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【Research Highlight】人生や社会をより豊かに導く 越境文学を通して「世界を問う」(グローバル教養学部グローバル教養学科 グレゴリー ケズナジャット 准教授)

  • 2026年01月23日
  • 教員
  • 広報誌「法政」
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国境・文化・言語の境界を越えて生まれる「越境文学」とは?小説やエッセイの執筆にも注力する、グローバル教養学部グローバル教養学科ケズナジャット准教授にインタビューしました。

日本の近現代文学、特に国境や文化、言語の境界を越えて生まれる「越境文学」を専門としているケズナジャット准教授。近年は、小説やエッセイの執筆活動にも注力しています。大学院時代には、修士論文・博士論文で谷崎潤一郎の大正時代から昭和初期にかけての作品群を研究テーマにし、法政大学に着任以降は、現代日本文学における、越境文学や日本語文学へと対象を移行しています。

「日本語文学における越境文学はまだ数が少なく、読者が抱く特定の物語への期待をどう裏切るのかが課題です。外から日本にやってきた者が小説の主人公として登場すると、日本や日本語との関係にフォーカスされがちです。その読み方を覆し、普遍性のある物語として読んでもらえるよう、人々の期待を裏切る作品を、と試みています」と語るケズナジャット准教授。これまでの執筆活動で印象に残っているエピソードとして、執筆した小説が入試問題に使われたときのことや、2度の芥川賞候補選出のときのことを挙げています。さらに、著書の紹介と共に、執筆裏話や作品に関連する思い出の地を紹介。今後の展望についても触れています。

「作品を通じて『世界を問う』ことを目指しています。常日頃から、読者、特に10代から20代という感性が鋭い時期にある学生には、自らが誰で、世界とは何かを誠実に問う姿勢を身に付けてほしいと思っています。熱意をもって一つの問いに向き合う心構えが、人生を豊かにし、ひいては社会を良い方向へ変える力になると信じています。私の作品が、読者にとって、そうした『静かで深い思考を招く場』となれれば幸いです」と、研究や執筆にかける思いを語ります。

越境文学を通して「世界を問う」、ケズナジャット准教授のインタビュー、ぜひご覧ください。

 

(掲載先:広報誌「HOSEI」2025年12・1月号)

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