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現在、佐藤研究室で主要テーマとして扱っているのは「進化計算」です。「進化計算」とは、生物進化のメカニズムからヒントを得た計算知能の一種。生物が進化の過程で自らを最適化してきた流れをコンピュータ上で模倣することで、多様な問題に対する最適解を見いだすことができます。
今回取材した2人の学生は進化計算を使って、複数の競合する問題を解決する「多目的最適化」に関する研究に取り組んでいます。
「多目的最適化を活用した身近な例には『自動車の速度を落とさずに燃費効率を上げる』『時計や腕輪型のデバイスなどウェアラブルなIT機器をいかに小型で高性能に改良するか』といったものがあります。」と学生は語ります。
人工知能における処理・実行の高速化にも貢献できるなど、今後も大きく発展の見込まれる分野。
私たちの未来に欠かせない最先端の研究に熱心に向き合う学生が、学びを通して成長した点、そして描いている未来を語ります。
(掲載先:広報誌「HOSEI」2024年4・5月号)
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