習心理分野、精神保健・福祉分野の4つの専門領域において、コミュニティで実際に起きているウェルビーイングの課題を解決する視点および方法を学ぶことが出来る。
  4. 基礎演習、専門演習、実習関連教育など、全学年における個々の学生の特性に応じたきめ細かな少人数教育を通して、ウェルビーイングを実現する人材となる自分の役割を考察する力を養う。
  5. 専門演習、実習関連教育を通して、自らフィールドに出かけ、様々な専門職の役割を観察し、実際のコミュニティが抱える課題をどのように解決しているかを学ぶ。
  6. 専門演習では、3年間同一の教員から指導を受け、身につけた知識・スキル・態度を総合的に活用し、自らが立てた新たな課題にそれらを活用し、口頭表現や文章表現によって伝える力を習得するようにしている。

情報科学部

本学部の学位授与方針を達成するために、以下の通り教育課程を編成する。

■カリキュラムの構造

情報科学の急速な進歩に適応するため、学問体系として変化の少ない基盤部分と技術の進歩に応じて変化する最先端部分とを分けて編成する。基盤部分は、情報科学分野の国際・国内学会で策定されたカリキュラムに準拠した構成・内容とする。最先端部分は、各教員の研究内容と位置づけることで、プロジェクト形式の教育、卒業研究の指導を行う。

■初年次教育の構成

初年次教育は、情報科学の枠組みと基本概念を把握するための専門基礎科目とともに、専門分野の理解に必要・有用な科学基礎・外国語・教養を学ぶための科目によって構成する。

■科学基礎教育の構成

科学基礎教育は、情報科学分野の学習の背景となる数学・物理の基礎的科目によって構成する。

■外国語教育の構成

外国語教育は、情報科学分野の主要言語である英語に特化し、理解力・表現力を身につけるための科目によって構成する。

■教養教育の構成

教養教育は、情報科学分野の知見を現代社会で活用してゆくために有用な知識・能力を身につけるための科目によって構成する。

■専門教育の構成

専門教育は、情報科学分野を理解するために必要となる理論等の基礎科目、情報科学の専門的知識・スキルを身につけるためのプログラミング、ソフトウェア、ハードウェア、メディア処理、応用技術に関する科目、問題を洗い出し解決する力をつけるための情報科学プロジェクトと卒業研究によって構成する。

キャリアデザイン学部

本学部では、学位授与方針を踏まえ、以下の通り教育課程を編成・実施する。

  1. 教育課程
    教養教育科目と専門教育科目から構成する。教養教育科目(市ヶ谷基礎(ILAC)科目)においては、幅広く深い教養および総合的な判断力を培い、豊かな人間性を涵養する。専門教育科目は少人数演習型授業と講義科目、体験型授業によって構成し、系統的な履修を促す。
  2. 初年次教育
    教養教育科目を幅広く履修することに加え、アカデミック・スキルの習得を目的としつつ学部の専門教育科目への関心を高めるねらいも併せもつ「基礎ゼミ」を1年次春学期の必修科目に位置づけ、少人数演習型授業として実施する。また、1年次から専門教育科目のうち基幹科目の履修を促す。
  3. 専門教育科目
    (1)少人数演習型授業
    「基礎ゼミ」の履修を前提に、調査研究法の基礎を習得する科目の履修につなげる。2年次秋学期から4年次にかけては、専門的な学びを深めることを目的とした演習(ゼミ)を設け、卒業論文の執筆を通じた研究成果の取りまとめを促す。
    (2)講義科目
    「基幹」科目の幅広い履修を踏まえて「発達・教育キャリア」「ビジネスキャリア」「ライフキャリア」の3領域のいずれかを選択し、「展開」科目において専門的な学びを深めるよう促す。これらと「関連」科目をあわせた系統的な履修を促す。
    (3)体験型授業
    企業・学校・コミュニティなどにおける他者との関わりを通じた体験的な学びとスキルの習得を目的とした体験型授業を必修科目に位置づけ、知識と体験の統合を促す。

デザイン工学部

本学部の理念・目標に掲げる「総合的デザイン」能力を身につけた学生を養成するため、以下のような、海外における語学研修を含む外国語科目、文理様々な分野に関わる基盤科目、専門科目を体系化し、一体的に学ぶことができるカリキュラムとしている。

  1. 外国語科目(英語などの語学や海外語学研修)
  2. 基盤科目(総合系、人文社会系、理工系、留学生科目)
  3. 専門科目(導入科目、基礎科目、展開科目、特別科目)
  4. その他(他学部公開科目など)

これらの科目体系の編成に際しては,以下の事項に配慮している。

  1. 国際的視野を涵養するための長期の海外語学研修を含む外国語科目の充実
  2. 文理を問わず他の学問との知識の融合と、専門科目への一体的な展開を目指した基盤科目の充実
  3. 多様な学びを支援するための導入科目の充実
  4. 専門の基礎的科目と専門教育の連携と、その体系的な編成・配置
  5. 実務と結びついた演習・実習教育、スタジオ教育の充実
  6. 多分野の先端技術に対応するための学科間の共通科目の設置
  7. クラス制・担任制導⼊による個人差や多様性を尊重した少人数教育の充実
  8. 社会への情報公開や説明責任の遂行に必要な倫理観を養うための技術者教育の充実

建築学科

工学的教養と専門のシームレスな融合に基づく建築学の知識と技術を体系化したカリキュラムとしている。

1.開講科目の体系

① 外国語科目
② 基盤科目
③ 専門科目

2.五つの専門科目系と目標

専門科目に以下の五つの系を配置し、それぞれに目標を設定している

  • 建築デザイン:理論と美的視点に基づき、建築の企画・計画の流れを把握し、建築・都市という実体にまとめ上げる手法を希求する。
  • 建築史・都市史:都市と建築の歴史を学び、その成立した社会的・文化的背景を把握し、将来の都市や建築の再生へ活用する。
  • 環境工学・建築設備:環境保全への配慮をしながら、安全・健康・利便・快適な空間を提供するための技術を追求する。
  • 建築構造:科学と技術の叡智により、安全・安心で持続的な構造物を合理的かつ美しく設計する手法を探求する。
  • 建築構法・施工:先端的な構法と施工技術について研究し、建築材料や工法の観点から現代の社会的責任を果たす術を模索する。

3.科目体系が備える特徴・教育効果

  • 基盤科目は、専門科目と連携し、工学的知識と学際的教養の円滑な修得が図られるよう体系化している。
  • 専門科目は、工学的な知識・理論に芸術的な素養を重合させるとともに、五つの系が有機的に結びつくように構成している。
  • 五つの系を横断する少人数教育による PBL(学生が課題に取り組むプロジェクトベースの学習)科目としての各種のスタジオを配置し、実践的な能力の育成を図っている。特に、1年から4年次まで通して、建築設計を総合的に学ぶデザインスタジオを配置し、個性の発見と伸長を図っている。

都市環境デザイン工学科

一般教養、語学などから基礎・専門に至るまでの都市環境デザイン工学の知識と技術を体系化したカリキュラムとしている。

1.開講科目の体系

① 外国語科目:英語、英語以外
② 基盤科目:総合系、人文社会系、理工系、留学生科目
③ 専門科目:
(i) 導入科目
(ii) 基礎科目
(iii) 展開科目
(iv) 特別科目

2.三つの専門科目系と目標

(ii)基礎科目と(iii) 展開科目に関しては三つの専門科目系が以下のように設定されており、それぞれの目標に向かって学修する。
Ⅰ. 都市プランニング系:持続可能で美しい都市や国土を実現するために、都市機能・環境・景観・歴史文化等の多様な観点に関する分析・計画・デザインについての知識と技術を修得する
Ⅱ. 環境システム系:自然との共生と災害の軽減・緩和を果たす環境システムを創り維持するための基礎学理と先端技術を修得する。
Ⅲ. 施設デザイン系:安全で機能性の高い構造物をデザインし、維持・活用するための知識と技術を修得する。

3.科目体系が備える特徴・教育効果

  • 初学年及び2年度に配置された導入科目を通して専門科目への円滑な移行が可能である。
  • 地域・国際社会で活動する技術者となるために、外国語・基盤科目・学科基礎科目の受講を通して人文・社会・自然科学に関する基礎知識、外国語能力、技術者倫理などを修得できる。
  • 基礎から専門科目に至る学術・技術体系の階層性、専門科目間の相関構造を正しく理解し、総合デザイン能力着実に醸成されるように、授業科目が体系化されている。
  • 実習・演習・スタジオ系科目においては知識体系の実質化・実装性を体験でき、充実したアクティブ・ラーニング授業が進められている。
  • 基礎科目の履修によりデザイン工学全般にわたる最新技術情報を修得し、総合デザイン能力を確実に習得できる。
  • クラス担任制度を導入し、各自が備えた資質・個性の多様性を活かした少人数授業を受講できる。
  • 達成度自己評価システムによって、各学年・就学段階における学習目標達成度、GPA、技術者資格要件の充足状況などを学生自身が自主管理し、必要に応じて担任教員の支援を受けながら効果的にディプロマ・ポリシーを実現できる。

システムデザイン学科

システムデザイン学科は、人間中心の機能的・美的デザインを基本に、横断的な知識の融合と豊富な実習体験を通して、コンセプトデザインからプロダクションマネジメントまで、「もの・システムづくり」を総合的に学ぶカリキュラムとしている。

1.全科目を以下の3つの区分に分け、総合的な知識や能力を身につける。
①外国語科目
②基盤科目
③専門科目

2.外国語科目を1年次に集中的に学修することで、実用的な英語能力を修得する。また、海外英語研修などの英語に関する専門科目を通して、英語によるコミュニケーション能力の向上を図る。

3.基盤科目は、幅広い教養の修得を目指して,総合系・人文社会系・理工系の各区分に科目を配置する。このうち理工系には数学や力学、総合系にはプログラミング、図形科学、統計学、認知科学などの科目を配置し、専門科目を学修するうえで必要となるデザイン工学的教養を修得する。

4.専門科目は、もの・システムづくりを「クリエイティブ」(クリエーション系)・「テクノロジー」(テクノロジー系)・「マネジメント」(マネジメント系)の3つの視点からとらえ、これらをバランスよく履修することで、もの・システムづくりに必要な知識や技術、考え方を多角的に学ぶ。

クリエーション系:人々が求めている"何か"を具体的な形にするために、構成力、編集力、発想力、問題発見能力とそれを他人に対して説明できる能力を修得する。
テクノロジー系:構想やアイデアを実現するための具体的な構造や機能を、現実世界の中で設計し、それを現実のものやシステムとして作り上げ、動かして見せるための知識と技術を修得する。
マネジメント系:経営戦略や、マーケティング、そして最適オペレーションなど、システムデザインを実際に社会の中で人々の手によって実践するために必要な知識と技術を修得する。

5.製品・サービスの提案・開発・評価などを行う創成型・プロジェクト型科目により,実社会との連携を取りながら、総合的デザインに対する動機付けや実践的な能力を修得する。また卒業研究・卒業制作を通して、もの・システムづくりに関するより高度で専門的な視点・知識・技術、ならびに研究や制作の成果を論文や作品としてまとめ上げる能力を修得する。

理工学部

理工学部の教育目標・ディプロマ・ポリシーに従った教育を実施するため、下記の方針に従って教育課程を編成する。

  1. 時代のニーズに対応したコース設定により履修を体系化させ、社会の要請に応える質の高い教育を実施する。
  2. 少人数のゼミ教育のなかで先端的な実験・研究への取り組みを行うことにより高度な専門性と独創性を身につけさせる。
  3. 学びの多様性、学際分野の学びに対応するため、学部横断的教育プログラムを設ける。
  4. 自然法則に感動を覚える基礎実験、参加型学習(PBL)等により高い動機づけを行う。
  5. インターンシップ等のキャリア教育により実務能力と社会人としての倫理観を育成する。
  6. 外国語による論文作成法や口頭発表等の実用的なコミュニケーション能力の涵養をめざし、能力別、少人数教育、スタディアブロード(SA)等を実施する。
  7. 自然科学系の基礎科目(数学、物理)について基礎学力が不足する学生に対しリメディアル教育を充実させる

生命科学部

生命科学部では、以下の特色を持つ教育課程を編成する。

  1. 初年次教育として自立性やプレゼンテーション能力を涵養するための科目を設定する。
  2. 英語科目、教養科目、理系教養科目の単位取得を卒業要件に含める。
  3. 1年次より専門実験・実習科目を配して、早期より専門性を高める。
  4. 学部内で共通履修できる専門科目を設け、専門分野での総合的科学者の見地を養う。
  5. 各学科で学生の興味に合わせた専門性をより高めるべく3つの履修コースを設定する。

各学科の詳細な教育課程の編成とその実施の方針は以下の通りである。

生命機能学科

ゲノム・タンパク質・細胞に関連する科目を中心としてカリキュラムを編成し、生命を、個々の生体分子の機能が統合された現象としてとらえ、深く理解できるような専門科目を配置する。また、三履修コースとして、「ゲノム機能」、「タンパク質機能」、「細胞機能」を設け、学生の興味に合わせて高度な専門性を身につけさせる。全体としては次の点に配慮する。

  • 初年次から実験・演習科目を設定する。
  • 研究室配属による課題研究・演習の履修を2年次から可能とし、理論・知識と実践的技術の相乗的効果によって高度な専門性の習得を推進する。
  • 学部内の教養科目、学科横断的な専門科目の複数の習得を推奨する。
  • 教員研修の結果をフィードバックさせ、履修指導や講義の改善を図り、きめ細かく柔軟性のある教育を遂行する。

環境応用化学科

化学に関する基礎科目を習得したのち、三履修コースを設け、より専門度を高めるようカリキュラムを配置する。三履修コースとして、「物質創製化学」、「グリーンケミストリ」、「環境化学工学」を設け、学生の興味に合わせて高度な専門性を身につけさせるとともに、卒業後選択する職業への指針を与えるよう配慮する。カリキュラム全体としては、次の点に配慮する。

  • 全学年に実験科目を配し、化学技術者および研究者としての基礎技術を身に付けさせる。
  • 初年次は、高校からの円滑な移行をはかるための教育およびキャリア教育を行う。3年次には卒業研究のための準備教育を行う。4年次には、卒業研究を課し、社会人、大学院進学への準備を徹底するよう、少人数教育に努める。
  • 公的資格取得のための教育にも配慮する。

応用植物科学科

植物、微生物と昆虫に関する、分子・細胞生物学からマクロな生態学まで配置し、併せて食料、環境、社会経済問題まで広範に、総合的な知識を修得可能なメニューを配する。特に、植物保護に関わる技術や資格取得のための知識修得の機会を設ける。三履修コースとして、「植物クリニカル」、「グリーンテクノロジー」、「グリーンマネジメント」を設定する。以下の点に配慮する。

  • 実験・実習を初年次から開始して、基礎訓練を行い、その後段階的に高度な診断・防除技術を修得するような実践的で、体系的な教育プログラムを設定する。
  • 公的資格(技術士補、樹木医補、自然再生士補)の取得プログラムを配置するともに、植物関連の食料・環境・バイオ関連の企業・公的機関へのインターンシップを行う。
  • 関連する法令や制度、国際動向、関連ビジネスについての知識修得の場を設ける。

GIS(グローバル教養学部)

The following curriculum has been developed based on a liberal arts education in order to foster students with a high awareness of the need to contribute to global society and leadership, and to equip them with the abilities, knowledge, and moral values to succeed in that society.

1.   Broad liberal arts education
Students can acquire a broad liberal arts education, develop the ability to identify and solve problems, as well as critical and ethical judgment, and enhance their awareness of different cultures and multicultural societies, by taking courses across various disciplines from different academic fields.

2.   Interdisciplinary education and specialized knowledge
Students build a foundation in interdisciplinary education by completing a balanced number of courses from a diverse range of disciplines. They focus on the fields they are interested in, complete comprehensive courses from a range of disciplines, and cultivate an interdisciplinary perspective that goes beyond the framework of existing fields. In years 3 and 4, they develop specialized knowledge in their chosen field of study through seminars and advanced courses, and acquire the ability to apply basic knowledge to specific challenges.

3.   Small classes
All courses are organized into small classes so that students develop flexible and critical thinking through interactive learning, such as presentations and discussions.

4.   Education in diversity
Students learn about diversity in many of their classes, while being placed within a university community which itself is formed of faculty staff and students who come from a range of backgrounds. By actually experiencing diversity, they learn to respect diverse and different cultures and viewpoints, to personally develop a flexible mindset which is free from prejudice, and they deepen their understanding of different people.

5.   English education
Students in the first year take English skills courses to enable them to read and write academic essays, and construct opinions logically in English. All courses are taught in English throughout the 4 years of the degree program, which allows students to attain an advanced level of English proficiency.

 
​​​​​高い意識をもってグローバル社会に貢献し、そこで成功するための能力・知識・倫理観を備えた学生を育てるために、リベラルアーツ教育を軸にした下記のようなカリキュラムを編成する。

  1. 幅広いリベラルアーツ教育:異なる学問分野から様々な科目を横断的に履修することで、幅広いリベラルアーツの教養を身に付け、問題発見・解決能力と批判的かつ倫理的な判断力を伸ばし、異文化・多文化の尊重を促す。
  2. 学際教育と専門性:様々な学問分野からバランスよく履修し学際教育の基礎を作りながら、興味のある分野を中心に、様々な学問分野から総合的に科目を履修し、既存分野の枠組みを超えた学際的な視座を修得する。 3-4年次にはゼミ研究を通し、興味の分野において専門性を伸ばし、基礎知識を特定の問題に適用する力を養う。
  3. 少人数教育:全ての授業において少人数編成を徹底し、プレゼンテーションやディスカッションなどの双方向型学習を通し、柔軟な思考力と批判的思考力を伸ばす。
  4. ダイバーシティー教育:多様性について多くの授業で学ぶとともに、多様なバックグラウンドをもつ教員や学生で構成される学部内のコミュニティーに身を置き、実際に多様性を経験することで、異文化・多文化を尊重し、偏見にとらわれることのない、柔軟な態度を身につけ、異なる他者に対する理解を深化させる。
  5. 英語教育:学術的な論文の読み書きができ、論理的に意見を組み立てられるように、1年次に英語スキル科目を履修する。4年間、原則全ての授業を英語で履修することで、高度な英語運用力を身につける。

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スポーツ健康学部

1.  学部の掲げるディプロマ・ポリシーを達成するために、5つの科目群を配置し、系統的履修を促します。

〔知識・理解力〕

  • 人文社会系の科目から、自然科学系の科目まで、学部の学生として基礎となる幅広い科目を学びます。又、学習に対する姿勢、生涯にわたり学ぶことの必要性を理解し実践できるようにする。[視野形成科目群]
  • 専門的な科目を履修するためのスポーツ科学や健康科学の基礎となる科目から、スポーツの構成要素とし欠かせないスポーツ社会学まで幅広く科目を配し、健康と社会との関わりを習得できるようにする。[専門基礎科目群]
  • コース科目を受講する前提として、専門科目の3つのコース科目の土台となる科目を配し、1つのコースに偏ることなく学際的な領域を学ぶことができる。[専門基幹科目群]
  • ヘルスデザインコース(健康の増進)・スポーツビジネスコース(生涯スポーツ社会の実現)・スポーツコーチングコース(スポーツの指導)それぞれの領域を学ぶことができる。[専門科目群]
  • 3つのコース科目で習得した理論的な知識を集大成した上で、討論や発表を通して、これまで習得した理論を自分の物として具体的な諸問題への対処方法、課題解決方法を身に着ける。[専門演習]

2. 学生の学習能力の発達状況に合わせた段階的な科目配置を行っています。

〔思考力・判断力・表現力〕

  • 初年時においては視野形成科目において学習に必要なスキルを学びます。
  • スポーツ健康学の先端的な教育研究を理解するために必要な英語力を養成します。
  • コース共通の科目群を設定し、所属する全学生が「スポーツ健康学」の基礎となる体育学、健康科学、スポーツビジネスの基礎知識を涵養する事を目指します。

3.  各学生が自ら希望・選択する分野でより専門的履修が行えるコース・プログラム別の教育課程を整備し、すべての学生が3コース・プログラムを選択する枠組みを設定します。

  • ヘルスデザインコース(健康の増進)
  • スポーツビジネスコース(生涯スポーツの実現)
  • スポーツコーチングコース(スポーツ指導)

〔関心・意欲〕

4.スポーツ健康教育の知見は、豊富な実技・実習を通じた体験学習によって会得します。

〔技能〕

  • 設定された目標課題にむけ、幅広い視点から、考察を加え、学内外の施設を利用した実技・実習科目を豊富に設定し、多角的に準備された場によって鍛い上げ、社会に貢献できる人材を育成します。

5. 大学教育における小集団教育の重要性を鑑み、1年次から4年次まで演習を開設し、勉学への動機付けや専門性の徹底を図るとともに、仲間意識や教員との人格的接触機会の増大に役立てます。

〔態度〕

IGESS(Institute for Global Economics and Social Sciences)

IGESSでは、グローバルな経済を分析するための社会科学の専門知識と幅広い教養を学び、その知識を応用して課題に取り組み、持続可能でかつ健康で幸せな暮らしを実現できる人材を育成する。また、異なる文化圏で異なる背景の人たちとも活動できるグローバル人材を育成するため、つぎのような教育課程を編成する。

  1. この教育課程は、「総合教育科目」と「専門科目」から成る。「総合教育科目」のなかに、「基礎教育科目」と「外国語科目」がある。
  2. 「基礎教育科目」は、大学の学修に円滑に入るための導入を行う。
  3. 「外国語科目」は、専門知識修得のための英語スキルと日常生活で必要な日本語を学ぶ。より高度な日本語運用能力を身につけるコースも併設する。
  4. 幅広い教養を身につけるため、思想、文化、政治、歴史、芸術、言語学、環境、デザイン、自己表現に関する総合教育科目/視野形成科目を開設する。
  5. 異文化間コミュニケーションを可能にするため、異文化間コミュニケーションに関する科目を提供するほか、異なる背景をもつ学生同士が共同作業をするプログラムも提供する。
  6. 専門科目は、グローバルな経済を分析するための社会科学の専門知識が得られるように、7つの専門科目群を設置する。
    I群(Introduction to Economics)
    II群(Global Economy)
    III群(Global Business)
    IV群(Global Issues)
    V群(Japanese Society in a Global World)
    VI群(Media, Communication and Culture)
    VII群(Seminar)
  7. 持続可能な社会を目指すための科目を専門科目として受講できるようにする。