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QRコードを発明した原昌宏氏に名誉博士号を授与

  • 2023年09月20日
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廣瀬総長から原氏に学位記を授与

法政大学は9月15日(金)、QRコードを発明した株式会社デンソーウェーブの主席技師で本学工学部卒業生の原昌宏氏に、名誉博士号を授与しました。

原氏は法政大学第二高等学校から法政大学に入学、工学部電気工学科を卒業後、日本電装株式会社(現株式会社デンソー)に入社されました。バーコードスキャナやOCR(光学文字認識)装置の開発を経て、現在誰もが日常的に目にするQR(Quick Response)コードを発明され、国際標準のコードに育て上げられました。この特筆すべき業績により、日本学士院賞および恩賜賞を受賞され、さらには欧州発明家賞を受賞されております。
この発明により、原氏はQRコードに関連した特許を取得されましたが、いち早く普及させるため、JIS/ISO規格に準拠したQRコードであれば誰でも使えるように敢えて特許を開放されました。現在では、商品の情報取得、URLでのハイパーリンク、スマートフォンによる決済など、世の中の様々なシーンで日常的に利用されており、現代の情報化社会ではなくてはならない社会インフラストラクチャーとなっています。
法政大学は、原氏が開発されたQRコードの特筆すべき業績を讃えるとともに、国際規格に育て上げられた顕著な活動に対し、敬意を込めて法政大学名誉博士の学位を贈ることにいたしました。

同日、小金井キャンパスで行われた学位授与式・祝賀会には約300人が参加。廣瀬克哉法政大学総長から原氏に名誉博士の学位記を授与しました。授与式の後には、原氏による記念講演「社会を変えたQRコードの開発と成長」が行われました。
式典には関係者のほか小金井キャンパスの学生も多数参加。先輩の偉業に熱い眼差しを注ぎ称えました。

(QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です。)

  • 記念品の贈呈

  • 記念品はQRコードがデザインされたプリザーブドフラワー

  • 記念品のQRコードは実際に読み取ることができる

  • 記念講演を行う原氏

  • 大勢の聴衆を前に講演

  • 祝賀会でスピーチを行う原氏