2021年7月5日更新
研究代表者 | 社会学部教授 藤代裕之 |
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主たる研究分野 | 人間を中心としたメディア環境の設計 |
研究概要 | ソーシャルメディアとスマートフォンの登場は、これまでのテレビ・新聞を中心とするマス的メディア環境を大きく変化させている。人々の発信は巨大なデータとしてアーキテクチャに集積され、フィルターバブルやフェイクニュースを生み、社会分断を生んでいるAI(人工知能)が作り出す、ブラックボックス化したアルゴリズムを前に個人のリテラシーは無力であり、企業は的確に情報を伝えることが困難になっている。 モノがインターネットに繋がるIoT(Internet of Things)社会の到来が間近に迫り、スマートフォンだけでなく、家電や車などにより生活に関わるあらゆるモノがメディア化することが予想される。人々の暮らしは記録、収集され、生活を取り巻く多数のアーキテクチャから、それぞれのアルゴリズムに最適化された情報を受け取るという、過剰で断片的なメディア環境が一層進む恐れがある。その一方で、アーキテクチャを人間中心に編み直し、再設計する好機とも言える。 本研究所は人が暮らしやすく、社会的に繋がることができるメディア環境を設計することを目的とする。そのために、関連する分野の研究者や企業と連携し、姿を表しつつあるIoT的メディア環境をとらえる調査・分析手法と、そのメディア環境を人間中心に再設計可能なプロトタイピングやワークショップを開発する。 |
研究員 | 藤代 裕之 社会学部教授 宇野 斉 社会学部教授 土橋 臣吾 社会学部准教授 橋爪 絢子 社会学部専任講師 |
大学院 |
野々山 正章 株式会社ソフトディバイス 吉川 昌孝 京都精華大学メディア表現学部教授 白井 瞭 株式会社リ・パブリック |
設置期間 | 2019年5月23日~2023年3月31日 |
設置場所 | 社会学部藤代裕之研究室 |