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【ゼミ・研究室紹介】Grow~私が成長できた場所~デザイン工学部建築学科 小堀哲夫教授研究室

  • 2025年01月17日
  • ゼミ・研究室
  • 広報誌「法政」
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そこに住む人々のために、多角的な視点から最適な住環境を考える

デザイン工学部建築学科 小堀哲夫教授研究室で、建築設計や都市環境について学ぶ学生を取材。研究対象の地域に赴くフィールドサーベイ、実践的な学びを得る数々のプロジェクト、多分野との連携を通じ、確かな建築学の素地と柔軟な発想力を養っています。主な活動内容は、大きくは二つで、一つは建築学科を創設した大江宏先生が手がける建築物に関するプロジェクト。もう一つは、「テリトーリオ」研究です。「テリトーリオ」はイタリアの言葉で、共通する社会的・経済的・文化的なアイデンティティーを持つ都市と農村のまとまりを意味します。最近では、小堀先生主宰の事務所と連携し、大阪万博関連のプロジェクトも進行中だそうです。

建築学科には、研究室に入る前の下級生が4年生の卒業制作を手伝う習慣が根付いているそう。今回取材した学生2人も、お手伝いした先輩が小堀研究室の所属で、共に制作に取り組む中で建築の面白さを実感。小堀先生のお人柄に引かれたことも、研究室選びの決め手になったそうです。「小堀先生は『学生のためになるなら』と時には厳しい言葉も辞さない姿勢をお持ちで、コンペ参加の際に受賞にばかり気をとられていた私に、『建築は本来そういうものではない』とこんこんと諭してくださったことが。住む人を第一に考えてこその建築なのに、いつの間にか視野が狭くなっていました。以来、新たな気持ちで建築に向き合っています」と教えてくれました。

多分野と密接な関わりを持ち、自由な発想で社会貢献できる建築という分野を学ぶことで、自身の可能性を広げている小堀研究室の学生たち。「建築は専門的でありながら、他分野と連携することで深みを持たせられる領域でもあります。大学4年間と言わず、ぜひ大学院まで進んで、その醍醐味を味わい尽くしてもらいたいです」とメッセージをくれました。

 

(掲載先:広報誌「HOSEI」2024年12・1月号)

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