大学院課入試広報・奨学金担当の業務は大きく分けると、大学院入試の実施に関する業務、入学者を確保するために大学院の情報や魅力を発信する広報の業務、そして在学生を経済的な面から支援する奨学金・補助金に関する業務の3つがあります。具体的には大学院入試の実施、志願者向けの広報誌である大学院入学案内の作成、広報動画の作成、進学相談会の実施、学内・学外の奨学金・補助金の募集、共同研究室の管理など、その業務は多岐に渡ります。
中でも私が現在主に担当しているのは、大学院入試の実施に関する業務です。入試要項の作成から、出願受付、事前準備や設営、入試当日の運営、その後の合格発表、入学手続書類の受付までの一連のプロセスを担っています。入試は厳格で公正な実施が求められ、また多くの確認事項や作業工程があり、それらを限られた時間の中で確実に行う必要があるため、どの過程でも業務の正確性や先を見通したスケジュール管理、同僚や教員との密な連携が重要になります。より円滑な運営ができるよう、日々工夫の余地を探しながら業務に取り組んでいます。
入職以来奨学金や補助金を主に担当しており、昨年度から入試を担当するようになりましたが、大学院は専攻・入試経路が多く提出書類も複雑で、最初は制度や一連の流れを掴むことに苦労しました。加えてコロナ禍では対面形式とオンライン形式の入試を同日に並行して実施したり、教室の収容定員や感染対策など様々な制限や制約がある中での実施となり、これまで以上に綿密な事前準備やシミュレーション、当日も柔軟な対応が必要な場面が数多くありました。そのような中で同僚や教員と協力し合い、試行錯誤しながらもすべての入試日程を大きなトラブルなく完走できたときには、長い緊張の糸がとけてほっと安心するとともに大きな達成感を味わうことができました。また入試当日緊張した顔で試験に臨んでいた志願者が、4月に新入生となり、個々の研究テーマに熱心に向き合っている様子を見ると、確実な業務の遂行が、学生が学びのスタート地点に立つための支援に繋がっていると感じられ嬉しくなります。入試という間違いが許されない責任の重い業務にプレッシャーを感じることもありますが、また頑張ろうと思えます。
自分の就職活動を振り返ると、緊張しやすく口下手な自覚があったので、最初は不安がありましたが、自分の思いを伝える努力は諦めずにしようと思い、どうしてここで働きたいと思ったか、どのように貢献したいと思っているかをこれまでの経験や考え方などを交えながら自分の言葉で話せるようになるまで繰り返し練習しました。誰かの言葉ではなく、自分の言葉で自信を持って話せるようになると、相手に伝わっていることを実感できるようになると思います。これまで経験してきたことや考え方、得意不得意、置かれた状況が人それぞれ違うように、自分に合った就活の進め方も人それぞれ異なると思います。これをやらなくちゃいけない、この経験がないといけないと考えたり、人と比べ過ぎたりせず、自分がやってきたことに自信を持って本番に臨んでみてください。就職活動は相手があることなので、思い通りにいかないこともありますが、自分でコントロールできないことは気にせず、最善を尽くすことに集中することで道が開けていくと思います。皆さんが心から納得できる職場に出会えることを願っています。