総合大学の学び

自校教育

総合大学の学び

自校教育とは

多くの大学で近年行われるようになったのが自校教育、つまり学生の側からすると自身が学んでいる大学について学ぶ科目です。なぜそれが必要とされるのでしょうか。

どの大学もそれぞれの歴史とともに個性を育んでいます。自校教育科目はそれを知る機会なのです。学生個々の専門とは関わりませんが、深いところで学びの基盤となることをめざしています。というのは、自らが学ぶ大学が多くの先人たちのどのような想いや努力で今日に至ったかを知ることは、そこで学ぶ意義を理解することにつながるはずだからです。

自由民権運動の時代に多くの人々に法律の知識と権利の意識を提供しようと若者たちが設立したことにはじまる法政大学は、個々人を肯定しその権利を尊重する自由な学風を育んできました。その歴史と現在を知ることは、今後の世界においていっそう大切となるであろう、一人ひとりがもつ当然ながらもつ権利として個人の多様性を尊重するという価値観を考える契機となるでしょう。


自校教育科目のご紹介

大学を知ろう

自校教育3科目のうち、もっとも基礎的なコマです。法政大学が1880年の創設以来、どのような歩みを経て現在に至っているかを、日本近現代史の大きな流れと連動させながら考察します。そのテーマに詳しい教員が交代で担当するだけでなく、卒業生ゲストによる「先輩からのエール」や、総長自らが講義する回もあります。毎回のリアクションペーパーとそれへの回答や、クリッカーを使った振り返りクイズなどを活用して、双方向的な授業になるよう心がけます。

法政学の探究LA

特定の人物に焦点を当てた、中級レベルの授業です。法政大学史に対する一定の理解を前提に、本学で教えた教員や学んだ学生を、毎回原則として一人ずつ取り上げ、それに詳しい学内外の講師が講義します。教員としてどのような研究を展開し、それを学生にどう伝えようとしていたのか、あるいは学生として本学で学んだことを卒業後の人生や社会にどう活かしているのか、などが考察の対象となります。個別の事例を通じて、普遍的なものが掴めるよう努めます。

法政学の探究LB

ゼミナール形式で行われる自校教育科目です。この授業では、「学生(法大生)」の歴史と文化に焦点をあて、法政大学で学生生活を送るなかで、ふと疑問に思ったことや関心を抱いたことを学問的な「問い」へと昇華します。また、2020年4月に開設されるHOSEIミュージアムの展示コンテンツとデジタルアーカイブを活用し、豊富な資料をもとに、法政大学の歴史を様々な角度から探究します。


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