大学院特定課題研究所一覧

ライフスキル教育研究所

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2022年4月1日更新

研究代表者 文学部教授 渡辺 弥生
主たる研究分野 心理学
研究概要 近年、生きていくために必要なライフスキルの低下および不足の問題が指摘されている、。生活の乱れ(睡眠習慣の夜型化、不規則化、食育の問題、身体活動・運動の低下など)や、対人関係能力、学力、危機管理能力の低下など、これらの社会的な問題は、若年世代だけでなくいずれの世代においても見られる現象である。
本研究所は、こうした社会的な問題の解決に役立つ研究を推進するために設置することを目的としている。認知心理学、発達心理学、行動分析学の基盤研究から得た成果をもとに、家庭、学校、企業、地域など、私たちの日常生活で生じている様々な問題を予防し、対処するために必要なライフスキルを特定化し、これらを習得させる教育プログラムを開発していきたいと考えている。その際、心理学の基礎的な研究をもとに、その成果を社会に還元できるよう、エビデンスベースのライフスキル教育プログラムを体系的に開発し、提供することを目標として高く揚げている。すでに、家庭教育支援、学校教育支援、企業教育支援のカテゴリーでそれぞれ多様多彩なプログラムが開始され、展開されている。
家庭、学校、企業という対象は異なっても、それぞれ生活領域、対人領域、学習領域といった領域における共通した問題が存在することから、汎用性のあるプログラムの開発に努めている。目標は、各領域のパフォーマンスを健全なものに育成し、生活、対人、学習領域の問題を予防し、問題が生じた場合にはそれに対応する、3つのステップをもとにプログラムを考案している。さらなる5年間において、エビデンスを蓄積し社会に還元できる実践プログラムを構築し、広く社会に提供することを目指そうと考えている。こうした大きな目標を掲げ、実行していくためには、学内外の関係領域の最先端の研究者と連携し、同じ組織で情報をシェアし、協力していくことが不可欠である。そのために、研究所の運営を継続していきたいと考えている。
具体的に、生活領域では、生活リズムの乱れによる睡眠の障害、運動不足などの体力低下、肥満、昼夜の逆転による生活の乱れ、日中の眠気などの睡眠障害などへの対応である。心身の健康の維持、増進をめざす支援教育プログラムを企画する予定でいる。
対人領域においては、すでに幼児から成人を対象にして、ソーシャルスキル教育(トレーニング)というプログラム名で実施を重ねており、一定のエビデンスを学術雑誌や書籍で公開してきた。近年は、DeRosier先生との共同研究で、ロールプレイングゲーム型のソーシャルスキルのアセスメントツールを開発し、現在、日本の子供たちのデータを収集しはじめているところである。これについては、データをさらに集め標準化して、信頼性および妥当性を高めていき、製品化できればと考えている。また、自閉症やADHD、知的障害、発達障害をもった子どもたちへの特別支援においては、応用行動分析や言語面をベースにしたプログラムが検討されている。さらには、安全教育、育児不安など学校外で生じる対人関係にかかわる問題についても新しくプログラムを展開していく予定である。学業領域についても、教育力の向上をはかれる感情教育や動機づけを高めるプログラムを新しく企画、展開し検討していく予定である。
研究員

高橋 敏治 文学部教授
福田 由紀 文学部教授
島宗 理  文学部教授
藤田 哲也 文学部教授
荒井 弘和 文学部教授
林 容市  文学部准教授
中澤 史  国際文化学部教授

大学院
特任特究員

小高 佐友里    東京成徳大学 助教
佐藤 壮平     東京都立大学 人文科学研究科博士研究員
梶井 直親  法政大学大学院 人文科学研究科心理学専攻 博士後期課程修了生
瀧澤 悠   The University of Queensland, Faculty of Medicine, Centre for Health Services Research

HP
設置期間 2022年4月1日~2027年3月31日
設置場所 文学部 渡辺研究室(BT1111)