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理工学研究科修了生が自動車技術会で自動車技術会賞論文賞を受賞

  • 2023年06月13日
  • 受賞
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本研究科機械工学専攻修了生の山田 寛太さんが自動車技術会で自動車技術会賞論文賞を受賞しました。

自動車のエンジンは環境性能を満たすために少気筒化が進み、また低回転から大きなトルクを発揮するように進化しましたが、同時にトルク変動も大きくなり、これによるねじり振動の低減が課題となっていました。そこで、ダイナミックダンパの高い制振性能と遠心振り子式動吸振器の回転数追従性能の両方を併せ持つ連続可変剛性動吸振器を開発しました。この性能について、トランジェントダイナモ試験機を用いて実車を想定した台上試験を行った結果、広い回転数領域で優れた制振性能を発揮しました。また、その動特性の解析が可能な理論解析モデルを構築し、実験結果とよく一致することを示すことができました。本論文はエンジンのトルク変動に対して有効な新しい動吸振器を開発し、その性能ついて実験・理論の両面から明らかにしている事例として高く評価されました。

・受賞者
山田 寛太(機械工学専攻修了生)
相原 建人(理工学部機械工学科准教授)

・学会名
自動車技術会

・受賞日
2023年5月25日

 ・受賞名
自動車技術会賞論文賞

・受賞論文名
連続可変剛性動吸振器の開発と性能解析

・備考
リーフレット「理系学部で学ぶみなさんへ -大学院進学の5つのメリット-」