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【Research Highlight】引退競走馬との関わりを深めて人も馬も健康で幸福に暮らせる社会へ(スポーツ健康学部スポーツ健康学科 高見 京太 教授)

  • 2025年04月08日
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引退競走馬にセカンドキャリアを!「人馬のウェルビーイング」の実現に向けた研究とは?スポーツ健康学部スポーツ健康学科高見教授にインタビューしました。

法政大学体育会馬術部の部長を務める高見教授。人も馬も健康で幸福に暮らせる社会を目指す「人馬のウェルビーイング」を提唱し、その実現に向けた研究に取り組んでいます。

地域の人々に馬と触れ合う機会を提供する「法政馬広場」の開設や、日常的に排泄される馬糞を堆肥にして江戸東京野菜を育てる「人馬のウェルビーイング農園」を多摩キャンパス内に開墾。さらに、地域連携活動として北海道新冠町のサラブレッド生産牧場で学生が職業体験をしたほか、2025年度からはJICA海外協力隊事業としてマレーシアに「人馬のウェルビーイング」の考え方を伝えるなど、学外にも活動の場を広げています。

高見教授は次のように語ります。「乗馬を伴わない触れ合いが、乗馬を伴う場合と同等に参加者に肯定的な感情をもたらすことを確認しました。できれば体験乗馬を広く提供したいところですが、馬や運営側の負担を考えると現実的には困難です。その点、乗馬を伴わない触れ合いは、馬の福祉に配慮しつつ人間の精神的健康にも資する有効な方法であり、今後さらに重要性が増すと考えています」。

法政大学ならではの研究環境や、学部の垣根を越えた数々の研究も紹介されています。Columnでは、これまでの多彩な取り組みを写真と共に掲載しています。

「馬術部のある大学は全国に約80校あります。私たちが提唱する『人馬のウェルビーイング』の仕組みに賛同して、取り入れていただけるようになれば、引退競走馬が活躍できる場所が広がり、馬を通して精神的・身体的な健康と幸福を享受できる人も増えていくことでしょう。そのために、今後も本活動の周知や研究推進に力を入れていきたいです」と、研究で実現したい未来を語ります。

引退競走馬との関わりを深めて、人も馬も健康で幸福に暮らせる社会を目指す高見教授のインタビュー、ぜひご覧ください。

 

(掲載先:広報誌「HOSEI」2025年2・3月号)

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